米カリフォルニア州南部オレンジ郡にある「ドーナツ・シティ」という店で、お客がドーナツを爆買いして店主を助けていると話題になっている。ドーナツを売り切れにさせることで、店主が早く店を閉めての病気療養中の妻の元に行けるよう、お客はたくさんのドーナツを買うのだという。
店主のジョン・チャンさん(62)とステラさん(63)夫妻は、1979年カンボジア難民としてオレンジ郡にやってきた。2人は1990年、太平洋沿岸の高速道路の側にドーナツ店をオープン。午前2時からドーナツを焼き始め、午前4時半から店を開けるという仕事を、28年続けている。
先週、店頭にステラさんの姿がないことに、常連客の1人が気がついた。ジョンさんは、9月下旬にステラさんが動脈瘤を患らって入院したと明かした。ジョンさんは店が終わると、療養施設にいるステラさんのもとに駆けつけるようになっていた。
顧客はジョンさんにクラウドファンディングを提案したが、ジョンさんは断った。「お金ではなく、時間がほしい」と、ジョンさんは述べたのだという。
そのため顧客は、ドーナツをたくさん買って、早めに売り切れにしてあげようというアイデアをブログに投稿。地元住民ら支援を呼びかけたのだった。
ブログを投稿したドーン・キャヴィオラさんは、10年以上ドーナツ・シティに通う常連だ。ステラさんの入院のことが、何日も頭を離れなかったという。
この顧客の投稿は、Facebookなどを通じて拡散。住民らはドーナツ・シティーのドーナツを爆買いするようになった。朝4時半前に店の前に並ぶ人も出ているという。ジョンさんのドーナツは、11月2日には午前8時半までに完売。週明け5日には、午前7時半で完売するなど、数時間で売り切れるようになった。
ジョンさんはワシントン・ポストに「顧客たちの助けに、本当に感謝している」と話した。「感謝してもしきれない。本当にありがとう」
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00010002-huffpost-int
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