先日行われたテニスの全米オープン女子決勝で、大坂なおみ選手が日本人として四大大会で初めての優勝を果たしました。このときの対戦相手は、大坂選手の憧れのプレイヤーであるセリーナ・ウィリアムズ選手。
ところが、試合中に主審から「違反行為をしている」と警告が与えられたウィリアムズ選手は、それに対して抗議し、その結果、さらなるペナルティを与えられることとなりました。
表彰式ではブーイングが起こるなど、波乱の幕切れとなったこの全米オープン決勝を、海外はどのように見ていたのでしょうか。あらためて世界の反応をまとめてみました。
ウィリアムズ選手の主張
ウィリアムズ選手は主審に対し「あなたは私から点をかすめ取った、泥棒だ!」と抗議しています。彼女はこれに関して、「男性プレイヤーであれば警告されることはないのに、自分が女性であるから警告をされた」と、主審の判断は女性差別だという考えを示しています。
SNSでは、
「彼女の言い分は間違っていない」
「ナダルやジョコビッチであれば同様のことをしても警告で点を失うことはなかった」と彼女を擁護する声が上がっています。
加えて、女子テニス界の重鎮であるビリー・ジーン・キング氏は、ウィリアムズ選手の悪態については批判しつつも、彼女の言い分は正しいと擁護しています。
そのほか、スポーツ・コラムニストのクリスティン・ブレナン氏や、元テニスプレイヤーのアンディ・ロディック氏も、今回の件を受け、テニス界における女性差別を指摘しています。
ウィリアムズ選手への非難も多数
一方で、アメリカのニュースチャンネル、CNNでは、ウィリアムズ選手の行動によって、大坂選手の素晴らしいプレーが影をひそめる形となったとして、ウィリアムズ選手の抗議について批判してもいます。
ウィリアムズ選手が主審を「泥棒」と呼んだことや、ラケットをコートに叩きつけたことに対して、
「スポーツマンシップに反する」
「あの態度で『差別と闘う女性の代表』と自称するのはいかがなものか」などと非難する声も上がっています。抗議の内容が妥当だとしても、ウィリアムズ選手の行いは大坂選手へのけん制になったともいえ、それに対して「大坂選手に謝るべきだ」と考える人は多いようです。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00007551-toushin-life
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