14日、ヤクルトとのCSファーストステージに先発した菅野智之(29)がノーヒットノーラン。七回2死から山田に四球を与えたものの、許した走者はこの1人だけだった。
打者28人に113球。ポストシーズン史上初となる大記録を達成し、チームを17日から始まるセ・リーグ覇者・広島とのファイナルステージへ導いた。
菅野は「六回くらいから意識した。途中から完全に狙っていた。四球はもったいなかったけど、満足している」と白い歯を見せれば、退任が決まっている高橋由伸監督(43)も「この終盤に来ての投球は凄い」と最敬礼である。
今季は15勝8敗、防御率2.14、200奪三振で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の3冠。10完投、8完封、投球回数202回、無四球試合4回など、投手部門で軒並み1位の成績を残した。
昨季も17勝5敗、防御率1.59で最多勝、最優秀防御率、沢村賞。オフに2億3000万円からほぼ倍増となる年俸4億5000万円となった。
今年はいくら上がるのか。巨人史上最高額は、松井秀喜10年目の6億1000万円。さるチーム関係者は「ゴジラの額が目安になる」と見通しを語るが、メジャーの評価額はさらに高騰しているという。あるナ・リーグのスカウトがこう言った。
「昨年のWBCで日本代表のエースとして活躍したことで、メジャー関係者にも認知されています。昨年、今年の菅野を見ていると、29歳になった今がピークではないか。
巨人はポスティング移籍を認めていないと聞いているが、仮に20代の今オフにメジャーに挑戦できるなら、最大で年俸20億円級の大型契約を提示する球団が複数ある。ちなみに25歳でヤンキース入りした田中は年平均23億円でした」
仮に巨人で来季の年俸が6億円になるとして、メジャーの20億円とは14億円もの開きがある。そして問題は「伯父さん」原辰徳氏(60)が来季から3度目の監督として復帰することだ。
「日本の球団は他とのバランスを考えるため、6億円以上になると、現状維持に近い形になっていくもの。ましてや原監督が帰ってくる。メジャー挑戦だって認めてくれるかどうか。第3次原政権がしばらく続くようなら、さらに挑戦が遅れるかもしれません」(前出の関係者)
菅野が海外FA権を取得するのは2021年のシーズン中。海を渡る22年は33になる年だ。これが原新監督によってさらに先延ばしになれば、それこそ何十億円も“損”をすることになる。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181015-00000009-nkgendai-base
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