小児外科医 松永正訓
数年前のことです。私の知人女性は40歳で妊娠しました。もちろん、夫婦は自分たちが高年齢出産を迎えることは分かっていましたが、
あえて赤ちゃんの染色体情報を得るための検査をしようなどとは思っていませんでした。赤ちゃんは授かりものですから、どんな子でも育てていく気持ちでした。
赤ちゃんのうなじにむくみ…「大きな病気があるかもしれません」
ところが、総合病院の産科で超音波検査を受けているとき、超音波の探触子(プローブ)を持つ産科医の手がピタリと止まりました。
その産科医は、少し離れたところでパソコンに向かっていたもう一人の産科医を呼びました。二人の医師は「これ、そうだよね」などと言い合いながら、時間をかけて超音波検査を続けました。
女性は非常に強い不安感にとらわれました。この時、妊娠12週でした。
検査が終わって、医師は難しい顔で説明を始めました。
「赤ちゃんのうなじにむくみがあるんです。これを医学用語で『NT』と言うんです。赤ちゃんに何か大きな病気があるかもしれません」
「病気ってなんですか?」
不安はますます強くなりました。
「1週後にもう一度、ご主人と一緒に来てください。再検査をした上で、病気のことも説明します」
再受診で「妊娠を諦めるのも一つの選択です」
翌週、不安を抱えた夫婦は病院を再受診しました。今度も同じ医師二人が超音波検査を行いました。医師がつぶやきます。「やはりむくみがあるね。5ミリかな、6ミリかな……」
検査が終わると、夫婦は医師と面談室で向き合いました。
「赤ちゃんのうなじにむくみがあると、重い病気を合併している可能性を考えなければいけないのです」
夫が恐る恐る質問しました。
「どんな病気でしょうか?」
「ダウン症とか、無脳症とか、臍帯(さいたい)ヘルニアとか……命に関わったり、障害が残ったりする病気です。あるいは、出産までに至らないかもしれません。妊娠を諦めるのも一つの選択です」
夫婦はびっくり仰天し、その説明に打ちのめされました。帰宅すると、夫婦はインターネットでNTについて調べました。確かに、心奇形とか口唇口蓋裂とか染色体異常とか、いろいろな言葉が出てきます。しかし、「妊娠を諦めるべきだ」という記載はありませんでした。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181223-00010000-yomidr-sctch
ネットの反応
胎児の障害の有無が事前にはっきり確実に分かるような技術が早く開発されてほしいと思うよ
身体障害、知的障害、精神障害、DNAの検査で確実に分かるようにならないものだろうか
医者も人間 レベルが低いのも居れば
意識が低いのも居る
最後は親の判断になる訳だから
親は複数の人への相談、自分の知識と経験を生かして判断するしか無い。
結果は結果でしかわからない
後悔しないように出来うる限りの事を考えて実行するしかない。
まあ医者の質は千差万別だしよっぽど信用してるならともかく複数受けるのが普通だと思う
母体保護法 第三章 母性保護
第十四条 都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という。)は、次の各号の一に該当する者に対して、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。
一 妊娠の継続または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
二 暴行若しくは脅迫によってまたは抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの
2 前項の同意は,配偶者が知れないとき若しくはその意志を表示することができないとき又は妊娠後に配偶者がなくなったときには本人の意思だけで足りる
とありますが、胎児疾患での中絶は適応なのでしょうか? 適応でないのであれば、そもそも出生前診断の意義はあくまで、生後の治療に適した病院で出産するということだけの様な気もします。
お腹の奥にいた我が子は
身長体重ひとつはかるのも
物凄く誤差がでた。
1kg。
過信はしてはならない。
プローブの扱いが下手な医者はけっこういるよ。
単に検査費用が欲しくて無用なエコー検査をする医者もいる。
そういう医者が主治医になったら最悪だ。
周りの人が冷静になって対処する事とセカンドオピニオンが重要だよね。
もっとダウン症のひとが増えれば差別なんてなくなるよね!
