原子力空母は通常動力の空母よりも強力、それには2つの基本的な理由がある。1つ目、原子力は化石燃料に比べて、カタパルトとセンサーにより多くのエネルギーを供給できる。
2つ目、化石燃料を積む必要がないため、より多くのミサイルや爆弾を搭載できる。
だが、原子力空母を保有する国は世界に2つしかない。アメリカとフランスだ。
フランスは原子力空母シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)1隻を保有、アメリカはニミッツ級(Nimitz Class)、ジェラルド・R・フォード級(Gerald R. Ford class)、合わせて11隻を保有している。
ただしフォード級で就役しているのは、同級1番艦の空母ジェラルド・R・フォード(USS Gerald R. Ford)のみで、まだ実戦配備されたことはない。一方、ニミッツ級1番艦の空母ニミッツは1975年に就役、数々の実戦経験を誇る。
フランスの空母シャルル・ド・ゴールも2001年の就役後、10年以上にわたって実戦に投入されてきた。
ともに実戦での高い評価を持つニミッツ級とシャルル・ド・ゴールを比べてみた。
見てみよう。
(※全写真は記事上部のリンクからご覧になれます)
シャルル・ド・ゴールとニミッツ級、1つめの大きな違いは原子炉。
ニミッツ級空母は、A4W加圧水型原子炉を2基搭載、1基あたりの出力は550メガワット。シャルル・ド・ゴールはK-15加圧水型原子炉を2基搭載、1基あたりの出力は150メガワット。
ニミッツ級は速力で勝る(ニミッツ級:時速55キロ以上、シャルル・ド・ゴール:時速50キロ)のみならず、核燃料の交換は約50年に1度で済む。シャルル・ド・ゴールは7年ごとに交換が必要とされる。
サイズも違う。全長はニミッツ級が約333m、シャルル・ド・ゴールが約262m。ニミッツ級の方がより多くの艦載機を搭載できる。満載排水量もニミッツ級が約9~10万トン、シャルル・ド・ゴールが約4万トンと2倍以上違う。
ニミッツ級はF/A-18F スーパー・ホーネット、EA-18G グラウラーなど75機以上を搭載可能。
一方、シャルル・ド・ゴールは、ダッソー・ラファールなど最大40機。だが、シャルル・ド・ゴールもニミッツ級も艦載機の発艦にはカタパルトを、着艦には着艦拘束ワイヤー(アレスティングワイヤー)
を使うCATOBAR(Catapult Assisted Take-Off But Arrested Recovery)を採用。つまり、艦載機はカタパルトで加速されて離陸し、着陸時には機体尾部のフックをワイヤーに引っかけて着陸する。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181030-00010001-binsider-int
ネットの反応