若き再生請負人
打者復帰から約1カ月が経ち、大谷翔平の調子が上がってきた。13日のレイズ戦では日本選手初のサイクル安打を達成。

まだ野球選手のピーク年齢に達するまで数年はある大谷がどこまで伸びるかは、球界の注目の的だ。

そのカギを握る1人が、今季からエンゼルスの打撃コーチに就任したジェレミー・リードである。37歳という若さながら、既に何人ものメジャー打者再生に貢献している。今回はそのリードコーチに独占インタビューを行い、大谷への評価や指導哲学を探ってきた。野球のコーチングだけでなく、ビジネスにも役立つ金言が盛りだくさんだ。

◇打者再生工場
待ち合わせの時間にエンゼルスタジアムに行くと、腕を組み、ダグアウトで待つ男がいた。エンゼルスの赤い帽子からウェーブのかかった髪がはみ出し、あごにはアメリカで流行りの無精ひげ。

「僕にインタビューをしたいと言うのは君だね?」と陽気に笑顔と握手で迎えてくれたが、「これから打撃ケージに行かなくちゃならないから、2分しかないんだ」と付け加えた。

「そりゃないよ!」と心の中ではちょっと焦ったが、とりあえず大事な質問だけはしようと、iPhoneの録音アプリを回し始めた。質問を書いたメモやペン、ノートすら取り出さなかった。

しかし、いったん会話が始まると、そんな忠告は忘れてしまったのか、こっちの質問に丁寧に答えてくれた。スポーツの世界にありがちな一言、二言のありきたりな答えではなかった。

結局、広報担当者がやってきてストップをかけるまで20分以上も話し込んだ。

「ジェレミーの話はとても哲学的で面白いでしょ。でも話し出すと止まらないの」と担当者は笑いながら言った。

2017年からエンゼルスでマイナーリーグ担当の打撃コーディネーターを務めていたリード。ブラッド・オースマ新監督が就任したこのオフシーズンに、リードもメジャーの打撃コーチへと昇格。

スプリングトレーニング中には、新規加入したトミー・ラステラ内野手(30)の才能を開花させる。

それまでバラバラだった構えを固めるため、アシスタント陣と協力して過去のあらゆる動画を見返し、良かった時のフォームを探しあてた。

「選手に成功した時のことを思い起こさせて、安心させてあげるんだ。野球は『失敗のスポーツ』だから、苦しんでいる時こそ自信をつけさせてあげることが大切」とリードは言う。


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ネットの反応

1.
恵まれた人と出会えるかどうかは、その人が生まれ持ってる運のような気がする。天才と呼ばれて消えていった選手も少なくないだろうから。昔ながらの考えを持った監督のチームに入ってたら、今の大谷選手の活躍は絶対見れてないと思う。
2.
ジェレミーリード、懐かしい。
イチローが打ちまくってた時にマイナーで4割近く打ってるバッターがメジャーに上がってくるって聞いて期待してたんだよなあ。
イチローと最高の12番コンビになれば、と思ってたがここでも日本人との繋がりがあったんだね。
3.
現役の実績で引退後のご褒美で監督やコーチになる日本、フロントに取り入るのが上手いだけの茶坊主が監督やコーチになる日本、日本には真の意味での(有能な)監督やコーチって、どんだけいるんだ?
4.
こういう記事を読みたい。
5.
エンゼルスを選んで良かったという事ですね
6.
俺は昨日のサイクルヒットの動画を見て、大谷のいいところが出てないと感じたぞ。

ポールの見逃し方がバランスが悪い。

7.
2分ってのはジョークなんだけど、それも分かってない奴が記事書いてるのはちょっと微妙だわ
たいてい信者記事にしかならない
8.
日本では教えようとするコーチが多い。
教わろうとする選手も多い。
此処に勘違いが生まれる。
あくまでも選手が主体であることを双方が認識する必要があると思う。
9.
今良い状態だが、その中でもまだ改善の余地があるかもしれない。敢えて言うならそれを見抜くことが出来る事の余地だろう。落合博満氏はそれをコメントしているんだな。繋がった感じ。
10.
ジェレミー・リードはSEAでデビューした時は期待してたなあ。
実際凄い勢いで打ってたし…。
選手としては大成できなかったけど、コーチとしてこれからキャリアを積んでいって成功して欲しい。
11.
「米国流」が優れているというより、リードさんが優れているという話だし、「米国流」「日本流」でくくっても雑な考察にしかならない。水谷実雄さんは「日本流」なのか? 杉村繁さんは? というラベリングに意味はなく、
それぞれのコーチングスタイルのどの点がどの選手にフィットしたのか、まで掘り下げないと、リードさんの語った内容を理解できず、ただ書き写しただけということになる。(書き写した内容だけで読者にとっては貴重な情報だが、筆者独自の視点を加えようとして、滑ってしまった感じ)
12.
来年、ピッチャーでまた怪我しないかと心配ですね。
打者一本では、どうなの?
13.
日本のプロ野球は、高校野球に延長線上に存在しているから、

