北野坂は、小粋な店が軒を並べる神戸の繁華街だ。坂道を上って高台に出れば、情緒豊かな異人館街が広がり、明治から昭和初期の洋風建築を今に伝える。
平尾誠二と初めて一緒に食事した夜の待ち合わせ場所は、そんな坂の途中だった。沢松奈生子は、ウキウキしていた。
「さすが平尾さん、待ち合わせ場所からして格好いいんだからぁ」
1軒目と待ち合わせは小粋に、そして…
1998年秋に25歳でプロテニス選手を引退してから、間もない頃だ。10代から年間200日以上も海外を転戦する多忙な日々を送ってきたうえ、実家は門限10時と厳しく、酒をほとんど飲めない体質でもある。
夜の街を楽しむような経験がほとんどないまま、テニス一直線で成長してきた。10歳上の平尾の導きで「大人への階段を上る」くらいの気分で、沢松は北野坂を歩いた。
平尾のほかにテニスコーチら2~3人が一緒という顔ぶれで、沢松が紅一点だった。1軒目は、平尾が行きつけの店に予約を入れていた。
「フォークとナイフでカチャカチャ、みたいなお店だろうと想像していました。着いてみたら、アットホームでこぢんまりとした定食屋さんのようなところ。
平尾さんに出すメニューは決まっている感じで、注文しなくてもおいしいものが次々と出てくるんです。
お店の人たちも、ワイワイと私たちのテーブルへ話しに来ちゃう。まるで平尾さんの家にお邪魔しているみたいに、くつろいだ雰囲気でした」
なるほど大人の男性って、こういうお店に通うものなのか、などと感心しつつ、心楽しい食事を終えた。
すると、ほどよく酒が回って上機嫌の平尾から「ナオちゃん、俺の知ってるエエ店が、この近くにあんねん」と、2軒目へのお誘い。門限には、まだ時間があった。全員、喜んでついて行くことに。
粋人らしさを発揮した待ち合わせと1軒目の店選びで、平尾のセンスを誰もが信じきっていたが、自由奔放な遊び心の持ち主でもあることは知らなかっただろう。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190809-00010000-yomonline-spo
ネットの反応
夢中で読んじゃいました。
いつもラグビーを見ていたわけではないけど、それでも平尾さんは好きだった。久しぶりに平尾さんの記事を読んで嬉しかった。今年のワールドカップは2試合観戦に行きます。とても楽しみです。
亡くなるのが早すぎたよ平尾さん。
英国に暮らす従姉妹の イギリス人の夫は、ラグビーW杯の開催国が日本に決まった時から、
イングランド戦がどのスタジアムで予定されているかをチェックして、本当に楽しみに待っている様子。
東京オリンピックの件は何も聞いてこないのに。。。
そんなにラグビーって世界的に熱いスポーツなのか、と驚かされます。
メディア関係の皆さん、せっかくなので、この国内と海外の温度差を、
もう少し埋める努力をしてもらえませんか?
たとえチームが強くなくっても、開催国としての意欲を国民に伝えてほしいです。
まさしく「クールさと熱さを兼ね備えた」本当にスマートでクレバーなラガーマンでした。平尾の偉大さを再確認するとともに、そんな平尾が大学時代とうとう敵わなかった松尾のすごさにも思いを馳せずにはいられませんでした。
平尾さんが講演会で人生はゲームみたいなものと言われ笑顔が今も印象に残っています。
素晴らしい記事をありがとう。
平尾さんを通して沢松さんの素晴らしさまで伝わってきた。
才能は才能を呼ぶんだな~
前回大会の日本代表の躍進にさえ、平尾さんの繋がりを考えてしまうのは、深読みのし過ぎであろうか?
もし、あと四半世紀ご存命だったら、ラグビーの枠を越えて、日本をちょっとだけ良くしてくれたんじゃないか、とか考えてしまうのですが、そんな事よりも、なんとか日本でのW杯をご覧いただきたかった。
格好良い…ため息
平尾さん大好き。天国で元気かなあ。沢松さん、昔は大好き、今は出しゃばり過ぎて大嫌い。余計な話までするから。
平尾さん、めちゃくちゃカッコよくて素晴らしいラガーマンということはリスペクトしています。 自国開催のワールドカップ前の煽りが、どうしても平尾さんのエピソードになってしまうことは、とても良いことでもあり、
とてもよくないことだとも思います。 彼以降のラガーマン、大畑さんなどの露出がもっと上がって欲しい。 トップリーグ経験者のコメントをもっと広めて欲しい。
ワールドカップ後も、日本のラグビーは進んでいきます。 過去の栄光も素晴らしいですが、いまの英雄を生み出す働きかけを進めて欲しいなとも思います。
いや、本当にイケメンだわ。
イマイチメディアも盛り上げないワールドカップ
平尾氏がいたら彼の露出で、
もっとアピール出来たのではないかと惜しまれる。
私はサッカー小僧だったが、
学生時代からの彼は本当にカッコ良かった。
あれだけの男前で、ラグビーも日本一、
クールと思えば思いっきり関西弁。
男が惚れる男だったと思う。
隣国やお笑いのニュースもええけど、
ワールドカップの事もっと報じてよと、
空の上から言ってるような気がする。
この写真(も)めちゃカッコイイ! 神戸製鋼GM時代、試合後秩父宮を後にする平尾さんの格好良さったらなかった。高価そうなネイビーのコートとダークスーツとマフラー。
細マッチョじゃないと似合わないシンプルスタイルに渋いイケメンフェイスが乗っかってて…。 女性は全員ポーッ。男性も「…平尾さん、おつかれさまです」と一斉に道を譲る圧倒的なオーラ。。。
現役時代をオンタイムで見た事ないのが悔やまれる?!
平尾さんはやっぱり完璧な方だったんだなあ。
早く逝くところもスーパースターの証だったのかも。沢松さんも素敵ですよ。いい記事をありがとうございました。
平尾さんのポジションはスタンドオフ、センターだったわけで、ボディコンタクトの激しいポジション。
ダンディな見た目とは裏腹に、個人的にはハードタックラーな面もあった印象ですね。