巨人は今季限りでの辞任を表明していた高橋由伸監督(43)から原辰徳氏(60)に指揮官が代わり、名門復活を目指すことになった。
政権交代を受け、コーチ陣の顔ぶれも一新される。由伸監督を3年間支えた参謀格の村田ヘッド兼バッテリーコーチ、斎藤投手総合コーチは退団が決まった。
井端内野守備走塁コーチは自ら身を引く。球団は同コーチの指導力を高く評価し残留を希望していたが、同じ15年限りでバットを置いて指導者に転じた指揮官への思いは強く、意を共にする決意を固めた。現役時代から指揮官の盟友である二岡打撃コーチもチームを去ることになった。
一方、明らかになっている“新入閣組”は、懐かしのOBとフレッシュな人材が並ぶ。一軍の打撃部門には今年のU―12日本代表監督を務めた元木大介氏(46)、投手部門にはベテランOBの水野雄仁氏(53)、宮本和知氏(54)を招聘。バッテリーコーチには相川亮二氏(42)が加わる。
外野守備走塁コーチとして韓国・斗山でコーチを務めていた後藤孝志氏(49)の復帰も決まった。いずれも次期監督の原氏との距離が近い人物だ。
二軍監督には高田二軍バッテリーコーチが昇格。またファーム首脳陣には今季限りで引退した松坂世代の大物コンビが加入する。二、三軍を含め正式ポストは未定だが、打撃部門に村田修一氏(37)、投手部門に杉内俊哉氏(37)が招聘されることが濃厚となった。
ただ新首脳陣の顔ぶれを見た選手や関係者からは、早速不安の声が上がっているのも事実。現役時代に高い人気を誇った村田氏、杉内氏の指導者転向を喜ぶファンは多いだろう。
ただ彼らのためにも、指導力に定評があったベテランの川相二軍監督、田代打撃コーチの存在はまだ必要ではなかったか、との声もある。
さらに一軍に関しては、再建中のチームを託すにふさわしいコーチ陣なのかというと…。要職のヘッドコーチは空位となる見込みで、元木氏や宮本氏を始め、コーチ職未経験の顔ぶれも目立つ。原次期監督のリーダーシップに頼りきった“一強体制”が果たして機能するのかどうか。
由伸監督の下で芽吹いた若手を伸ばすか、枯らすか。次期政権の実力は正直、未知数だ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000021-tospoweb-base
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