古き因習はびこる相撲協会の大改革を──そう期待されてきた「平成の大横綱」の、あっけない幕切れだった。9月25日夕方5時、東京・六本木ヒルズ内の会見場。花田光司氏(元貴乃花親方、46才)は真っすぐ目を見開きながら、こう言葉を絞り出した。
「かわいい弟子たちのことを考えると断腸の思いです」
昨年11月の九州場所中、元横綱・日馬富士の傷害事件をきっかけに勃発した「貴乃花の乱」。当初は貴乃花一門を率いて協会改革を訴えたが、次第に求心力は衰えて、
一門は消滅。花田氏の役職も「理事」から「年寄」という“ヒラ親方”まで5階級も転落した。言うなれば、たった半年で幕内から序の口まで転げ落ちたようなものだった。
そんな孤軍奮闘を、最初は妻・景子さん(53才)ら家族も一丸になって支えていた。
「景子さんは、貴乃花親方を支える若手親方の奥さんたちでネットワークを作って、相撲部屋の運営を協力したり、貴親方の考えを丁寧に説明したり、
内助の功で夫を支えてきました。また、長男の優一さん(23才)が、貴親方と“敵対関係”にあったベテラン親方の娘と結婚したことも、貴親方にとってはうれしいことでした」(後援会関係者)
だが、そんな家族の団結も、花田氏が今年2月、理事選に出馬した頃に一気に崩壊してしまう。
「貴親方は側近親方にも、景子さんにも、まったく相談せずに独断で出馬を決めてしまった。手当たり次第に“敵”をつくる親方のことが、景子さんももう手に負えなくなってしまったんです。
親方が理事選に落ちると、景子さんは近しい人に“落選してよかった。これで余計なことに気を取られず、親方として弟子の教育に集中できる”と漏らしていました」(前出・後援会関係者)
そしてこの頃、夫婦の関係に決定的な溝を作る事件が起きる。
「優一さんは靴職人のかたわら、俳優業にも進出。もともと貴乃花部屋のマネジメントでしたが、去年の夏から後援会幹部が経営する芸能事務所の所属に変わった。その幹部を連れてきたのが、景子さんでした。
最初は貴親方も歓迎していたのですが、以降、優一くんが景子さんと2人でイベント活動などを始めたことに、“事務所にカネが入って部屋に入らないのはおかしい”と言い始めた」(花田家の知人)
貴乃花部屋は、小口の後援者を集める「サポーター制」で運営しているが、「古くからの大口のタニマチが離れ、経営は悪化の一途」(別の後援会関係者)だという。
そこで、景子さんも金策に走り回り、よかれと思って、前出の芸能事務所幹部を連れてきたのだ。
「その一件以来、この春頃から親方と景子さんはほとんど口も利いていなかった。結婚以来、最悪の関係でしょう。
景子さんは自宅に住み、親方は稽古部屋に住んでいるので、実際には別居状態です」(前出・花田家の知人)
この8月に花田氏が倒れ意識不明になった時も、景子さんは“弟子が行けばいい。私はほかに用事があるから”と見舞いにも行かなかったようだ。
「景子さん、アナウンサー時代の友人らとの飲み会も増えていて、けっこうお酒のピッチも早いそうです。昔はそんなに飲まなかったと思うんですが…」(景子さんの知人)
景子さんは最近、相撲部屋のおかみとしての仕事よりも、個人の講演や執筆活動を増やしているという。“もう夫に生活は頼らない”という動きなのか──。
今までは、弟子の教育や協会理事長など、夫婦で同じ目標があった。子育てを終えた夫婦がよく熟年離婚を選ぶように、“同じ夢”を失った夫婦は脆い。
※女性セブン2018年10月11日号
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180927-00000004-pseven-ent
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