私も同じ、四十路で今、妊娠20週。とても心配になりました。次回の受診時に聞いてみようと思う。
松永先生の記事は毎回興味深く拝読していますが、「胎児エコーの間違い」という表現はいただけません。
先生も私も直接前医のエコーを見たわけではなく、記事によれば少なくとも2人の医師がNTを認めたわけですから、その時点ではNTがあったと考えられ、それを間違いと言い切るのは感心しません。
結果として、セカンドオピニオン、再検査、無事出産は良かったと思いますが。
いくら医者が足りないからってこんな未熟なのを野に放たれてもなぁ
ダウン症や18トリソミーを疑うならNIPTを受ければいい。
エコーよりは確実でしょう。
この人の話を読むと、いつも本当かな?って思います。
医者もよっぽの確証がなければ、ダウン症の名前は出しませんし、エコーはスクリーニング程度なので、それだけで正常と判断してしまう医者もどうかと思います。
特に今回は、前医が異常という判断をしている以上、結果的にはどうであれ、後医にはより慎重な対応が求められたでしょう。
あくまで本当の話であればですが。
セカンドオピニオンも大事ということですね。
あくまでも超音波の検査。直接目視や触診は出来ず100%の判断は無い。医者によって見立てが異なることは、他の疾病でも同じ。
産婦人科の先生はエロくない。
あんな汚物まみれの仕事を毎日こなすなんて、本当に偉いと思いました。
まず、次のことを覚えておくべき。
「中絶は、殺人と同じ。どんな病気であっても、産もうとするべき。」
妊娠中って
ほんの些細なことがとても気になるんです。すごく悩むんです。
確定じゃなくても、こんな不安要素を医者に告げられれば、
とてつもなく不安で、怖いですよね。
医者の良し悪しは仕方がないと思われる方もいるかもしれませんが、今回の場合は、妊婦さん夫妻がほかに相談してみようとの判断をされて、妊婦さんと赤ちゃんが良い方向に行きました。
医師から見て判断がむつかしい場合は、どうするか結果を求めるのではなくて、ほかの専門病院をいくつか紹介してもいいと思います。
現状では、検査後の判断は妊婦さん(夫婦)が決めるしかないのかなと・・・。
可能性はあくまで可能性なので
奇形の可能性が例え数パーセントでも、あるならあると言う医師もいれば、
数パーセントはないに等しいとする医師もいる。
このケースでは幸いにも健常児だったが、逆のケースも然り。
これは結果論に過ぎないでしょ
最初の医師だって悪意があって診察した訳では無く、二人目の医師は問題ないと言っているが実は重要なところを見逃しているだけかもしれない
今は様々な検査機器、血液検査で診断精度が増したとはいえ、最終的
に医師一人一人の診断に委ねられている、個々の診断能力や知識は
一律ではない、良い医師に診て貰った云々は正直言って運もあります
画像診断なんて見落としはいくらでもあります、異常なしとの診断で
安心していたら3か月後にステージⅣで亡くなったなんて事例は表に
出て来ないだけでゴロゴロあります
だから国も逆にセカンド推奨してるんです
高齢出産は当たり前の時代となりリスクは只でさえ高い、ならばと
言う事です!
診断の受け取り方は本人やご家族の納得の問題ですが?良くも悪くも
出した診断が全てを保証したものでない
医師も人の子、特に過酷な勤務時間を強いられミスすれば賠償訴訟と
今や、なり手のいない産婦人科医はピンキリ
出産は何もなくて当たり前、異常がおかしいと言う考えをまず改めて
リスク満載の高齢出産を考え直さないと解決しませんね
うちの子の場合
胎内にいたころエコーのプローブから
くるくる器用に立ち回って逃げ回ったらしく
最後まで顔も映せず奇形もわからず
口唇口蓋裂や先天性心疾患その他は
産まれたその日に初めて判った…
その子は今日クリスマス会で寸劇を
演じる程になったのだから世の中はわからない
そもそも産まれくる子供の話になると、何を言われても不安になる。良い知らせを聞いても本当なのかな、この先生信頼できるのかなと疑う。なのに逆に悪い知らせを聞くと、何も疑うことなく先生が言うんだからと不安で絶望的になる。
ウチの嫁もそうだったけど、結局みんなそんなもんだと思う。
医者は少なくとも患者の事を考えてるのが大前提なはずだし、最後に自分の不安を取り払えるのは自分しかいないと言う気持ちで、セカンドオピニオンなり得るしかないんだと思う。
医師も人間、ミスが発生するのは客観的には理解できる。
ただ、自分や家族が当事者になったら……おそらく納得できないだろう。
経験で差が出るのは仕方がないが、根本的にレベルが違う場合もある。ほとんどの場合、患者は医師を選べない。
病院で超音波検査をしている者です。
「正常なのに異常と疑うよりも、異常があるのに正常と返してしまうほうが怖い」
と新人のころ教わりました。
少しでも異常所見があれば、さらなる検査、または紹介状出して大きな病院へ、そこで最終的に正常だと判断されれば、それはそれでよかったことだと思います。しかしそういう思いで仕事をしていても、患者さんからすれば「腕の悪い病院」と思われるのは心外です。
二つ目の病院でも疑わしいでしょうと言われたら、三つ、四つと病院を梯子しただろう
ガンでも病院を梯子して、ガンではないと言われるまで続けたり、逆に病名がつくまでドクターショッピングを繰り返す人たちもいる
最後はともかく正常性バイアスというヤツだろうか
何が正しいか、何が確立された技術なのか素人には分からない
うちは三子がNT陽性で翌週に否定されたものの、自分は不安な日々を出産まで過ごした
正しくはある程度育つまで不安だった
羊水検査は針で胎児を傷つける可能性があると聞きやめた
とかく、奥さんの意見を尊重した
今、2才で何の障害もなさそうに闊歩してる
でも、運が良かっただけかもしれない
どの職業でも能力に差があるのは仕方がない事なので納得しにくい事を伝えられた時はどんどん別の所へ行くべきです。我が家のケースは産まれるまで口唇口蓋裂が解りませんでした。
重要な局面では熟慮した自身の選択が必須。参考にはすれど、医者も人であり、ミスもあれば悪い者もいる。人生自己責任。後で誰かの責めにしても、結果過去(子供)は戻ってこないのだから….
二児の母の小児科医です。心エコーを専門としており数mmの判定が難しいことを知っています。
通院した産院もNT肥厚を測る先生だったので当時勉強しました。
だからと言って最初の医師を責められるだろうか?今や訴訟リスクを懸念して小児科医になろうとする医学生が激減していると聞きます。何の世界でもそうですが様々な経験を積んで一人前になるのでしょう。