12月20日に配信された「紀平梨花を『姫』と呼ぶ先輩スケーター/取材ノート」。フィギュアスケート女子の細田采花(あやか、23=関大)が、

22歳の関大4年生だった17年2月に後輩の紀平梨花(関大KFSC)に誘われて練習し、突然トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が決まったという話題を取り上げた。

そのシーズンでの引退を撤回し「『ここからでも頑張ったら跳べるんだよ』というのを見せたい」という思いで突入した“現役延長2年目”。

全日本選手権(21~24日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)前の原稿だったので、その最終段落には「この取材ノートの結末は、まだ誰にも分からない」と記した。

23日、全日本選手権女子フリーの第3グループ。細田は総立ちの大観衆に囲まれ、感極まった。「うれしすぎて、涙が出てきそうで、出てこず…。

『長らくお待たせしました。やっとみなさんに恩返しができました』と伝えたいです」。冒頭、国際スケート連盟(ISU)公認大会で女子は9人しか成功者のいない大技トリプルアクセル(3回転半)に、2回転トーループをつけて成功。

さらには続く単発の3回転半も2・17点の加点付きで決めた。SPと合わせて3本の3回転半を見事にそろえると「『きた~!』って感じ。もう満点を自分にあげたい」と明るい口調で振り返った。

自己最高は2年前の15位。“延長1年目”の前年はショートプログラム(SP)26位でフリーに進めず、SPには組み込んでいなかった3回転半に挑むことすらできず、終わっていた。

ISU公認大会の出場経験はなし。全日本選手権も非公認大会のため、3回転半を決めても、世界的に「10人目の成功者」とはならない。それでも自己ベストを大幅に更新する185・74点に、8位という未知の順位もついてきた。

「焼き肉に行きたいです。あとはクリスマスなんで、大好きなチョコレートをいっぱい食べたいです」といつもの調子で笑った。

23歳で大きく羽ばたいた理由を、細田は「一番はスケートが大好きな気持ちだと思います」と言い切る。初めて氷に乗った小2の頃、母貴子さんに「行ってみる?」と誘われ、夏の4日間体験講座に参加したのがきっかけだった。

クラシックバレエ、木琴、水泳…。さまざまなジャンルに手を出しはしたが「ちゃんと続いたのはスケートだけ。最初はあまり好きじゃなかったけれど、そのスケートが今、一番大好きなものになったんです」と振り返る。

元々、ジャンプは得意だった。「みんな、跳べる時期ってあるんですよ。私はそれが中1だったんです」。何をしても跳べる感覚があったからこそ、成長期も重なり、中学2~3年になると跳べない理由が分からなくなった。

名古屋で世代のトップにいた同い年の村上佳菜子の背中を追い、輝かしい世界を目指す意気込みと逆行する現実に、精神面のコントロールは難しかった。20歳を超えてからの可能性を証明したい理由は、それも一因だ。

だからこそ、後輩を見つめる目は温かい。2シーズン前、同じ浜田美栄コーチから指導を受ける宮原知子(20=関大)が左股関節を疲労骨折し、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)シーズンの昨季にかけて、氷を離れる期間があった。

遠征では同部屋が多く、関大での練習後には2人で食事にも出かける関係。細田はその時も、宮原に普段通りの明るさで接したという。

「ケガが辛いっていうのは一番分かるし、滑れない辛さも分かる。だからこそ、放っておきました(笑い)。さとぴ~(宮原)は人前で悩みとか絶対に出さない子。采花は対照的に喜怒哀楽を出しちゃう方なんで(笑い)、そのまま、いつも通りです」


