高い演技力と独特のユーモアで親しまれ、がんと闘いながら15日に75歳で亡くなった女優、樹木希林(きき・きりん)さんの訃報から一夜明けた17日、関係者の間に悲しみが広がった。この日、樹木さんの棺が長女で女優の内田也哉子(ややこ)さん(42)や也哉子さんの夫で俳優、本木雅弘さん(52)らに見守られ、東京都渋谷区の自宅を後にした。
樹木さんは今年のカンヌ国際映画祭で最高賞に輝いた「万引き家族」(是枝裕和監督)で、貧困一家を年金で養う祖母役を好演。
是枝監督は「(樹木さんは)身体が弱ってからも、初めての体験を面白がっているようなところがあり、すごみと軽やかさの同居した姿は神々しくさえありました」と悼んだ。
同作品は、日本時間の17日未明に閉幕したカナダのトロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品した。最高賞の観客賞はピーター・ファレリー監督「グリーン・ブック(原題)」が受賞し、
「万引き家族」は賞を逃したが、クロージング作品として上映されたのは、くしくも樹木さんが亡くなった15日。多くの観客が樹木さんの演技に見入った。
映画「歩いても 歩いても」で息子役を演じた阿部寛さん(54)は「まだまだあの毒舌で元気な姿を皆さんに見せてくれると思っていた。
親子を演じさせていただいたことは僕の一生の宝」と感謝。10月13日公開の「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」で共演した黒木華(はる)さん(28)は「かけがえのない時間でした。もっと、もっと、お話ししたかった」と悔やんだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180917-00000541-san-ent
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