【権藤博の「奔放主義」】

継投の基本は「打たれる前に代えること」である。そりゃそうだろう、と思われるかもしれないが、これが案外、簡単ではない。好投している投手は代えづらい。ベンチからすれば、「あと1人」「もう1イニング」と欲も出る。

代えて失敗すれば、打たれた投手も傷つくし、「継投失敗」とベンチの責任を問われる。だから、後手を踏むケースが多いのだ。

17日のDeNA戦で中日の与田剛監督(53)が先発の山井大介を六回途中で交代させた。40歳の山井は五回まで3安打無失点で9奪三振の好投。

過去5人しかいない40代での2ケタ奪三振記録まであと1つに迫ってもいたが、1点を失った六回2死一、二塁の場面で谷元にスパッとスイッチした。

2番手の谷元から抑えの鈴木博まで、登板したリリーフ4投手が無失点で切り抜け、試合は3―1で勝った。今季2勝目を手にした山井を含め、投げた投手全員が気分よく試合を終えられた。

これが大事なのだ。

■長いシーズンを乗り切るコツ

与田監督は初陣となった開幕戦でも、5回無失点と好投していた先発の笠原を交代させている。中継ぎが不調で試合には敗れたが、今季の中日の試合を見ていると、こと投手起用や継投に関しては「与田監督、やるじゃないか」と感心することが非常に多い。

打たれてから投手を代えるのは、誰にでもできる。言っちゃなんだが、ファンにだってできる。これは、プロの仕事ではない。登板する投手はピンチの場面でマウンドに向かうことになるわけだから、抑えられる確率は低くなるのは道理だ。

当然、打たれた投手は気分が良くない。気持ち的に×がつく。いかに、×がつく投手を少なくするかが大事なこと。好投している投手を代えることは勇気がいるが、打たれる前に代えてやれば先発にも○、中継ぎにも○、抑えにも○がつく確率が増す。

×を少なくし、○を増やす。これが、投手に自信を持たせ、最後まで精神的なスタミナを維持させるコツだ。

中日がここ6年連続Bクラスに沈んでいる最大の原因は、豊富な駒が揃う投手陣を生かせなかったことに尽きると思っている。与田監督は、野手に関しては選手をコロコロ代えたがるきらいがあるものの、投手起用に関しては立派な仕事をしている。

長いペナントレースを戦う上で、最も大事なのは投手陣。与田監督が信念を貫き、今の投手起用を最後まで続けていけば、最低でもAクラスには入れる。


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ネットの反応

1.
まだ始まったばかりだし、このままいくとは思えない。評論家の手のひら返しもあるし。でも、接戦をものにしてるのは良い傾向。育てながら勝つ。難しいけどガンバレ!
2.
谷元の起用法を見れば解説者時代の経験が
活かされていのだろうと思います。
3.
たまたま上手くいっているのか、Dの場合は分からん。
まだ始まったばかりだし、この先どうなっていくのやら、
安心感は全く持てないD。
4.
今年は勝ちパターンの7・8・9回のスピードトリオ+ピンチリリーバー谷元の火消しが今のところとても効果的。

このままずっと救援失敗無しで行けるとは思わないけど、今年はだれか1人・2人不調になっても田島・祖父江・又吉・佐藤あたりが調子あげてくれれば何とかなりそうな安心感がある。

打線もビシエドが調子落ちても髙橋・阿部あたりが調子よいし、負の連鎖がないのが大きいね。

あとは5月以降の中継ぎの疲労と、先発の離脱をうまく乗り切れば、最低限Aクラスは狙えそう

5.
打線は水物っていうし、野手は日替わりや調子のいい選手を一定の中でやりくりすればいいと思う。悪いことではないと思う。
6.
最終権限は与田監督だろうけど、阿波野コーチの方針も大いにあると思う。権藤さんの弟子みたいなもんだし、権藤さんが感心するのもうなずけるw
先発は100球前後でピンチを迎えれば交代。点差があったり、危なげなければ120球程度までは引っ張る。
中継ぎは、ある程度の勝ちパターンはあるものの、基本的に3連投はさせずローテーションさせる。
かつての黄金時代のように絶対的な存在がいないが、そこそこの能力がある選手はたくさんいるチーム事情に合っていると思う。
7.
解説とかやってたし外から見る機会も多かったからその経験も関係あるのかなー。

与田さんのメジャー解説好きだったなー。

8.
解説では先発をもっと引っ張らないと夏場にツケが回ってくると言っていてたしかにそうだとは思う。
おそらくライデルかロドリゲスを1回休養させて夏場に再登板させると思う。
今はロケットボーイズがフル回転していて5月半ばまではこのまま行くと思う。
その後に日本人中継が踏ん張れば首位争いができると思う。
貯金の壁を乗り越えたドラゴンズに怖いものはない。
9.
開幕戦で笠原を交代させたときは「開幕投手なんだからもう少し任せてもいいのでは…」とか思った。その試合は負けたし。でもその後見てるとたしかに今のやり方上手く行っている。権藤さんにが言うと説得力を感じる。
10.
逆に長いシーズンを考えるとどうなんだろう?先発をスパっと切り替えるなら、メジャー並に先発は中4日くらいで回して、その分中継ぎ投手を増やさないと、終盤に影響がありそうだけどな。
11.
伊東ヘッドコーチ阿波野投手コーチの力
大きいね 与田さんも凄いが支えるスタッフも
最高だ
12.
確かに与田が表に立っちゃうけど伊東の手腕も大きいと思う。
13.
与田監督は1軍投手コーチだった17年に12球団で投手WAR1位にした
怪我人も出さず完走させた
岸も久々に規定投球回に行った

そのために先発は抹消して中10日をどの投手にもやる
今ロメロでやってるよな?

