仕事している妊婦さんからしたら、きつい仕事内容はいくつかございますが、とりわけ心と身体一緒に負担が掛かってくる仕事と言ったら夜勤じゃないでしょうか。
身体の調子が激しく変化する妊娠中に仕事をすると言う点のみでも大変なのにも関わらず、おまけに夜勤だとしたら妊婦さんの体調が心配になります。
こちらでは、妊娠中に夜勤を行うことが原因で想定できるリスクや、夜勤を免除可能な方法だったり法律などをご紹介していきます。
悩まされる妊婦さんの不安を解決していこうと思います。
目次
妊娠中の夜勤はいつまで出来る?
夜勤のある職種というのは大まかに分けて工場勤務や、看護師や、介護士なんかに分類されます。
夜勤をしないといけない職種に勤めている妊婦さんというのは、いつまで夜勤を行なえばいいのか、仕事内容のチェンジや、夜勤控除の申請の機会はいつなのかといった、不安だったりや疑問があるはずです。
ここで、工場勤務や、看護師や、介護士の妊婦さんたちの疑問の声を紹介したいと思います。
妊娠中の工場勤務の夜勤の疑問
妊娠して6週目に入りました。はじめての妊娠になります。工場勤務なんですけど、隔週で夜勤を行なうことになっております。
身体の調子が問題なく良かったとしても、妊娠中に夜勤を行なうことは控えておいたほうが良いのでしょうか?
それから、夜勤を行なうことが原因で赤ちゃんに悪影響をもたらしてしまう危険性はあるのでしょうか?
妊娠中の看護師の夜勤の疑問
ついつい、計画より早めに妊娠をしました。
主人と話し合って、可能な限り仕事はやり続けることを決めた訳ですが、私はそれほど身体が丈夫じゃありませんので、産休まで夜勤も合わせて頑張れるか不安です。
どう頑張っても無理だと思ったら仕事を辞めようと思っております。正直妊娠何ヵ月くらいまで働けることが可能なのでしょうか?
妊娠中の介護士の夜勤の疑問
介護士をやっています。正社員として勤務していて、産休については上限があるので、妊娠中でも夜勤を行なう状態になっております。
やっぱり、自分の体と赤ちゃんの体調を考慮して、仕事を辞めた方がいいのでしょうか?辞める以外に方法はなにかありますか?
このように書き込みを3つ紹介したわけですけど、夜勤しなければならない仕事の妊婦さんが持っている悩みはたくさんあります。
そういった不安が見られる妊婦さん達へ、理解しておくと仕事や妊娠生活が楽になる法律だったり免除の説明をしていきたいと思います。
妊娠中に夜勤をしたときのリスクの例
正に妊娠中に夜勤を行なうことにより生じると想定できるリスクにつきまして、十分に頭に入れておく必要があります。
妊婦さんが背負うリスクと、勤め先に影響するリスクの2つの点についてご説明していくつもりです。
身体の調子が良いからや、身体がタフで健康だから夜勤をやっても問題ないということはございません。
どうして、妊娠中に夜勤を行なうことはリスクがあると考えられているのか、この理由を一番初めに把握してみましょう。
夜勤は体内時計がおかしくなり身体に悪影響
人の身体というのは、朝目覚めて活動して、夜暗くなると眠りにつく、そのリズムによって健康が維持されております。
体内時計というのは睡眠だけに左右されず、肉体のありとあらゆる機能が乱れてしまいます。
お腹の具合が悪くなるとか、自律神経の乱れによってイライラ感や不安ややる気のなさが生じたり、悲観的に見舞われやすくなります。
加えて、吐き気や頭痛やめまいといった不定愁訴に困ったり、女性だったら基礎体温が不安定になったり生理がストップするといった重大な状態まで生じることもあります。
仕事内容が身体にもたらす負荷より前に、どの症状も、妊婦さんにおいては魅力的なものじゃありませんね。
妊娠中は精神的にも肉体的にも体調の変化が大きく変わる
妊娠したら女性ホルモンが一気に増えますので、胸の張りやつわりや、便秘や、腰痛や、微熱や、吐き気や、下痢や、おりものに血が混じったり、食欲の低下や、腹痛や、目まいなどが生じるようになります。
精神面では正しい判断が出来なくなったり、気分の上下に安定しなくなったり、涙もろくなったり、苛立ちやすくなるといった精神が不安定になってしまいます。
上記で述べた症状の大きさは人それぞれなのですが、ほとんどの妊婦さんが、妊娠してからの身体の調子の変動とバトルしております。
妊娠中に夜勤をするリスクは?
