【ソウル=名村隆寛】韓国で慰安婦問題を担当する陳善美(チン・ソンミ)女性家族相は11日、元慰安婦の女性らが生活しているソウル近郊、京畿道広州にある施設「ナヌムの家」を訪問し、元慰安婦らと面会した。
陳氏の訪問は9月末の就任後初めて。現地からの情報によると、陳氏は4人の元慰安婦と面談。慰安婦問題をめぐる2015年12月の日韓合意に基づき設立された「和解・癒やし財団」の解散や、日本政府の公式謝罪や法的賠償に努めるよう求められた。
陳氏は財団の問題について、「早期に処理できるよう(解決に向けた)多様な方法を検討し、相談するようにしたい」と述べた。
財団は日韓合意に従い韓国政府が16年に設立。日本政府が拠出した10億円から元慰安婦や遺族に現金を支給するなどの事業を担い、合意時点で生存していた元慰安婦の7割以上に、現金が支給済みだ。しかし、世論の反発で、理事長と理事の大半が辞任し、運営は停止状態となっている。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9月25日にニューヨークで安倍晋三首相と会談した際、財団の解散を事実上示唆した。その後に就任した陳氏も、財団について「徹底的に被害者(元慰安婦)の観点に立ち、処理の問題を早く終わらせたい。決定段階に差しかかっている」と表明していた。
この日の面談で陳氏は財団解散について明言しなかったが、韓国では元慰安婦の支援団体が財団の即時解散を強く求めている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00000584-san-kr
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