身分や犯罪歴の記載があり、現在は閲覧禁止となっている明治時代の「壬申(じんしん)戸籍」とみられる文書が、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」に出品され、約13万円で落札されていたことが13日、分かった。

サイトを運営するヤフーは落札翌日、不適切と判断し売買不成立としたが、専門家は「プライバシーの侵害に当たり、悪用される恐れもある」と危惧する。

壬申戸籍は明治5(1872)年から編製された最初の全国的戸籍で、「平民」「士族」といった当時の身分のほか、犯罪歴や職業などが記載されている。

差別につながる恐れがあり、法務省は1968年、包装し封印するよう全国の市町村に通達。現在は法務局などが厳重に保管し、戸籍に記載されている人物の子孫や職員も閲覧できない。

出品された文書の真贋(しんがん)は不明だが、サイトに掲載された画像によると、文書は厚さ数センチの冊子で、表紙に「明治十六年十二月改」と書かれているように読める。現在の浜松市辺りの戸籍をまとめたとみられ、住居地や名前のほか「平民農」などの記載があった。

文書は「明治戸籍」などとして1月31日に出品。オークション期間は1週間で、今月7日午後11時すぎ、90件以上の入札を経て13万3000円で落札された。

ヤフーは時事通信の指摘を受け、8日にサイトの当該ページを削除した。詳しい経緯は明らかにしていないが、「不適当な出品と判断した」と説明している。戸籍業務を管轄する法務省民事局の担当者は「事実関係を確認中」と話した。

戸籍法に詳しい立命館大法学部の二宮周平教授は壬申戸籍について、「被差別身分の記載もあるため差別の温床になり、回収された経緯がある」と指摘。

「売買されれば悪用される恐れもある。ネットオークションでは個人情報が書かれたものは出品対象にしないといった対策が必要だ」と話している。


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ネットの反応

1.
役所でナマポ受けるときに自ら出自名乗って
「ばかやろう差別すんのかこのやろう」
言ってるひとは文句言わないようにね。
2.
今に始まったことではありません。
過去に何度も壬申戸籍は出品落札されていました。
明治の大小区制から町村制に移行時に戸長役場では戸籍簿の複写を提出して原本は手元に残しました。
それが現在でも旧庄屋文書や戸長役場文書の中から出てきます。
元の所有者もその存在自体を知らずにいます。
それが家屋の解体や改築時に流出してヤフオクに出品されます。
どの様な意味合いのものか知らずに出品している人が大半です。
法務局と市町村役場に残された壬申戸籍は公文書ですが民間に残されているものは公文書ではありません。
兵庫県姫路市網干区興浜地区の復興された陣屋門の内部には壬申戸籍が資料として展示されて閲覧できる状況です。
今は人で戸籍の問題性を認識している人は少ないと思います。
3.
見るな言うと見たくなる
管理側は何も考えず盲目的に隠すからこうなる
100年以上前の物だし封印を決めたのも当時の話しでしょ
いつまで封印するんだろ?そこらへん決めてないよね
差別を問題視するなら差別は処罰する整備をすればいいけど、4世代以上前の先祖が誰で何しようがどうだっていいんじゃないかと
4.
なぜ、戸籍があるのか、取り扱える(管理)するのが役所なのか、同じ役所の職員ですら簡単に見られないようになっているのか、を、理解しないまま扱ってしまってる役人のモラル低下が背景にあるように思えてならない。
5.
オレの居た会社の人事部には、例の全国部落総覧の分厚い本で
上下二巻がロッカーにしまってあった。
閲覧不可のシールが貼ってあった。あれどうしたんだろうか…。
6.
出品者、ここまで厳重に秘匿されてる代物と知ってて出したのかな
落札者はわかってて手に入れようとしたのかもしれないけどなんとなく出品者の方は何か古めかしくて売れるかもーくらいのノリで出したような気もする
7.
このニュースでがぜん興味がわいた俺みたいなやつ手をあげろ
8.
個人は中々閲覧させてもらえないらしいが、自分の先祖の情報は見てみたい。ただ、旧身分制度に関する差別もあるので容易に見せるべきではないと思うが。
9.
5~6世代前の戸籍に身分や職業が載っていて、どこかの家が卑しい身分だったとしても、へー、そうだったんだねえ、って受け流せる世の中がいい。
10.
>ヤフーは時事通信の指摘を受け、8日にサイトの当該ページを削除した。
月会費を支払っている会員からの通報は無視するのに、マスコミからだとすぐ対応するのは、呆れます。
11.
自分の先祖が犯罪を犯していたとしても、全くきにならない。
12.
差別に使われる面もあるけど、裏を返すとこんな台帳に頼らないと、DNA鑑定でも区別できないのが被差別(職業差別)問題なのねとも思う  人が作った幻想みたいなもので差別してるというか
13.
皆さんの小学校の先生の状況知っていますか?
先生の家族が大変なのは先生が認知症になった時。
守秘義務をすっかり忘れてしまい、昔の記憶があるものだからべらべらしゃべってしまう。
下手すれば家に残っていた生徒の機密まで業者に渡しそうになって慌てて阻止した事も。
14.
日本の文化財は民家にある。
15.
明治時代の物なら生きてる人も居ないだろうし、
歴史的な資料としてもう販売でも良いでしょう。


