シンクタンク「言論NPO」と「中国国際出版集団」は11日、今年の日中共同世論調査の結果を発表した。
中国人の日本に対する印象で「良い」(「どちらかといえば」を含む、以下同じ)との回答は42.2%(前年比10.7ポイント増)
と2005年の調査開始以来初めて4割を超えた。中国側の対日イメージの改善がさらに進む一方、日本側では依然厳しい対中イメージが主流を占めており日中間の温度差が浮き彫りになった。
東京で記者会見した言論NPOの工藤泰志代表は、訪日経験のある中国人の7割以上が「良い」印象を持つと答えるなど渡航経験が対日イメージの改善に貢献していると指摘。日中関係を重要と考える中国人も74.0%(同5.3ポイント増)にのぼっており、
「米中貿易摩擦の中で、中国側が特に日本との経済関係を重視する傾向が強まっているのも一因だろう」と話した。一方、日本で中国に良い印象を持つとの回答は13.1%(同1.6ポイント増)で、沖縄・尖閣諸島国有化(12年)以降の調査で20%未満の水準が続いている。
日中平和友好条約締結40年にあたる今年、日中政府は関係改善を進めており、安倍晋三首相が今月25~27日の日程で訪中する方向。
主権や領土保全の相互尊重を定め、覇権を求めないとした条約について、その精神が「実現できている」(「一定程度」を含む)としたのは日本で14.8%にとどまる一方、中国では44.8%だった。
調査は8月27日~9月22日に実施し、今年で14回目。ともに18歳以上の男女が対象で日本で1000人、中国で1548人から回答を得た。【林哲平】
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00000081-mai-int
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