【AFP=時事】人の死体は死後1年以上たっても大きく動くという研究結果を、オーストラリアの科学者がタイムラプス動画で撮影して証明した。この研究は、世界中の捜査関係者や病理学者らに影響を与えるとみられている。

科学者のアリソン・ウィルソン(Alyson Wilson)氏は、毎月オーストラリア北東部ケアンズ(Cairns)から南東部シドニーに3時間かけて飛行機で通い、死体の腐敗の進行を確認した。

研究対象は、シドニー郊外の人目につかない森林地帯に位置する、南半球で唯一の「死体農場」に保管されている70ある死体のうちの1体だ。

正式名称「オーストラリア化石生成実験研究所(Australian Facility for Taphonomic Experimental Research、AFTER)」として知られるこの施設では、死体の変化に関する先駆的な研究が行われている。

ウィルソン氏は13日、AFPに対し、死体の動きを17か月にわたって研究、撮影したところ、人は厳密には「安らかに眠っていなかった」と話した。

ウィルソン氏は同僚の研究者らと、死亡推定時間を特定するのに通常使用されている方法を改善するためにタイムラプス動画を使用していたところ、研究の過程で死体が大きく動いていたことが分かったという。

1件の事例研究では、まず、死体の腕が体に近づき始め、その後、腕は体の両脇に広がる形になった。ウィルソン氏は、「こうした動きは、死体がミイラ化し、靱帯(じんたい)が乾燥するなど、死体の腐敗の進行に関連しているとみている」と述べた。

豪セントラルクイーンズランド大学(CQ University)で犯罪学を学んだウィルソン氏がこの異色な研究を始めたのは、メキシコ旅行に行った後、マヤ(Maya)文明時代の骸骨の分析に協力するためだったという。

ウィルソン氏は、「牧場で育ち、家畜が死んだ後の過程を見てきたためか、子どもの頃から死体がどう分解されていくのか興味を持っていた」と語り、「世界中のどこにも、死体の動きを明確に示した研究結果がなかったので、自分で解明することにした」と明かした。

ネットの反応

1.
死体農場てなんだよ
2.
死体農場て、犯罪にならないのかな?
死体は火葬して埋葬しないと犯罪になるはずだが?
3.
ゾンビ研究ではなくて良かった。
4.
死体に細工して、死なない兵士をこしらえてみる。
5.
こんな話聞いても、あまり楽しくないし、参考になるとも思えない研究(´ ω `)
6.
動くというより、変化だろ
7.
ワイも死んでずいぶんたってるけど、脳みそもとめて動き回ってるわ
8.
死体農場・・・初めてこの施設の存在を知ったのは、パトリシア・コーンウェルの小説だった。検視官シリーズだね。
9.
日本もこれは死刑だろ!って犯罪者の場所にすればよいよ!
10.
ワシも献体したい
11.
死んだイカに醤油をかけると動いて苦しんでいるように見えるようなものか。
12.
筋肉や靭帯に腱等、骨格を維持する各種組織の腐敗や乾燥による収縮率の違いなんでしょうかね。

生きていても、麻痺などがあってあまり動かさないと関節が拘縮していくのに似ている気もする。

人体はまだまだ不思議に満ちている。

13.
紛らわしいタイトルだ、、、。
14.
櫻子さん?
15.
親の経営している文化住宅で孤独死がありました。夏場で2、3週間経っていたので凄い異臭で葬儀社の方が見ない方がいいと言うので入りませんでした。

死体搬出後部屋に入りましたが、畳の上が人体の跡の黒い汁が染み込みその異臭たるや二、三日鼻から抜けませんでした。その後文化住宅は解体しました。

16.
動くって言う言葉はどうかと思う。
17.
こういう人達が居るからこそ今の世の中の矛盾なんかが解明されたりもする
好き嫌いとかじゃなく純粋に興味があって知りたいんだろね
18.
いいなぁ、こんな仕事したい。
19.
細胞の水分が蒸発して行くに従い引き寄せられて、今度は乾燥して行くと細胞の強度がもろくなったり湿度を吸収したりと色々な要因で動くんだろうな。

気象観測器の湿度を測るのにも人間の髪の毛が使われているとか。

20.
「死体に興味がある」から犯罪者になるわけじゃなくて、こうやって立派な研究者にもなれるんだよな。興味があることを追究できて素晴らしい。
21.
こういうのは中国の得意技かと思ってた
22.
死者の埋葬は最初は穴を掘って上から少し土をかぶせるだけだったが、死体が死後にそりかえって手や足を地中から出して来ることがあるのでそれを防ぐために上から重い石を置くようになり、それが墓石になったという。
23.
>子どもの頃から死体がどう分解されていくのか興味を持っていた

良かった…変な方向にこの人が行かなくて。
こういう動く死体を見て昔の人は悪魔がとか言ってたんだろうな。

24.
関西に在住してた頃、琵琶湖では、土左衛門が水中で起立する……と
聞いたことがある。今で言う都市伝説だろうか……?
25.
看護師をやっていた友人が言うには、亡くなって1~2時間経った遺体が、低い声で『はぁ~』とため息をつく時があると。
肺に残っていた空気なんかと、腐敗が始まった内臓の出すガスが、気道を通って出て来たときに声帯を震わすからと。遺体と2人切りの病室で、死後処置などをしている時にため息をつかれると、解っていても怖いと言っていた。
26.
「アンナチュラル」の最終回「ウォーキング出来ないデッドな国」というセリフを思い出す。
27.
>「牧場で育ち、家畜が死んだ後の過程を見てきたためか、子どもの頃から死体がどう分解されていくのか興味を持っていた」

「だから誰でもよかった」系に走らず、世のため人のために役立つ研究の道に進んだウィルソン先生。

28.
記事読んでいて火葬炉メーカーの人と以前話した際に、火葬中の人体の曲がり方も関節の曲がる方向にしか動かないと言っていたのを思い出した。

いくら学問上の興味関心が根底にあるとはいえ、このような法医学に携わる方々のおかげで、その人の死が犯罪によるものか究明されていることに感謝します。

29.
以前テレビで見て驚きましたが最初は否定的でしたが見て話を聞くうちに必要性を感じました。
クレイジージャーニー続けてほしいです。
30.
あたりまえだと思うんだが。
日本にもありますよ、死体農場。