監督・コーチの存在は「師」なのだろう。

そして、監督・コーチが選手をプロ扱いしていないのも、その影響なのだろう。

14.
メジャーリーグへ行ってより一層すごくなる人が多いですよね

それもスプリングトレーニングとか、短期間で、やはり共通するのは、日本流を捨てて、メジャー流を取り込むことですかね

大谷選手、黒田投手、上原投手、岡島投手、斎藤隆投手、田口選手、松井秀喜選手、イチロー選手、長谷川投手とみなそのように思えます

メジャーリーグの教えを皆さん日本に伝え、日本の野球のレベルアップに繋がってほしいなと思っています

まずは、NPBが柔軟にならなければならないですかね?

15.
大谷のホームランはセンターちょっと左寄りが定位置ですね。


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16.
イチローや大谷の様に自分の考え、テーマ、課題をしっかり持っているアスリートにはティーチングは厄介で、場合によっては未来の可能性を失うことになりかねない。塾、予備校の受験指導が本質的な学力の低下を招いてしまうことがあるのと似ているかもしれない。大谷はコーチング主体のアメリカのシステムに合っていると思います。
17.
もともと大谷選手は人にアドバイスを求めるタイプではないと思う。
昨シーズン始めに上手くいかなかった時、イチローさんにアドバイスをしてもらったとは言ってたけど。

あと「言葉の壁があるから~」は言い訳だと思う。
ソーシア前監督やチームメイトは言葉の壁があっても会話したりして関係を築いてたし。

フレッチャーも大谷選手は英語ができるとも言ってたし、実際選手たちと通訳抜きでも話してるよ。
18.
リード氏自身の経験が活きているのもさることながら、氏が生まれ持っての人格者であることも重要。
大谷くんも良い人に恵まれたね。
まあ、彼にもそういう人を引き寄せる
天運があるのかもしれない。
19.
そりゃ大谷になにか教えることができる人って、イチローレベルでないと無理でしょ。
20.
イチローコーチはどうしているのだろうか
21.
ショーンとポールのインタビューもよろしくだしん。。
22.
良かったときとの違いを指摘して良いときに戻すやり方だと大谷選手は日々進化して行くタイプの選手だと思うので一般的な選手とは違って大変そうですね!

日々大谷選手がバッティングを進化させたあと、その進化したときのバッティングの感触がどうだったのかを大谷選手自身に細やかにヒヤリングしたりコーチ自身も独自の分析をしたりして、バッティングの形が固定化された普通の選手の何倍ものデータを分析してくれているのかな?

23.
大谷は金に執着心はこれっぽちもない
ただ 野球ができればよい一身である
今後 悪い金むしんがでないようにきおつけたいものである
管理は親がしてるとかで安心です
24.
田舎のストレス少ないチームを選んだのも賢明だし、何よりメジャーが合ってるんだろう。日本よりも打つんだから。
25.
おー、覚えてる!マリナーズにいたあのリードか!懐かしいなぁ。
26.
去年のヒンスキーコーチも良かったけどねw
27.
久しぶりに納得したいい記事、いいコーチに出会えたね。
28.
良くも悪くも、日本野球の指導者・コーチと対極にあるような存在だな。 日本では実績が物言って、現役時代に実績ある選手がコーチや監督になるから、当然選手には「大先輩指導を受ける立場」という認識だろう。
だから受け身の指導で強制の指導になり易い。
OO特訓等の最早高校生にやるような一方的強制練習はケガや燃え尽き症候群の源泉だが、未だやってる。
しかし大きな流れでは、やはりこういうコーチングが主体になってゆかないと、ホントの意味でのプロ選手じゃないと
言えるのではないかな!!
29.
サッカーでは負ける気がしないぜ!ひゃむ
30.
張本さんあたりに聞かせてあげたいインタビューですね


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