どや、見てくれたか? ワイの鍛え上げられた両腕、引退して10年経つとは思えん、たくましさやろ?
エ? 警察ハンは全然、筋肉を見てへんし、笑っとる場合ちゃうんやないかて? アホゥ、『FRIDAY』も、ワイのこういう凛々(りり)しい姿をやなぁ――。
かつての本誌人気企画『番長日記』なら、こう書いただろうか。それほど、今回入手した写真の清原和博(51)には、往時のパワーが漲(みなぎ)っていた。
9月のある夜、新宿・歌舞伎町で清原に職務質問をした新宿署員が、注射痕を発見。そのまま尿検査を受ける事態になったのは本誌既報の通り。
尿検査の結果は「シロ」だったが、「職質」「注射痕」「尿検査」という単語にメディアは色めきだった。折しも、清原の自叙伝『告白』がベストセラーとなっていた時期である。
〈気づけば、覚醒剤の打ち方っていうのを検索していることもあるんです〉
〈相変わらず薬物の欲求っていうのは突然、襲ってきます〉
などの赤裸々な告白が話題となっていただけに、本誌は「再犯」を心配したのだが――どうやら、杞憂(きゆう)に終わったようだ。清原本人が振り返る。
「あの日は2ヵ月に1度の糖尿病の治療と検診の日でした。新宿に行ったのは、自分を支援してくれている人が経営する焼き肉店があるから。そこで夕食をとろうとしたんです」
検診を終え、知人と新宿に向かった清原。歌舞伎町の駐車場に車を停め、徒歩で店を目指したのだが――秋風が吹く肌寒い夜に半ソデTシャツ姿で歩く坊主頭のイカつい男はさぞ、怪しく見えたのだろう。店に辿(たど)り着く前に、清原は新宿署員の職務質問に遭った。
「カバンの中身をあらためられ、身体検査などをされました。その際、腕に採血の痕が見つかり、警察官が『尿を取らしてほしい』と言うので、『糖尿病検査の際にできた注射痕だ』と説明しました。日付入りの血液検査結果と、処方された糖尿病の薬を見せました」
清原が「やってない!」とまくしたて、警察官とモメたという報道があったが、本人は「終始、冷静に対応しました」と言う。写真を見る限り、たしかに緊迫感はゼロだ。ちなみに尿検査終了後、警察とは円満に別れたという。
「薬物治療の病院にも通院しておりますし、尿検査もしています。いま、自分は一日一日、薬物依存からの回復に向けて努力しています」
終始神妙な清原。件(くだん)の写真が撮られた一瞬だけだったかもしれないが、「番長」はたしかにカムバックした。
PHOTO:等々力純生
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181014-00010002-friday-base
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