【AFP=時事】インドネシアの法務・人権省は1日、地震と津波で大きな被害を受けた同国スラウェシ(Sulawesi)島にある3か所の刑務所から、受刑者およそ1200人が脱獄したことを明らかにした。
津波に襲われたパル(Palu)市内にある定員120人の刑務所では、マグニチュード(M)7.5の地震によって壁が崩壊し、受刑者581人の大半が脱獄。
法務・人権省の当局者は「当初は問題なかったが、地震の後に敷地内の地下から水が噴出し、受刑者らがパニックに陥って道路へと逃げ出した」と語った。
この当局者は、受刑者らが地震の被害を恐れて脱走したと思うと述べ「彼らにとっても生死に関わる問題だった」と付け加えた。
その一方、パルにある別の刑務所、およびパルの北に位置するドンガラ(Donggala)県の刑務所でも、破壊された建物の正面玄関から受刑者らが脱獄。ドンガラ県の刑務所は放火され、受刑者343人全員が逃走中だという。
家族の安否確認を要求していた受刑者らが怒りだし、火を放ったとみられ、当局者は「ドンガラが地震によるひどい被害を受けたと知った彼らがパニックに陥った」と説明した。
受刑者の一部は汚職や麻薬関連の罪で収監されていた。しかしテロ関連の罪で収監されていた受刑者ら5人は地震の数日前に別の刑務所に移送されていたという。【翻訳編集】 AFPBB News
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000030-jij_afp-int
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