<高校野球秋季岩手大会:大船渡5-0盛岡三>◇16日◇1回戦◇金ケ崎町野球場
大船渡(岩手)のエース右腕・佐々木朗希投手(2年)が16日、秋季高校野球岩手県大会1回戦で、自己最速を3キロ上回る157キロを記録した。
1回裏2死満塁、2-2から二ゴロでピンチを脱した外角直球だった。「比較的、調子が良かった。
歓声が上がったので(最速を)更新したのかなと分かった。目標は、まず160キロ。その後は超してから考えたい」。観客だけでなく、視察に訪れたアスレチックスなど日米9球団のスカウトらも驚かせた。
9回6安打3四球11奪三振。今夏の県大会初戦(2回戦)でも盛岡三と対戦し、154キロを2球マークしても果たせなかった県大会初完封を初戦で達成した。
U18日本代表1次候補に選出されて臨んだ今夏、体力面の不安もあって3回戦を温存され、登板せず負けた悔しさは忘れない。
猛暑の中でも、新たに始めた筋力トレーニングの成果で、9回にも150キロ台を連発。「同世代には負けたくない。
金足農が同じ公立校として甲子園準優勝。自分たちもセンバツで良い試合をして地元を盛り上げたい」と力を込めた。
約1600人の観客は「この球場の過去最多だと思う」(高野連担当者)。駐車場不足の渋滞で、開始に間に合わない人も続出した。計測器も驚いたのか?
2回に投じた変化球が誤作動で「163キロ」を表示すると「これは、ウソだろう」と笑いも起きた。“カナノウ”の次は“佐々木朗希フィーバー”を巻き起こす。【鎌田直秀】
◆佐々木朗希(ささき・ろうき)2001年(平13)11月3日、岩手・陸前高田市生まれ。高田小3年から野球を始め、11年の東日本大震災で被災。
大船渡に移り住み、猪川小に転校。大船渡一中では軟式野球部に所属し、Kボール選抜で全国大会初戦敗退。大船渡では1年夏からベンチ入り。189センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は母と兄、弟。好きなアイドルは福田愛依。
◆高校生の主な球速 寺原隼人(日南学園3年)が01年夏の甲子園(対玉野光南)で、大リーグ・ブレーブスのスピードガンによると98マイル(約157・7キロ)。
佐藤由規(仙台育英3年)は07年の日米親善大会で157キロ。大谷翔平(花巻東3年)は12年夏の岩手大会準決勝(対一関学院)で160キロ。
13年安楽智大(済美2年)は夏の愛媛大会準決勝(対川之江)で157キロ。スピードガンが普及した80年以降、2年生の157キロは判明している限り安楽に並ぶ最速。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180917-00333304-nksports-base
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