巨額横領被害社長「バレて逃げて売って隠して破産とは…」→お金は戻らないかと…

横領被害に遭った会社社長：
「悪すぎるやろ！バレて、逃げて、売りまくって、隠して、最後は破産。えげつないよ、すること。コイツは」

元従業員の女に5億円を横領される被害を受けたと訴える、兵庫県の土木工事会社の社長・
神行武彦さん（59）

社長が「えげつない」と称する女が…。

北村緑被告：
「アメリカに来られてよかったですけど、幹事疲れます～」

会社の金など約1億円余りを横領したとして起訴された元経理担当の北村緑被告（56）です。

その金の使い道も「えげつない」ようで…。

北村被告が買い漁ったブランド品の数々。その数およそ900点、金額はなんと2億円相当です！

それだけではなく…。

近所の女性：
「1週間に1回くらい帰って来てるんですけど、全然違う男の人が来られていて。今、“ミッキーハウス”“ミッキーハウス”って言われてますけどね」

さらに取材を進めると、今回の事件に通ずる驚きの過去も明らかになりました。

関係者によりますと、北村被告は今回事件となった会社に入る前の勤め先でも、会社の金数百万円余りを使い込んだというのです。

その時は元夫が土地を売却して、500万円ほどが被害の弁済にあてられました。

一方、地元ではこんな声も…。

北村被告行きつけの寿司屋の店員：
「子供ら夫婦と孫連れてきて、『イクラとウニいっぱい持ってきて。全然気にせんでいいから』みたいな。派手なお金の食べ方やったなって思いますね」

金の話が続出する北村被告と、被害に遭った神行社長は元々顔なじみ。さらに被告の父親とも鯉の品評会の仲間という間柄ですが、社長の怒りは収まりません。

被害にあった神行社長：
「もうホンマの泥棒。反省の色はゼロ！」

裏切りとも言える北村被告の横領が発覚したのは1年前のこと。逮捕直前の今年7月、会社側が被告を問い詰めると…。

北村被告：
「971万円分、私が横領したかしてないか聞かれてるんですよね？」

はじめは強気な北村被告でしたが、従業員の給料を横領していたかについて問われると…。

会社側：
「分からんのです？いくら横領したのか」

北村被告：
「自分の中では大変なことをしてしまったという思いがあったから、言われていることもよく分かってる。（給料）20回分、全部横領したって言われてましたけど、ちゃんと渡してる時もあったと思うんですね、私」

頭を抱える場面も目立ち、混乱状態に。横領したことは認めましたが、被害の弁済については特に語りませんでした。

初公判でも起訴事実を認めた被告は、笑みを浮かべ、時折舌をぺろりと出す仕草さえ見せていました。

北村被告は、横領した金で購入したブランド品の多くをすでに売り払い、自己破産。被告が所有していた“ミッキーハウス”も宙に浮いた状態で、被害の弁済の目途は全く立っていません。

横領被害にあった神行社長：
「納得いかんことばっかりや。菊地幸夫先生は素晴らしい先生やから、何かええ方法あったら教えて！」

Q.菊地弁護士、社長は被害額が「5億円」とおっしゃっていて、何とかいい方法ないですか？ということなんですが…。

菊地弁護士：
「時効は10年なんですが、全額の返済は難しいのではないかと思われます。時効に関しては民事の権利ですね。

例えばブランド品をもう結構売ってしまったと。で、不動産も現在宙に浮いているということですね。本当はそういうものを売ったお金が全部破産管財人の手元に入って、

そこから社長の方に弁済がされるという形になるんですが、どうも処分されていて、それがどれだけ来るか分からないという状況かもしれません。

この破産、免責という返さなきゃいけない義務がゼロになるとは限らないんですね。要するに悪事を働いた者の負債を消しちゃうというのは都合がいいですから。

だからそうなると、残った債務を月5万円でもいいからちゃんと払いなさいというような形で、後で契約するか。あるいは親族が弁済に協力してもらうように頼むかですね」

（関西テレビ12月26日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい！菊地の法律ジャッジより）

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00010000-kantele-soci