10月上旬に大谷を新人王に選んだ「ベースボール・アメリカ」、記者の見解は…メジャーリーグの新人王の発表は11月12日(日本時間13日)となっている。すでに全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者による投票は終わっているが、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手、ヤンキースのミゲル・アンドゥハーの一騎打ちの様相。
ここまでに発表されている2つの米野球専門誌の個人賞では、どちらも大谷が新人王に選出されている。
10月4日(同5日)には、「ベースボール・アメリカ」が大谷を新人王に選出。同誌はリーグを分けずメジャー全体で1人を選んでいるが、二刀流での活躍を「不可能と思われた期待に応え、世界最高峰のレベルで投手、打者として優れた成績を収めた」と絶賛した。
さらに、31日(同1日)には「ベースボール・ダイジェスト」も大谷を新人王に選んだ。MLB公式サイトはこのニュースについて「ベースボール・ダイジェストの集計結果では、エンゼルスの二刀流の天才は大差でアンドゥハーを上回った。彼は7人中6人の1位票を集めたのだ」と伝えている。
一方で、野球専門誌ではない米スポーツメディア「スポルティングニュース」はアンドゥハーを新人王に選出した。独自でア・リーグ現役選手から投票を集め、99票中アンドゥハーが66票を集めて1位、大谷は19票で2位だったという。
12日(同13日)に発表される新人王も接戦が予想されるが、「ベースボール・アメリカ」では31日(同1日)になぜ大谷を選出したかを説明する記事を掲載。ライバルのアンドゥハーは、メジャー全体で見れば3位にも入らなかったとしている。
大谷だけでなくアクーニャJr.とソトもアンドゥハーより上!?
記事は同誌の記者JJ・クーパー氏が読者の質問に答える形式となっている。テーマとなったのは、「ヤンキースのルーキー三塁手ミゲル・アンドゥハーはニューヨークメディアの注目を浴びる中、ペナントレースのプレッシャーを感じながらプレーしました。
ピンストライプのユニホームを着てプレーしたことが、彼がベースボール・アメリカの新人王を受賞しなかった理由だと考えて正しいのでしょうか?」という問いだ。
アンドゥハーは今季、超名門球団ヤンキースの三塁のレギュラーとして、149試合出場で打率.297、27本塁打、92打点、OPS(出塁率+長打率).855の好成績をマーク。
ア・リーグ新人タイ記録の47二塁打もマークしており、例年であれば、文句なしで新人王に輝く数字だ。
一方で、大谷は打者として104試合出場で打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁、OPS.925、投手としては10試合登板で4勝2敗、防御率3.31。新人王争いで前例のない二刀流での記録をどのように評価したかがポイントとなる。
同記者は「我々はエンゼルスの二刀流スターであるショウヘイ・オオタニを新人王に選出したが、3位までの投票にしたとしても、アンドゥハーは3位以内に入っていなかったことでしょう。
ファイナリストはブレーブスの外野手ロナルド・アクーニャJr.とナショナルズの外野手フアン・ソトでした」と言及。
メジャー全体で見て、1位が大谷、2、3位がナ・リーグ新人王候補のアクーニャJr.、ソトで、アンドゥハーはこの3人に及ばないというのだ。そして、その理由を記している。
「23歳のアンドゥハーは素晴らしいシーズンを送りました。違うシーズンだったなら、彼は我々の新人王を受賞していたかもしれませんが、今年のルーキーたちは豊作でした。
驚異の中軸打者と第一級の先発投手として、オオタニの素晴らしさは特異であるため、特別な存在となっています。アンドゥハーを2位のアクーニャと比べたとしても、我々はアクーニャの方が優位だと考えています。
アンドゥハーは149試合に出場し、打率.297、出塁率.328、長打率.527、27本塁打の成績を残したました。彼のプレー時間と成績は強みにはなりますが、アクーニャの生産性には歯が立ちません」
「豊作」の年で圧倒的な存在感を見せた大谷。その衝撃はとてつもなく大きかったようだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181102-00241275-fullcount-base
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