FA権は行使せず!
揺れる胸中-。今季2度目のFA権を取得し、去就が注目される日本ハムの田中賢介内野手(37)が、現役引退を選択肢に含んでいることが16日、分かった。
球団は来季も重要な戦力として見込んでおり、残留を要請する方針。近日中に行われる交渉を経て、結論が導き出される。北海道移転後の黄金時代を築いた男が、二つの選択の間で熟考を重ねている模様だ。
「疲れたのでゆっくり考えたい」
現役続行か引退か。岐路に立ち、田中賢の心は揺れている。ペナントレースを3位で終えた日本ハムは、CSファーストステージで敗退。日本一への道が途切れた。シーズンを終えたベテランは、「(心身共に)疲れたのでゆっくり考えたい」。去就についての明言を避けたまま、悩めるオフを迎えた。
1億円超の減俸のんだが・・・
今季に懸ける思いは人一倍強かった。昨オフの契約更改では1億円以上の大減俸をのみ、チームに残留。「しっかり受け入れて来シーズンも頑張ろうと思う」。さまざまな感情を胸に畳み、2年ぶりの頂点を目指した。
野球に取り組む姿勢は若手の手本であり、衰えぬ勝負強さはチームの武器となった。主に途中出場ながら67試合の出場で打率.295を記録。首位争いが佳境を迎えた8月は、16試合に出場し30打数13安打で月間打率.433。負けられない戦いを迎える度に、存在感は際立った。
球団の若手起用方針を理解
だが、優勝争いを繰り広げる中で、人知れず複雑な思いを膨らませた。チーム関係者には「若手の積極起用を図るチーム方針は理解している。
プレーで貢献し続けたい気持ちはあるけど、自分の存在が若手のチャンスや成長を妨げているのかもしれない…」と吐露。葛藤と自問自答を繰り返し、自らの進むべき道を探していたという。
「来季も戦力」球団は残留要請へ
球団幹部は「来季も戦力として考えている。球団にとっても、北海道にとっても貴重な人材」と、強く残留を要請する構え。近日中に行われる交渉を経て、結論が導き出される。今季取得した2度目のFA権については、シーズン中に行使しない意向を明言済み。チームを心から愛する男の選択肢は、二つに絞られたとみられる。
過去に6度のベストナインと5度のゴールデングラブ賞を獲得。2年間の米国大リーグ挑戦を挟み、5度のリーグ優勝と2度の日本一をけん引した実力は、今なお色あせない。数々の輝かしい実績を誇る背番号3。究極の決断を下せるのは、自身だけだ。(道新スポーツ)
道新スポーツ
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181017-00010003-doshin-base
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