幕内・貴ノ岩が4日、元横綱・日馬富士に2413万円の損害賠償を求め東京地裁に民事訴訟を起こした。東京・霞ケ関の司法記者クラブで会見した代理人の佐藤歳二弁護士はその額について「法外な請求したわけではない」と強調した。
示談交渉の過程で当初、元日馬富士側が提示した金額は30万円。その後、公平な第三者の調停委員会のあっ旋による円満な解決を図ろうと東京簡易裁判書に民事調停の申し立てを行い、最終的に出された金額が20万円上積みされただけの50万円だったという。
「普通の市民生活を戻すためであれば、数十万単位の話かもしれません。でもプロスポーツ選手が(頭に)傷をつけられたわけですから。
プロの投手が手首を傷つけられた、スケートの選手が足首を傷つけらたと思ってみてください。(ケガの)プロ活動への影響を考えると、場合によっては選手生命がなくなる原因にもなった。現に貴ノ岩関は(一時は)引退も視野に入れるくらいだった」と語気を強めた。
賠償請求の打ち分けは、積極損害として入院治療等が435万9302円。逸失利益として
(1)幕内と十両の給与差額148万1840円
(2)懸賞金の逸失900万円
(3)巡業手当の逸失38万円
(4)退職時の幕内養老年金等の減の172万円を計上。これに慰謝料500万円と弁護士費用219万4114円を加え、合計2413万5256円とした。
その中で最も金額の大きい逸失利益の懸賞金については「(貴ノ岩の)幕内の実績から1場所少なくとも60~70本懸賞が懸かっていた。それで勝率を49%で計算すると、1場所で30本は得ていたことになる」と説明した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000095-spnannex-spo
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