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16.
悪用のおそれはあるが、自分の所有物なら、見るのは自由。転売も自由。ヤフオクが使えなくても画像データの公開も自由ですよ。閲覧禁止なら、管理をちゃんとしてもらうしかない。
17.
こういうのも「歴史の否定」というのではなかろうか。臭いものにふたをすれば問題が解決するわけでもないのに、「恐れがある」というような恣意的な理由でもって言葉狩りの如き全否定をしにかかる。
「不当な差別」はそれをする者の問題であって、戸籍そのものではないし、現代の価値基準で当時を一方的に評価し裁くことがまかり通れば、歴史そのものが歪んでいく。

但し、不特定多数の戸籍を確かな理由が不明なままに一個人が閲覧・所有することに対する懸念は理解できる。したがって公的機関が管理した上で、

子孫や研究者、作家などが手続きを踏めば必要最小限の情報については取得が出来るようにしたらどうか。ていうか、最初からそうせずに「包装して保管し誰も見れない」ようにしてるから、裏で需要に対する供給(出品→13万で落札)が起きたのではないか。
18.
どこから流出したのか?
気になる!
19.
売った人も買った人も好きなんでしょうね。
戸籍みるの面白いし。当時の研究にも使えるし。
たぶんそういう人には身分なんてどうでもいいことなんだよ。
身分登記につき抹消ってよく書いてあるよね。
大正の戸籍請求すると。その前の戸籍だもんね。自分も何度か見たけど貴重な体験だったな。
20.
昨日の日経に載っていたが、現在の中国で前科などの犯罪履歴者の住居情報を裁判所が提供してくれる。
21.
時事通信も差別には敏感なのに、何で朝日新聞系列の週刊誌が橋下市長の部落記事掲載時にストップをかけなかったのかな?
22.
ネットで簡単に閲覧できる某史料は、そらまあ、そういうのがはっきり書いてあるんよね。
ワシのシノギでは重要なもんでよく利用してるが、そのうち某圧力団体に目つけられて、利用できなくなるんやないかといつも心配してる。
23.
古書に混じっていたのか、まとめて購入した骨董品の中に紛れていたのか。一般のリサイクル業者なら、閲覧禁止の書などの知識もないだろう。今回は人手に渡る前に発見できて良かった。
24.
個人情報が書かれたものすべてを出品禁止にすると、郵趣の古封筒、ハガキなどはすべてアウトです。センモンカさんの安直な意見に盲従することなく、慎重に検討いただきたい。
25.
私が小さい時に亡くなった曾祖母は幕末生まれ
明治の個人情報は私を遡って4代なので思ったより身近!
これは確かに「歴史資料」にして自由閲覧するには早すぎるかも…
とはいえ貴重なので本物ならなんとか回収して
しかるべき場所に保管して欲しい
26.
売ろうとした奴から国は買い取るしかないね。どうやって入手したのかは不明だが元々は国が制作した物でしょから当時は当たり前にあった物だとすれば閲覧禁止になっているだけで所有してはいけないと言う訳では無いので責任を持って回収するしかありません。
まぁ 今時昔の先祖が罪人だからといって気にする方は殆どいないと思いますが、そうした物を国が保管しているのも問題だと思いますがね。
27.
役所で我が家の過去を調べたら、天保まであった。その先は資料館との事だった。
身分が何であれ、過去を知りたいのは人間の常であろう。
隠さず公開すべき。差別は個人の質の問題。
28.
自分のルーツが知りたい。
子孫に閲覧させろ
29.
法務省の不正か。
30.
おぉおぉこれはビッグネームの禁制品の登場ですね。
存在するものは絶対に流出しないとは言えないし、この一件だけとも言えません。又発生するでしょう。
私の知人の会社は約40年前この壬申戸籍を使って訪問先の身元調査を行った為処罰されたことがあるそうです。
そもそも存在する意味自体理解しかねますが。


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