闇カジノ通い発覚で、どん底に落ちてから2年半。バドミントンの桃田賢斗選手(24)は、ついに世界ランクのトップに上りつめた。一方で、彼に因縁のある人物が、どうあがこうと這い上がれぬ奈落の底へと落ちて行った。その人物について触れる前に、現在の桃田選手がどれだけ好調かを記しておく。
今年7月、インドネシアオープンで世界ランク1位を破って優勝。8月の世界選手権に続けて9月のジャパンオープンも制した。来たる東京五輪での有力な金メダル候補として、メディアから最大級の賛辞を送られているのだ。
そんな彼の勢いを止めかねない動きが、水面下で起きていた。彼がジャパンオープンを戦っていた9月11日のことである。
〈破門状(中略)念のため御賢台様には理由の如何に問わず『縁組客分商談交友使用』等の儀は堅くお断り申し上げます〉
こんな書面が、裏社会の各方面に届いた。指定暴力団「住吉会」から送られた破門の通知である。
この破門の対象こそが、2年半前、桃田選手の行状が報じられるきっかけとなった人物なのだ。
彼を、仮にA氏としよう。桃田選手が通っていたのは、A氏が取り仕切っていた闇カジノ。そして闇カジノ通い発覚と同時に、スナックママとのキスやハグといった乱痴気騒ぎの写真も公になる。A氏は、このママの情夫だった。
借金で“飛んだ”
この破廉恥写真がA氏の逆鱗に触れたのは、言うまでもない。暴力団関係者が当時を振り返る。「詳細なルートは分かりませんけれど、ママと桃田との関係を知ったAの知人からマスコミにつながるルートに情報が流れた結果、スキャンダルへと発展したのです。
そんなAはもともと、AV嬢に転身した元女優などタレントの面倒を見つつ闇カジノを経営していた。そしてあの騒動後は闇カジノに絡んだ罪で1年ほど刑務所へ入っていました。出所してからは再び闇カジノをやり、野球賭博も手がけていたんです」
そのA氏が今回、住吉会を破門になったのは、
「借金で“飛んだ”のが理由です。Aは博打好きで、あちこちから借金を重ねていたらしく、携帯は契約解除され、自宅も夜逃げ状態でもぬけの殻でした」
破門は、暴力団社会で生きていけなくなる現実を意味する。
「Aも50手前。年齢的にもやり直しは難しいので、破門は避けたかったはずですがね。捨て鉢になって、栄光の頂点に立った桃田をゆすったりする事態も考えられなくもないでしょうね」
A氏の破門について桃田選手に聞くと、所属のNTT東日本広報室を通じてこんなコメントを寄せてきた。
「A氏とは面識も女性を巡るトラブルもありません。過去と向き合い心から反省し、バドミントンを通じ少しでも信頼回復に努めるべく取り組んでいます」
破門の波紋、広がるか。
「週刊新潮」2018年10月4日号 掲載
新潮社
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181005-00549603-shincho-soci
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