私らしい“結婚”を考えるこの企画、今回は「今のところ結婚はしない、産む!」と決めて、シングルマザーになった櫨畑(はじはた)敦子さん(31)に話を聞きに行きました。
カップル単位”より“シングル単位”が健全
――櫨畑さんはなぜ結婚したくなかったんですか?櫨畑さん(以下櫨畑) しょっぱなからとても個人的な話ですが、性暴力被害に遭ったこともありますし、今までに交際や同居をしてきた人は、束縛や依存症などの問題を抱えた人が多いな~と思っていたんです。
家の中に危険な人がいると思うと、家に帰りたくなくなるんですよね。子育てをするとなると、そういった劣悪な環境をつくるのは絶対に危険だし、できることなら避けたいなって思ったんです。
――いわゆる“だめんず”を好きになっちゃうという?
櫨畑 私は「だめんず」という表現が好きではありません。コミュニケーションはお互いの関係性の中でのものなので、相手がそもそもダメであるとは言えないと思います。だけど私が長女のせいか、
「面倒を見てくれる」「だいたいなんでも受け入れてもらえる」という関係性になってしまいがちなんですよね。相手に頼られることが多くなればなるほど対等な関係は築きにくくなるし、どんどん精神的、
経済的負担が増えていく。”カップル単位”ではなく、経済的にも精神的にも自立した関係でいられる“シングル単位“で行動している方が私にとっては健全だったんです。
――「産みたい」にこだわるのはなぜですか?
櫨畑 ある日突然「産めるものなら、産みたい!」と強く思ったことが、きっかけです。高校や小学校で働いて、そのあと保育士として働いていたことがあったんですが、
お迎えを全部見送って保育園の「閉め作業」をしている時に思ったんです。「お迎えに行く側になりたいな、一緒に帰って、その先の成長も末永く見守りたいな」って。子どもの成長過程を全部見てみたいと思ったんです。
――必ずしも産みたかったわけではないんですか? 養子縁組でもよかった?
櫨畑 はい。私は産めないと診断されていたことがあったので、いずれは里親になるか、児童養護施設で働くなどのかかわりを考えていました。
施設には実際に実習にも伺いました。里親や養子縁組はとても憧れましたが、ただ、そのためには社会的な信用や結婚相手もいるし、一定の収入も必要。私にはそちらの方がハードルが高かったんです。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180917-00010000-telling-life
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