今季のセ・パ両リーグの守備のスペシャリストに贈られる「第47回 三井ゴールデン・グラブ賞」は巨人・菅野智之投手(29)をはじめ、セ・パ18選手が選ばれた。現場で取材する記者投票の同賞に対し、

野球データ分析専門会社「DELTA」では、セイバーメトリクスの守備指標などをベースにアナリストらが独自に分析、選考したラインナップを同じ時期に公表している。今回は同社の協力を得て、守備の新しい見方を紹介する。(構成・田中 孝憲)

DELTA社の選定は、各ポジションで500イニング以上(投手に関しては規定投球回以上)守った選手が対象。

両者の受賞者一覧を比べると、ソフトバンク・松田宣ら両方に選出された選手もいれば、片方だけの選手もいるのが興味深い。

どちらの見方が優れているというのではなく、野球にはさまざまな見方があるということを楽しんでもらいたい。

グラフなども多用した分析詳細はDELTA社ホームページの特集コーナー(https://1point02.jp/)でも読める。

今回ぜひ知ってもらいたいのは「UZR」(Ultimate Zone Rating)というセイバーメトリクスの指標だ。

従来から守備の指標として「守備率」があった。守備機会に対する失策をしなかった割合で、単純な計算で導けた。問題点は、例えば同じゴロでも簡単なゴロと難しいゴロの区別がされていなかったこと。

そこで考え出されたのが「UZR」。「同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べて、どれだけチームの失点を防いだか」を意味している。計算は少々ややこしく、数値を単純に叩き出せない。だから「野球データ専門会社」の出番となる。

基本となるのは、打球1つ1つをグラウンド上のどのゾーンに飛んだかを記録したデータ。さらに打球の類型ごとに、そのゾーンで平均的にアウトにできる見込みを求める。

そして、選手が「平均的な見込み」とどれくらいの差があるか比較していく。

その上で、内野手なら併殺、外野手なら強肩を生かした補殺や走者の進塁を抑止した評価なども組み入れられる。そうして導かれた数値が「UZR」だ。

そのため、ポジションが異なる選手同士での比較はできない。また同一選手でも、複数のポジションに就く場合は、それぞれの守備位置で評価がなされる。

こうした「UZR」を見る上で注意しておきたいのは、次の2点だ。

〈1〉日本で「UZR」を一般に公表しているのは、DELTA社とデータスタジアム社の2社。DELTAはリーグ区分なく12球団のデータを元に計算しているが、データスタジアムはリーグ別の数値をベースにしている。そのため、「UZR」の数値が異なっている。

〈2〉出てくる数字は守備の「質と量」を反映したもの。もし同じレベルなら、出場数が多い選手の方が評価が高くなる。そのため、純粋に質だけを比較するためには、守備イニングで割るなど守備機会の量をそろえる工夫が必要になる。

◆DELTA 2011年に設立されたプロ野球データ分析専門の会社。球団への戦略・戦術データの提供のほか、アナリストによる球団サポートも行っている。

また一般ファン向けにはWEBサイト「1.02 Essense of Baseball」でセイバーメトリクス指標を有料公開している。


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ネットの反応

1.
センターは桑原だね。
丸を推す方多いけど、ちなヤクとしては桑原が一番嫌なイメージが強い。
他の球団も桑原が嫌な人多いのでは?
2.
色んな見方があるね
マリーンズから2人は嬉しい
井上は的が大きいからね
3.
もうデータなんかでゴールデングラブとか決めてもええんやない?
記者投票なんてあまりにも趣味嗜好や贔屓の主観が入りすぎる
4.
上林はドラ4位だったけ?
最後の夏の不調で評価をグッと落としてしまったが、
やはり素材は凄いものがあるんだな
地元の仙台育英出身なのに逃した楽天はアイタタタだな
1,2位ならしょうがないけどね
3位以内の指名なら確実に獲れたと考えると惜しいな
5.
甲斐がいないなぁ?
6.
面白い検証だな。受賞基準にもいれたらいいのにね。意外な選手がいるし。インパクトだけじゃない根拠をみせることできる
7.
一塁はロペスやろ
8.
虚人軍は永久に不潔でごわす(鹿児島バージョン)。
9.
ファーストは山川じゃないん?
10.
よみうり?(報知)、お前んとこくらいだろ?、キャッチャー小林(大笑い)
11.
桑原は守備だけでも十分食っていける。あと、打撃が年間通して安定してたら、スーパープレイヤーに仲間入り出来るんだが、とぼやきながらまた1年終わらないように来年は頑張ってほしい。
12.
リーグトップの捕殺がある平田がいないのはおかしい
13.
ないわ
14.
外野手が誰一人ゴールデングラブを取っていない
いい加減、昭和のオッサン記者もセイバーとかの
知識を身につけないとね・・
15.
守備率10割のロペスは?


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16.
データはよくわからんが、ファーストはテレビで観戦すると翔さんが1番上手いんじゃないかと思う。
17.
感情を排除して数字だけで判断するからある意味分かりやすいんだよね。
18.
甲斐キャノンより小林の方が上なの^^;
19.
キャッチャーは小林で間違いない事が証明された。
原監督の見る目は節穴だって事だね。
12球団ナンバー1キャッチャーを使わない監督はやめた方が良いかもね。
20.
確かに、守備は完璧。

ザ・スモールベースボールだな。

21.
サムネで一瞬レフトが阪神の歳内に見えたのは私だけだろうか
22.
打順は
1.源田
2.菊池
3.島内
4.井上
5.上林
6.桑原
7.松田
8.小林
9.涌井
といったところか?やっぱ弱いなぁ…
守備データだけで選ぶならベストナインじゃなくてゴールデングラブの気はしてる。
23.
でも菊池のレンジ糞じゃん
24.
いやいや攻めた守備しての評価はどこに?
25.
野球記者など全く信頼性が無い。全球団全試合を絶対に見ていない。そもそも…まあいいや。
26.
これをみると野球は守りはそれほど重要ではないのが分かる。
27.
あとは、ここぞの場面とかプレッシャーのかかる場面でどうか?みたいなのもあるよね

同じ点差で同じような場面でも、首位攻防の天王山と消化試合でかかるプレッシャーも変わるだろうし
そういうのも加味できれば、もっと面白い

28.
UZRって中々わかりにくいけど
源田位頭抜けた数字になると
本当にすごいんだろうなって思う。
29.
記事が横行しすぎてるが、
こーゆう記事はもっと評価すべき。
30.
ゴールデングラブと比較するなら、セ・パ分けて選出して欲しかった。
これでは本企画との両方選出の人数は単純に見ることは出来ない。


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