【劇場型半島】
世界的人気を誇る韓国の男性グループ「防弾少年団(BTS)」への作詞家、秋元康氏の楽曲提供が中止になった。「秋元氏は右翼的だ」とのファンの反発が理由だ。一方で、秋元氏がプロデュースするアイドルグループ「AKB48」のメンバーらは、
日韓合同のオーディション番組の中で韓国人ファンも引きつけた。秋元氏をめぐって明暗が分かれた2つの現象は、韓国の音楽市場につきまとう政治的リスクを浮き彫りにした。(ソウル 桜井紀雄)
■「制作上の理由から」…楽曲外し
「11月発売予定の防弾少年団の日本でのシングル収録曲は制作上の理由から変更されます。ご不便をお掛けして申し訳ありません」
BTSの所属事務所は9月16日、公式ファンサイトでこう告知した。秋元氏が作詞する「Bird」という曲が外され、別の曲に差し替えられる。
秋元氏の演出は「右翼的だ」「性を商品化している」といったファンの間から巻き起こった非難が原因で、ファンらはインターネット上で
「右翼、女性嫌悪の作詞家とのコラボレーションの即時中止を要求する」などと主張。事務所側も「ファンの懸念を十分認識している。少しだけ待ってほしい」と理解を示していた。
7人組のBTSは今年、米ビルボードのアルバムチャートで2作連続1位に輝くなど、世界的人気を不動にし、韓国では英雄視されている。それだけに、秋元氏の楽曲提供中止のニュースも注目を集めた。
韓国メディアは、右翼的だとの非難について「秋元氏がプロデュースするAKB48が靖国神社の前で公演したり、旭日旗を描いた衣装を着て戦争を美化する演出をしたりした」と指摘。性の商品化については「過去の歌詞で女性の性を露骨に表した」ことを挙げた。
どれも誇張されたり、噂が一人歩きしたりした側面が拭えない。だが、事務所側は、一方的なレッテル貼りに抗弁することもなく、あっさり折れた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000520-san-kr
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