夜勤をやることにより、生活サイクルがばらばらになってしまいます。
食事とか睡眠をしっかりと取れないと、赤ちゃんに求められる栄養分が不足して、未熟児として誕生してしまう危険性が高くなっていきます。
夜勤に関しては一般的に人数編成を少なく設けている企業が多く、出勤するときは身体の調子が良かっても、勤務中に目まいやつわりが生じてしまったケースでは、すぐそばに人がいないといったこともあり得ますよね。
最悪の状況の際にすかさず対処しなければ、妊婦さんも赤ちゃんも危険を伴います。
妊娠中はいつどこで身体の調子が一変するか知ることができません。こうした理由も入れて、妊婦さんが夜勤を行うことは高リスクだと考えられています。
妊娠中の夜勤で職場にもたらすリスクとは
妊娠中の夜勤に関しては、妊婦さんの身体だったり赤ちゃんに悪影響が及ぶだけに限らず、仕事の現場にも悪い影響を及ぼしてしまうリスクも見受けられます。
いつもは何げなく成し遂げている仕事内容に関しても、判断能力がすっぽ抜けてしまう可能性が高い妊娠中では、間違ってしまうとかミスなくこなせなかったりと、仕事に悪影響が出るリスクもございます。
夜勤に関しては人数編成が少な目に考慮されていると上記で説明しましたが、妊婦さんの身体の調子が急に悪化して、仕事がやれなくなってしまったといったケースの際に、ミスを埋め合わせてもらえる人がいなければ現場にも不具合があらわれてきますよね。
妊娠中の夜勤に関してはリスクでいっぱい、と考えられるのではないでしょうか。
妊婦さんの身体にだって悪いものですし、勤務先にもトラブルが出ることになります。妊娠中の夜勤に関しては可能ならば回避したいです。
ここで、夜勤をどのタイミングまでやり続けるか頭を悩ませる皆さんにありがたいお話があります。実の所夜勤が免除される法律がございます。
ここから下で、夜勤を免除する法律だったり社内規定に関して身に付けてみましょう。
妊娠中の夜勤を免除するためには
妊娠中の夜勤を免除するために、社内規定をしっかりチェックすることや法律による適切な知識を持つことが重要となります。
注目点が3つございますので、それぞれ詳細を確認していきましょう。
社内規定で妊婦の労働の扱われ方の確認
妊婦さんの業務内容や条件、このような規定は、会社に応じて異なってきます。
会社によっては、何もしなくても業務内容を切り替えてもらえたり、通勤時間を変更してもらえたりと細かく手を打っていただける会社も存在します。
ですが、妊婦さんに優しい会社もあるんですけど、そうではない会社も存在しますので、とにかく免除の手続きを行なうことより先にあなたが働く会社の社内規定をきちんと確認していきましょう。
「母性健康管理指導事項連絡カード」の効果
母性健康管理指導事項連絡カードというのは、妊婦さんの主治医が書くカードになります。
母性健康管理指導事項連絡カードには、病院で行なった健診の結果を参考にして、妊婦さんへ考慮しなくてはならないことが示されております。
内容に関しては、通勤時間の変更だったり勤務時間の短縮や、業務内容の変更などが挙げられます。母性健康管理指導事項連絡カードを受け取った上司に関しては、表記されている通り対応しないといけない決まりとなっています。
受け取った瞬間に、了解する義務が生じることになります。夜勤を免除する方法のひとつとして挙げられます。
夜勤とは異なる肉体的な労働も緩められることも考えられますので、勤務している妊婦さんはできる限り早く医師に相談して、母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらって受け取りましょう。
法律によると妊婦の夜勤は免除される
労働基準法64条の3第1項には妊娠中及び産後1年未満の女性は制限の対象になると記されてあって、労働基準法66条3項においては、「使用者は、妊産婦が請求した場合においては、深夜業をさせてはならない」と、妊婦さんの夜勤免除に関して記述があります。
労働基準法といった日本の法律が、妊婦さんの夜勤を免除する対処がされていることになります。
請求した場合って何?
