開発中止になった幻のゲーム10本 – Part 1
先日は『シェンムー』ファンとして複雑な気持ちになった。Eurogamerの記事で、『シェンムーI&II』が元々HDのフルリメイクとして開発されていたことが発覚し、映像も公開されたのだ。
HDリメイクは中止になり、『シェンムーI&II』は移植に近い形で再リリースされることになった。『シェンムー』はサターン向けに開発されていた頃の映像も残っているので、これで「幻のシェンムー」が2つになってしまった。
1. 『ロックマンDASH3』
「ロックマンDASH」シリーズのファンは本当に気の毒でならない。携帯ゲーム向けタイトルを除けば10年ぶりのシリーズ新作として「ロックマン DASH 3 PROJECT」が発表されたのは2010年9月のことだ。
対応プラットフォームは翌年に発売を控えていた任天堂の次世代携帯ゲーム機3DSだ。しかも、「DASH開発室」と銘打たれたコミュニティでユーザーのアイディアが募集され、ユーザー参加型の開発体制も熱烈なファンを意識したものだった。
2011年3月29日の「ニンテンドー3DS×CAPCOM プレミアム体験会」では試遊出展が予定されていたが、このイベントは3月11日の東日本大震災の関係で中止になった。4月にはプロローグ版の配信が発表されたが、配信されないままプロジェクトは7月にキャンセルとなった。
待ちに待ったシリーズ最新作はあと一歩で手がつけられるところまで来ていたのにも関わらず、結局は届かないまま終わってしまったのだ。
『ロックマンDASH2』で物語がクリフハンガーに終わっているということもあり、シリーズファンにとっては心の折れる経験になったに違いない。
しかし、それでもファンはあきらめていない。
「ロックマンDASH3 再起動プロジェクト」が立ち上がり、ファンは今も続編のために戦っている。『シェンムー』ファンとして長年、似た境遇にあった筆者として「戦い続ければいつか報われるかもしれない」と言ってあげたい。
2. 『MOTHER3 豚王の最期』
『MOTHER3』は2006年にGBA向けに発売したが、それまでは10年を超える開発地獄が続いていた。本作は1994年にSFC向けタイトルとして製作がスタートしたが、
その3年後はN64ソフトとして発表された。さらに、プラットフォームはN64の周辺機器ディスクドライブである64DD向けに変更となり、1999年のゲームイベント「任天堂スペースワールド’99」では試遊出展した
。2度目のサブタイトル変更があり、『MOTHER3 豚王の最期』として2000年5月に発売予定だった。しかし、開発から6年が経過してもまだ完成の目処が立たず、2000年8月には発売中止となった。
原因はいろいろありそうだが、シナリオライターの糸井重里のアイディアがあまりにも壮大すぎたことが頻繁に挙げられる。
当初は12章仕立ての物語構造で、各章で別の主人公を操作することや、ゲーム内の時間経過に伴って環境やNPCが変化する仕様が予定されていた。
時代を先駆けしていたわけだが、開発チームはアイディアの実現に苦労した。『MOTHER3』は幸いGBAで発売したが、当時はN64でRPGが不足していたし、1度はポリゴンの『MOTHER3』もプレイしてみたかった。
3. 『スケイルバウンド』
プラチナゲームズの神谷英樹が送るアクションRPG『スケイルバウンド』は開発中止になったゲームの中でも記憶に新しい 。 ドラゴンに乗って絆深める設定で、プラチナゲームズにとっては初めてのアクションRPGとなるはずだった 。
マイクロソフトがパブリッシュを担当し、Xbox Oneのコンソールエクスクルーシブとして開発されていた 。
E3におけるマイクロソフトのプレスカンファレンスでもイチオシのタイトルとして複数回登場した 。 当初は2016年発売予定だったが、2017年に延期され、
その後は2017年1月には開発中止が発表された。中止の理由は明らかになっていないが、マイクロソフトは2017年5月に本作の商標を更新している。
ドラゴンを敵としてではなく、仲間として描くのが大きな特徴で、現実世界からきた主人公ドルーと幻想世界ドラゴニスとのコントラストも興味深いものがあっただけに残念だ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00000003-ignjapan-game
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