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ネットの反応

1.
いい話しをありがとう。
ちょっとウルっときた。
2.
フィギア選手として決して若く無い年頃で、トリプルアクセル成功させたことは、本当に凄い事だよね、今迄頑張ってきた甲斐が有ったよね、まだまだ頑張れるなら続けて欲しいよね。
3.
努力!根性!気合い!
伝わったよ??
4.
後はSPでも3Aを跳ぶ勇気を持って実践できたらトップ5に入れる可能性はある。
5.
まだまだ行ける。頑張って。
6.
白岩さんみたいにスポンサー募集すれば今ならあっという間に集まるのでは?あとは高須さんあたり…ジュニア選手より世界を驚かせることが出来ると思う
7.
すごかったよね!
本田の順位なんか報道する前に、細田さんを賞賛すべきだと思う。
リアクションもかわいかった。
8.
成長期を過ぎた体型でトリプルアクセル跳べるなんてすごく強みなのでは。身のこなしやステップは伸びしろあるように見えるし実際伸ばせるでしょうし。すごい!
9.
3Aぜひ、また見たいです
10.
共にと言うのは変ですが涙しました。
遅咲きの方が遥かに良いことも多い。体が出来上がってからアクセルが跳べるのは本物の証拠。今後期待しています。
11.
もう少しポイントがついてもいいのではと思いました。
12.
こういう愛のある記事を読みたい?
13.
いやあ、確かに驚いた。失礼ながら全然お名前を知らず、のほほんと見ていたらいきなり2発決まってしまった。今後のご活躍を期待しています。
14.
細田選手をISU認定国際大会試合に派遣してください。そこでSPとFPで3Aを決めて!!
15.
遅咲きだがジャンプで優位性がある以上今後は期待できるんだからこれからじゃないかなぁ。トリプルアクセルはまだまだアドバンテージがあるからこれを武器にして頑張って


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16.
無名の2流選手の話題はいらないよ
17.
コツみたいなものを一緒に練習していて掴んだのかな?
18.
選手愛にあふれる、いい記事だ~
取材もしっかりしているしインタビューの細かいニュアンスまで伝わってくる。
色々な制限があるのかもしれないけど
忖度や憶測なしにしてみんな、こんなふうに書いてくれたらなあ・・・
19.
まだオリンピックまで3年ある。大きい目標ではあるけど、成長期も完全に終わってるから、怪我以外の不安要素は少ない。頑張って欲しいな。
ロシア勢も怖いけど、日本のダークホースは彼女かもしれない。
オリンピックまでにジャンプ意外の要素を磨いていけばひょっとしたら…と夢物語を期待してます!
20.
全日本で8位!。
良い成績残して辞めたいという思いもあるのかもしれないけれど、奇跡の大技3Aが跳べるとなると話は別。もったいないですよね。
それにしてもこの写真、美しいですね?。
21.
関大凄いわ。
22.
素晴らしかったね
20歳超えてトリプルアクセルか?
まだ全然いけそうやね
23.
8位おめでとうございます。
やれば出来る?を後輩たちに示しましたね!
トリプルアクセルすばらし。
カッコ良かったですよ!
24.
思わず拍手して感動しました。
素晴らしい演技で、
なぜ今まで表に出てなかったの?
と、テレビに向かって喋ってました。笑顔が輝いて素敵なお嬢さん。
本当に努力という日本語が似合うムードがあって、さわやかでした。

もっと見ていたい方ですね。
頑張ってもらえたらいいな。

25.
演技構成点が低すぎ。
そしてこれからどうすんの?
強化費出る順位じゃないの?
26.
トリプルアクセルをとんであの点数だったから、
伸び代がありまくる。
みんながトリプルアクセルを習得するより、
彼女が他の細かい所を習得する方が早い。オリンピックはわからないけど、
女子が23歳でトリプルアクセルがとべるなんて誰も思ってなかったし、
鈴木明子さんの時もあの年齢で誰も出来ると思ってなかったし、
高橋大輔が32歳で2位なるなんて誰も思ってなかった。

なんでもチャレンジしないとわからない。
頑張って!

女子のトリプルアクセルは、同じ日本人の女性が教えた方が早い。
筋力とか体力とか体型が近い人が見せながら教えた方が良い。
紀平選手と細田選手は、いつかトリプルアクセルの指導者になってほしい。
トリプルアクセルがとべる人は貴重です。

27.
素晴らしい演技でした。
28.
全日本で思ったけど、3-3を丁寧にこなせば高得点が取れるなら、紀平もそうすればリスクは激減する。観客に魅せる高い技術のトリプルアクセルの評価が今のままでは、観客は何十年も続く丁寧競争にうんざりするだけ。トリプルアクセルの点数を再考すべき。

29.
素晴らしいの一言です。
30.
昨夜は、全日本選手権を全て視聴したが、細田選手の演技にも感動した!


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