労働基準法66条3項の文章に関して説明しましたが、請求した場合とというのはそもそもどういった意味なのか引っかかりますよね。
記載条項の中にある請求した場合とというのは、あなた自身が勤め先に夜勤の免除を申し出ると、免除の効き目が法的に発揮されるということを意味します。
すなわち、自身にて夜勤免除を申し込まないと労基に記載があっても、効果を発揮しないと言えます。労働基準法に書かれてる条項というのは、一切妊婦を保護する条文じゃありません。
この部分は、妊娠≠病気に当たらない(健保、国保の適応外と一緒)扱いですので、きつかったら申請して、そのタイミングで対応しますよという意味だと言えます。
妊娠中の夜勤を免除してもらう方法
あなた自身がきついと感じているタイミング、それかその限界が引き起こされる前に、こっちから動かなければいけません。
万が一、無理をしてしまったために赤ちゃんに何かしら生じてしまったら立ち直れなくなりますよね。赤ちゃんを守ることが出来るのは妊婦さん本人しか存在しません。
夜勤というのは、通常の身体であっても心と身体に大きな影響がもたらされるので、妊娠中だったらこの何倍もの負担がもたらされてしまうので、勤務している妊婦さんは、なによりご自身の限界を知ることが重要になります。
妊娠前は頑張れた度合いの作業が、妊婦でも大差なく頑張れる作業なのか、一緒の人間ではあったとしても、妊娠する前と妊娠中に関しては全然異なる人間と考えた方が良いでしょう。
こういったように、妊婦さんが夜勤を免除出来る方法はいくつかございます。
今の仕事を辞めたくない妊婦さん、または融通が利くくらいに妊娠まで仕事し続けたい妊婦さんに欠かせない対処方法になります。
妊娠中夜勤をいつまでやり続けば良いか悩んでいる
可能ならば行いたくない妊娠中の夜勤だけれど職場の問題で簡単には夜勤免除を言いづらい妊婦さん、そして絶対に自分が行なわねばならない立場に置かれている妊婦さんについては難しい問題だと言えますね。
そういう訳で、夜勤が大変で苦悩している妊婦さんに対するアドバイスを記述しました。
免除申請を受け入れてもらえなかったケースでの対処法、そして働くつもりなら何ヵ月までが良いのか等疑問に関してもご説明していきます。
夜勤免除を拒否される場合
労働基準法にのっとって夜勤免除の申請を差し出す、あるいは医師から母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらって、休日か夜勤免除を申し込んでも、企業によっては通らないこともあり得ます。
その時は、法律の専門家に依頼して、労働裁判所へ審判の申し立てをやることが出来ることになりますが、夜勤を続ける、もしくは退職といった選択することも可能です。
夜勤免除を了承してくれないケースではご自身の考えで対処することが求められます。
身体の調子や体力は人によって個人差がある
口コミだったり相談にたくさんあるのが、~した方がよいですかや、流産はしないですかねをはじめとする質問が見受けられます。
この回答に、夜勤していたけど出産出来た人の意見が書かれていることがたくさん見られますが、身体の調子や体力に個人差があるように、お産も人によって変わってきます。
他の人の例というのはその人の場合なので、確実にご自身が一緒のようにになるかそうでないかは断定できません。
それから、「辞められたら困る」と言われたら、使命感が強い人ほど、もう少しの間取り組もうかなと思ってしまうことでしょう。
しかし、もしもあなたが倒れ込んで入院した場合、あなたの代わりになる別の人は必ず存在します。これは本当です。
とにかくご自身のスタミナや、身体の調子や、お腹の赤ちゃんの成長状況に意識を向けることが最も大事なだと考えられます。
基本的には、妊娠8ヶ月からの妊娠後期に差し掛かれば夜勤だったり強烈な差号は避けた方がいいと言われています。
ですが、妊娠の時期に左右されず、あなた自身がきついと感じたら頑張り過ぎることは不要です。ママ友とか、ほかの妊婦さんと比較することは必要ありません。
夜勤だけに限らず、妊婦さんからしたらハードな業務内容はいくつも存在します。妊娠中にも業務につくことにした妊婦さんに関しては、1人で抱え込まないで、積極的に同僚とか上司に頼った方が良いでしょう。
あなたの代わりに仕事をしてくれる人はいくらでもいますが、赤ちゃんを守れるのは自分自身で、あなたのの代わりは絶対に存在しないのです。
妊娠中に夜勤をすることのリスクのまとめ
妊娠中の夜勤をしんどいと思われていたとしても、気を使ってそう簡単には上司に相談することが出来ない妊婦さんが結構います。
自分がいなくなったら迷惑が掛かるからと無理をしてしまう事がとても多く、挙句の果て切迫早産だったり流産に見舞われることもあります。
妊婦さんの無理というのは赤ちゃんにも無理をやらせていることだと言えます。仕事も重要なのですが、やっと授かった赤ちゃんの価値のある命に意識を向けてもらいたいです。
仕事と出産、妊娠のことを意識しつつ、気持ちの良い生活をやり過ごすことは困難ですが、少し休みを取ったりハードな労働は控えるなどして自分と赤ちゃんを守り、安全に出産できることを願いましょう。