大相撲秋場所が初日を迎えた9月9日の朝8時過ぎ、大柄の男性が東京都江東区内の商店街に現れた。気温はすでに30℃近いというのに、長袖長ズボンという厚着。
コンビニでホットコーヒーを購入すると、店先に置いてある灰皿の前に立ちタバコをすぱすぱと吸い始めた――。
8月に秋田県で行われた夏巡業中に倒れた、貴乃花親方(46)である。
「若い力士の指導で股割りをしている時に、突然倒れたんです。目は開いていましたが失神して意識はなく、すぐに病院に搬送されました。診断の結果は熱中症。
二日酔いも影響していたようです。巡業中は毎晩のように深夜まで酒を飲み、倒れた前日も弟子の貴景勝からもらった誕生日プレゼントのシャンパンで、相当酔っていたようですから。親方は弟子の貴公俊(たかよしとし)の暴行事件や、
自身が理事から平年寄へ降格したことで相当ストレスをためているのでしょう。最近はふさぎ込みがちで、景子夫人ともあまり口をきいていないとか。本来は生活習慣を改めないといけないのでしょうが、酒もタバコも止められないようです」(相撲協会関係者)
本誌が見かけた、厚着の貴乃花親方が歩いた距離は約6km。商店街のお年寄りが話しかけようとしても挨拶をしない。途中気分でも悪くなったのか、部屋近くの薬局に入る場面もあった。「健康増進クリニック」院長の水上治氏が語る。
「大の男が倒れたということは、何かしら重大な原因があるからです。私は倒れた患者さんに、『重要なシグナルだから生活習慣を見直してください』と忠告しています。
とくに精神的に落ち込んでいる時に酒を飲みタバコを吸えば、ストレスホルモンなどの作用でガンや動脈硬化などのリスクが高まる。
酒やタバコを止めるには家族や親友など周囲の人の協力が必要ですが、親方には心から心配してくれる人がいないのでしょう。ただでさえ元力士の方は、60歳前後で亡くなる短命の人が多い。今のような生活を続けていては、命にかかわる事態になってもおかしくありません」
元相撲協会外部委員で漫画家の、やくみつる氏が話す。
「日馬富士の暴行事件で相撲協会への協力を拒否して以来、親方は孤立無援の状態が続いています。定年まで後20年近くありますが、将来どうありたいのか、
青写真がまったく見えない。今は我慢の時なのでしょう。自暴自棄にならず、健康管理をしっかりして目の前の職務をまっとうするべきでしょう」
自らの健康のために、新弟子になった心境で出直したほうがいいのではないか。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180923-00010000-friday-spo
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