サッカーのオーストラリアAリーグ、メルボルン・ビクトリーに加入した元日本代表MF本田圭佑(32)が、いよいよ新天地でデビューを果たす。
20日のメルボルン・シティーとのダービーは、20日の日本時間午後5時50分キックオフ。これを機にAリーグについて紹介してみたい。
同国初のプロサッカーリーグとしてAリーグがスタートしたのが2005年。当初8チームで、現在はニュージーランドの1チーム(ウェリントン・フェニックス)を含む10チームで構成される。レギュラーシーズンは3回戦総当たり(27節)のリーグ戦で争われ、
上位6チームがファイナルシリーズと呼ばれるプレーオフに進出。変則トーナメントで年間王者が決まる。プレーオフ制、下部リーグと入れ替え(昇格、降格)がないこと、年俸上限を定めるサラリーキャップ制など、米国のメジャーリーグサッカー(MLS)と共通点が多い。
Aリーグの大きな課題は観客減少だ。シドニーFCに元イタリア代表FWデルピエロが在籍した2013~14年シーズンのリーグ平均入場者数は1万3479人だったが、昨シーズンは1万926人と5季連続で減り続けている。
そこでリーグは人気回復のためにスター選手の獲得に動いた。元スペイン代表のMFイニエスタ(現J1神戸)、同FWフェルナンド・トーレス(現J1鳥栖)らも候補に浮上した中で、最終的に白羽の矢が立ったのが本田だった。
オーストリア協会のギャロップCEOは「本田の経験、実力、そしてマーケッタビリティー(市場価値、商品価値)は、アジアと世界においてAリーグのイメージと評価を大いに高めてくれるだろう」と“救世主”として大きな期待を寄せる。
デルピエロの2倍以上とされる360万米ドル(約4億円)の高額年俸の半分以上をリーグと地元放送局が負担した一大プロジェクト。本田の活躍がチームだけではなく、リーグの浮沈の鍵を握るといっても過言ではない。
日本のファンにとって楽しみといえるのが、メルボルン・ビクトリーが昨季の年間王者として2019年のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)に出場すること。
Jリーグチームと1次リーグで同組になれば、日本で本田のプレーが見られる可能性が出てくる。一方で残念なのが、開幕時点で日本での試合中継がないこと。ジャパンマネーを期待していたAリーグにとっても大きな誤算かもしれない。(記者コラム)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000086-spnannex-socc
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