妊娠初期にはたくさんの体調の変化がやってきますが、頭痛もその変化の一つになります。とんでもなくひどいケースでは家事が困難になったり食欲が消え去ったりすことになることだってあります。

ここでこちらでは、妊娠するとどうして頭痛がもたらされるのかという原因や、辛い頭痛を何とかするための正しい対処法に関して掘り下げて解説していきます。

目次

妊娠初期に頭痛に見舞われる原因は?


妊娠初期に頭痛がもたらされる原因として最初に想定できるのは、ホルモンバランスの変化でございます。受精卵が子宮内膜に着床することによって妊娠が完了すると、黄体ホルモンがふんだんに分泌されることになります。

これが原因で身体が妊娠に見合った環境へとだんだんと変化させていくからです。そうした場合に引き起こされるいきなりの変化は熱っぽさやだるさというような不調となって表面化していきます。これが妊娠超初期症状と言われる状況になっています。

加えて、妊娠初期というのはつわりなどのせいで身体をそれほど動かせずに生活する割合が高くなるといった人も少なくないと思います。食事もさほど摂取しなくなってしまうので、鉄分が足りなくなってしまうのです。

こういった血行不良と鉄分不足によっても妊娠初期に頭痛が発生しやすい原因みたいです。普通なら妊娠12~15週頃になればつわりも治まり、少しずつ身体の調子が良くなってくるでしょう。こうなればホルモンの様子も安定してくるはずです。

とは言っても、運動不足だったり鉄分不足に始まる症状に見舞われやすいことは一緒のことです。妊娠している時は頭痛を起こし易い時期だと考えておいたほうが賢明でしょう。

妊娠している時の頭痛の痛みの種類って?

妊娠している時にもたらされる頭痛の症状においては主に偏頭痛と緊張型頭痛の2つが存在しています。偏頭痛のメインの要因はホルモンバランスの変化になります。脳内の血管が拡大することによって血流の量が普段より増えて、頭痛の症状という形で生じるのです。

例をあげると目の周りだったりこめかみがズキズキするとか、身体を動かした際に痛みを感じ取ったりします。よくない状況だと吐き気や嘔吐に襲われるケースもあるのでお気をつけ下さい。このような頭痛のほとんどはホルモンバランスが良くなってくる妊娠の安定期になったら治まってくると思います。

反面、緊張型頭痛に関してはこの逆でございます。緊張型頭痛のメインの原因は身体の過労と貧血の理由により脳に対する血流の量が減ってしまい、脳やこの周辺の筋肉が酸素不足に見舞われてしまうわけです。

緊張型頭痛の特徴に関してですが、後頭部から首筋にわたって頭部全体に締めつけられるように痛みに襲われるケースや、肩が凝り気持ち悪く感じられる事が見受けられます。個人によってめまいを同時に発症することだってあります。

緊張型頭痛というのは妊娠初期とは違ってかえって妊娠中期もしくは安定期に入ってからたくさん見られる頭痛になります。際立って妊娠後期に入ると貧血になることが多くなってしまうのでご注意ください。

妊娠中頭痛が生じた際の改善案

妊娠している時頭痛を感じ取ったケースでは、異なる症状に応じて正しい解決法をしてください。痛みが偏頭痛のケースでは、脳の血管の拡張を抑制して脳に休息をとらせることが必要不可欠です。頭又は首筋や、こめかみなどの患部を冷却したり、ひたいに冷却シートなどを貼り付けて冷たくするといいでしょう。

とは言っても、冷たすぎる物を当てるとそのせいでで頭痛を引き起こすケースがあるので気をつける必要があります。これ以外にも、光や音というような脳に対しての刺激を回避することも良いでしょう。

暗く静かな部屋で安静にしたり、アイマスクや耳栓を使用するとよいでしょう。緊張型頭痛のケースでは、偏頭痛と異なって患部をあたためることが必要不可欠です。蒸しタオルなんかで頭や首筋、こめかみなど痛みに襲われる部分を温めた方がいいでしょう。

ですが、こうした場合もカイロなど温度が高すぎる物をじかに患部に当てると火傷が生じる原因になりますから気を付ける必要があります。これ以外にの解決策については、お手軽な運動だったりマッサージが効果があるとされています。

首とか肩の筋肉を動かすのみでも血の流れが促進し、頭痛が和らぎます。くれぐれも無理はしないことを意識しましょう。貧血対策になると鉄分のいっぱいある食事を意識することなども良いと言えます。

妊娠中一般の頭痛薬は飲んでも大丈夫?

どうしても頭痛がひどいといったケースでは、おのずと市販の頭痛薬に任せたくなるといった方も多いではないでしょうか。ですが、売られている頭痛薬の大半は妊娠している間の摂取をしないようにといった注意書きがしております。

それは、入れられている薬の成分が原因でお腹の赤ちゃんに影響を及ぼしてしまって、新生児高血圧症だったり羊水過少というものをもたらしてしまう危険性があるためです。何はともあれ妊娠初期というのは身体の中で赤ちゃんのカラダがつくられる重要な時期になります。

薬を飲むときには自分で勝手に判断して飲まないように気をつけるようにしましょう。回避しなければならないものにおいては、アスピリンやイブプロフェンが入った頭痛薬がございます。

一部には妊娠している時でも飲める頭痛薬も存在しますが、くれぐれも自己判断はしないで、服用前にとにかく医師に相談することが望ましいです。

妊娠しているときのめまいはどんな時に起きる?


妊娠している時のめまいの症状においては、めまい単体で発症するものもあれば頭痛と同時に起きたり、個人個人で症状のあらわれ方は異なります。

とりわけ妊娠初期にめまいが多いと考えられており、妊娠に気付くことより先に超初期症状として発生しがちみたいです。

それから、妊娠初期に限らず、中期・後期であってもめまいが引き起こされることもよく見られます。逆に、妊娠後期でお腹が大きくなるにつれて母体の体のいたるところに負荷がかかることから、めまいが起きがちになると考えられます。

例えば、朝起きた時に布団から出ようとするタイミングにぐるんぐるんと回る感じのめまいがもたらされるというケースです。これは低血圧からくるほかにも、際立って仰向けで横になっているときに起こり易い「仰臥位低血圧症候群」のせいってこともありえるのです。

一層大きくなっていくお腹が、仰向けで眠りに就くことにより母体の静脈を押し付けてしまって、血圧が下がってしまうので体調が悪くなったりめまいが発生します。仰向けになっていて変な感じや気分の悪さを感じたのなら、すぐさま横を向いたりラクな体勢にかえてください。

妊娠中我慢ができないほどの頭痛だったら病院へ

頭痛がすごく、解決策を行なっても効き目なしのといったケースだと、我慢することなく病院へいってください。実際のところ、妊娠している時の頭痛で診察に病院へ行く妊婦さんもたくさんいます。

妊娠している時の頭痛に関しては、一番初めに現在の痛みが何の原因による頭痛であるのかを明らかにすることが求められます。

そのうえで正しい解決法をアドバイスしていただいたり、妊娠している時でも心配することなく服用可能な薬を処方して頂いたりすることができるでしょう。

ひどい頭痛を我慢することを継続するというのはお腹の赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまいます。キツイケースではためらわず医師に相談することを意識しましょう。