しかも痺れる場面でやる
ソフバンと首位争いしてる最中に則本や岸を抹消にして休息させた
ファンもびびるかもしれないが根性きめて見てて欲しい
14.
一方矢野監督は巨人に毎回フルボッコ
15.
打たれた抑えたの結果ではなく、今投げてる投手の様子やタマ、次を準備してる投手の仕上がり具合を総合して考える。腹八分ではないが、ある程度満足して降板し、ヨシと意気込んで登板できる、アゲた状況で投手交代デキているという意味だろう。
しかし、いつまで上手く行くかな?疲労が蓄積すると、そうも行かなくなる。特に谷元は。


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16.
確かに与田監督の選手起用や投手交代のタイミングは
前森監督との違いがはっきりしていることは確かだ。
それが今は上手く好転している。
選手自身も伸び伸びやっているように見えるし
控えにいた選手も出来すぎくらいに活躍している。
この勢いがいつまでも続くことを願うばかりだ!
17.
投手はたとえ途中交代したとしても抑えることが一番大事なんだね
権藤さんから見ても

そりゃそうだろうね、去年は悪く言うと打たれるまで引っ張ってった
要は投手がやられるまでは放置してた訳だから(間を取るとかあっても)、そりゃ大事な局面で失点する率は上がるしチームが勝てる率もそれに引っ張られて下がるだろう

信用されてない、任されてないとか思う投手も居るかもしれないけど
勝負事を仕事にしてる訳だから、試合中一番求められるのはゲームの駒としてのパフォーマンスと割り切ってほしいし、信頼が欲しいなら試合中にもっと良いアピールしなきゃね、あくまで駒としてよ

与田監督には試合運びや指揮は冷徹に、でも選手とは意思疎通や意識共有を継続して彼らの実力を常に高い水準で出せるように努めて欲しい

18.
今日はNHK地上波で中継あるから
テレビの前で応援しなくちゃね。
19.
与田監督はわかりやすい起用法してると思う。
20.
あの抑えピッチャー気持ち悪い。
21.
たまたま、仕事の都合で、
名古屋の野球中継をテレビで見る機会があった。
中日の攻撃、
ワンアウト満塁のチャンスで遠藤選手?が
空振り三振した。その後の選手がフォアボールを選び
追加点が入った。
その際、ベンチの与田監督が
遠藤選手?の肩を「ポン」と叩いて励ましの姿が映ったのを見て、
良い監督と言うイメージがあった。
ベンチも活気に溢れているように感じる。
今年の中日は飛躍しそうな感じがした。
22.
何気に流れが悪くなった時に当然のように
その悪い流れを止めてくれる谷元の存在は大きいと思う。去年までは使い方が谷元に向いてなかっただけな気がする。ハム時代から谷元は雑に使った方が使えると言われていましたしね。仕事人です。
23.
ラジオで言っていたが、
中継ぎの投手の肩を作るタイミングを見ながら、継投を考えるらしい。
投手の肩を作るのは難しく、せっかく肩を作ったのに待たされると、
また肩を作り直さなくてはならない。1試合に何回も作り直す事がある。
タイミングが悪いと、作り直さなくてはならない時に出番が来て、
良い成績が出せない事が多い。
与田監督は、中継ぎの肩が作れたら、まだ先発が行けると思っても、
スパッと替える、それが継投にとって良いんだと言ってたよ。
24.
怪我で苦労しているから、その時の経験が監督となって表れている。
25.
与田監督 采配バッチリ
今日勝って 首位 に…
まだシーズン長いが
CSには いきたい
ドラゴンズ 頑張れ
26.
与田監督と伊東ヘッド…中々手強い。中日さんの強みを、しっかり出してきてる印象ですね。
27.
昨日もテレビで一瞬映ったが、与田監督が周平の押し出し1点の直後に、その前打席で三振し落ち込んでいた様子の遠藤に声をかけていた。ただ、競争させているだけじゃない。心配りがすごい。
素晴らしい指導者だと思う。
28.
権藤さんに褒められるなんて、滅多にないこと。
自信になるね。
29.
昨年と選手がほぼ変わっていない中で今の順位は監督やコーチ陣の力量が大きいと思いますね。昨年に比べ試合内容も良くなってますし、今季はドラが台風の目になることを期待!
30.
経験値が少ない加藤捕手だからこそ、ピンチの際にピッチャーを代えて攻めの引き出しを増やしてるのかも。
谷元投手の信頼感はさすが。
加藤捕手のバッティングは好調時の杉山みたく摺り足で引きつけて打ってるイメージ。
加藤の正捕手固定は大きいね。


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