(台北 6日 中央社)英国文化振興会などが運営する英語検定IELTS(アイエルツ)の受験申し込みページ(台湾版)で、国籍を選択するプルダウンメニューの「Taiwan」表記が5日午後、「Taiwan, China」に変更されたことが分かった。
聯合報が同日付で報じた。6日には、英語版ページでの変更も確認された。中国の圧力が背景にあるとみられる。
外交部(外務省)は5日、駐英国台北代表処(大使館に相当)を通じてIELTSテストセンターに「政府の断固とした立場を改めて伝え、早期の訂正を求めた」ことを明らかにし、中国政府が民間の営業活動や運営に無理やり干渉する横暴な行為について、強い不満と非難の意を表明した。
外交部によると、英政府は「台湾」という呼称を用いる長期政策や立場は変わらないとする姿勢を改めて表明し、政府機関に属さない同センターの措置は英政府の台湾に対する立場の転換を代表するものではないと説明した。
また、民間企業には関連の呼称を自由に決定する権利があり、政治的な圧力によって変更するべきではないとする考えを示したという。
同部は、中国当局が矮小化しようとしても、台湾が台湾である事実を変えることはできないとした上で、引き続き理念の近い国と行動を共にし、中国による他国の商行為への干渉が常態化するのを防ぐ姿勢を示している。
中国は海外の航空会社にも台湾関連表記の変更を求めるなど、台湾への圧力を強めている。
(侯姿瑩/編集:塚越西穂)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000004-ftaiwan-cn
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