◆巨人5―0ヤクルト(22日・東京ドーム)
巨人は、先発の菅野が2位・ヤクルトを5安打に抑え、今季6度目の完封で13勝目を挙げた。負ければ4位後退の危機を迎える中、95年の斎藤雅樹以来となるシーズン6度のシャットアウトでエースの貫禄。東京Dで完封5度は球団最多となった。
打線は初回に長野の2点適時打などで3点を先制すると、7回には坂本勇がダメ押しの15号ソロを放って快勝。投打の主軸の活躍を契機にクライマックスシリーズ(CS)進出へ弾みをつけたいところだ。
最後の打者・西浦の飛球を中堅手・重信が捕球すると、捕手の小林はマウンド上の菅野のもとに駆け寄った。バッテリーで抱擁して完封の喜びを共有。試合後「好リードで…」との質問に、小林は「僕は何もしていないです」と答えた。
本人はいつも「投手がしっかり投げてくれただけです」と謙遜するが、この日は3回から菅野のカーブを有効に使って配球。ワンバウンドの落ちる球も体で止め、終盤はストライクゾーン勝負で圧倒した。
小林の今季の盗塁阻止率3割4分2厘はセ1位。(2位は3割2分4厘の阪神・梅野)。昨年まで2年連続1位で、3年連続セ1位となれば、
巨人では森昌彦に並ぶ球団タイ記録となる。今季の相手の盗塁企図数(成功と失敗の合計)は「38」。セ他球団の捕手は6月で30を超えていたことを考えれば、今年もスタートを切られる数が少ない。
打たれた時、負けた時に“外野”が捕手のリードを指摘するのは簡単だが、それは結果論の部分が強い。選手は苦悩を糧にしチーム完封数「14」はセ・リーグ1位。もちろん投げきる投手の力も大きいが、小林だけでなく、宇佐見と大城も捕手として完封勝利を挙げ貴重な経験を積んだ。
首脳陣は守備重視、打撃重視などそれぞれ特徴を見て併用。残り試合は少ないが、一つでも上の順位にいくため、12球団屈指の巨人捕手陣がチームを引っ張っていく。(片岡 優帆)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180923-00000065-sph-base
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