欲張った甲斐はあった。年末のボクシング世界戦6試合を全て取材しようと、12月30日の東京・大田区総合体育館でのトリプル戦後、羽田から香港経由で31日のマカオへ。強行軍のおかげで、ともに4階級制覇を懸けたドニー・ニエテス(フィリピン)―井岡一翔のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦を見ることができたのは良かった。年末6試合の中では一番、2018年を通しても年間最高試合候補に挙がるハイレベルの激闘だった…8回までは。
井岡は9月の復帰戦と同じく積極果敢に打ち合い、ジャブの差し合いやコンビネーションでも勝っていた。ただし、きれいな連打は最後の一発がパワーレスに見え、ニエテスが繰り出すパワフルな右一発で好印象をひっくり返されてしまう。
リングサイドでテレビ解説を務めた内山高志氏(元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)が「ブロックしていても、その上から効かされたように見える」と指摘したとおりだった。
井岡は途中から若干距離を調整したり、サークリングして打っては離れるなど工夫をこらし、8回にはプレスをかけて打ち合い、このラウンドをモノにしたように映った。
だが、9回からはハッキリと距離を取って戦った。うまく戦ったようにも見えたが、手数の減ったニエテスに強いパンチを打ち込めなかったのも事実で、採点にも反映されなかった。判定はジャッジ3人の採点が大きく割れての1―2。
ニエテスの勝利を支持した2人は9回以降を全てニエテスの「10―9」としており、井岡が終盤、印象に残るラウンドを1つでもつくっていればと残念に思った。
日本人初の4階級制覇は持ち越しとなったが、軽量級のスター選手を集めた興行「SUPERFLY」を手がけるプロモーター、トム・ロフラー氏が「評価は下がっていない」と話すように、井岡には今後も期待が持てる。
ただし、今回4階級制覇を達成していたとしても、MVPや年間最高試合などの「年間表彰」の対象とならない可能性があったことは記しておく必要がある。
井岡は17年12月に日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出し、復帰後も国内ジムに所属していないため、世界ランカーであるにも関わらずJBCのランキングからは外れている。
日本プロボクシング協会(JPBA)が年末に開いた忘年会でも「大みそかはマカオで(京口紘人と坂本真宏の)ダブル世界戦」と露骨に紹介される場面があり、いまだ「勝手に海外で試合をしている選手」の扱いだ。
JBCもJPBAも積極的に表彰するわけにはいかず、表彰の選考対象とするには年間表彰を共催する運動記者クラブが井岡を推薦する必要があった。
弊害も指摘されるが、日本は世界でも独自のジム制度でボクシング界の権威を保ってきた面があり、井岡のような活動を認めれば現行のシステムが崩れる恐れがある。
だからと言って、日本のジム所属選手も世界戦を行った興行で、JBCも承認している統括団体WBOのタイトルマッチに出場した日本人選手を全く無視するというのも、一般の人から見ればよく分からないだろう。
井岡は今後も海外で戦う意向を示しているが、世界王者に返り咲く前に、関係者がこの問題を解決する努力をすべきではないか。ボクシング界全体が祝福できないような4階級制覇では悲しすぎる。(専門委員・中出 健太郎)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190102-00000010-spnannex-fight
ネットの反応
階級と団体が多すぎるから4階級の価値があまりない気がする。
ボクシング界の村意識もそろそろやめた方がいいと思う。アメリカ拠点で井岡は、より強い相手、魅力ある相手と試合を組まれるだろう。
井岡に一撃でKOできるパンチ力があればジャッジもいらなかった。
円満にジム移籍できないの?
今のままだと選手が腐るのを待つだけなんで。
まぁこんなもんじゃない!
復帰して上を狙ってもねぇ~
井上みたいに最初からずば抜けてパンチ力があればいいが井岡にそれほどパンチ力があるとは思えないがね。
井岡良く頑張ったよな。
今後のリベンジに期待するよ。
試合については記事にあるように自分も陣営の作戦ミスだと思いますし、ニエテスの戦い方のしたたかさに負けた感があります。
活動拠点の件については、別に国内開催でなくてもよいと考えます。サラス氏との相性も良いのか、以前よりも格段にボクサーとしての魅力が高くなったと思います。
ただし本人は気にしていないでしょうが、軽量級の報酬面では日本での試合開催ほどは望めないのは事実。
ボクシング界の世界的スーパースターになったロマゴンでさえシーサケット戦で確か60万ドルで、井上選手のアメリカデビュー戦は18万ドル強だったと思います。
いつのまにか刺青入れてて草
井岡選手強かったです。後一歩踏み込みが早くなったらシュガーレイレナードの様な。
現在のスピードとスタミナを維持できて、かつ筋力アップが、必要でしょう。
元3階級王者の長谷川穂積が【挙心論】でもコメントある。パワー不足は否めない。ロマゴン・シーサケット・エストラーダ辺りのパンチが更に上回るとコンビネーションが怖い。
JBCもJPBAも結局金が欲しいだけ。だから話題になってるくせに自分たちの金づるにならない選手が憎い。
これでは山根明を批判できまいと思うが、団体のトップに立つような人間は大体厚顔無恥だから気にしてないんだろう。
問題の本質は日本のボクシングシステムではなく、井岡のパンチ力じゃないの?
上の階級に挑戦する上で1番重要なのがパンチ力。相手が強打を持つ3階級制覇した選手なら、尚更必要になる。
井岡本人も5階級制覇を視野に入れての復帰であるなら、ウエイト増加に伴ってパンチ力を強化しないと先はないよね。
まあ、パッキャオやメイウェザーのお陰でこういう試合が準ラスベガスのマカオで、日本人が試合出来るチャンスがあるのはいい事。
試合も2-1の判定負けなら、まだまだチャンスあり。
記事の指摘通り、8回までは拮抗した試合だったし、井岡の今後には大きな期待をしているので、頑張って欲しいよ。
視聴率も観客も呼べる人気選手なのになぜ他ジムに移籍できないのでしょうか? 前ジムの会長が他人で裏切り行為でとかなら理解できますが実の父親なのに不思議だしもったいないです
ライトフライ級が適正階級でしょう。
井岡強かったね。
まず顔付きが今までと全然違った。
ニエテスもビックリしたと思う。
でもニエテス倒すなら綺麗なカウンターで意識ごと刈り取らないと難しいね。
判定はイーブン、もしこれがWBAタイトルなら井岡が勝ってたかも知れない。
とにかく緊張感ある良い試合でした。
やってる側からしたら、古臭い日本の体制に慮る理由なんて一つもないんちゃう?
勝手に海外で強い連中とやって、世界で認められちゃえばそっちの方が万倍良いし、格闘家の本能はそっちを望むだろうし。
井岡は間違ってないね。
別に日本に認められる必要ないと思うけど。
記事にある、忘年会で恥ずかしい発言した方の名前を教えて下さい。
日本ていつまでも閉鎖的。島国だったり、歴史も閉鎖的だったり、そういう人種なのかもしれないけど・・・もっと開放的にしないと世界の中に出ていけない。
テレビ局がいくら押したくても、井岡のボクシングは見ててつまらない。
井岡選手の試合は良かったし、彼は変わった。
それは日本独特のシステムの殻を破った彼の決意と行動が現れたから。強い選手と戦いたいと言うボクサーの本能を興行第一義で微妙なマッチメイクで乱してはならない。井岡選手を応援します。
パーフェクトレコードなんて関係ないんだから、泥臭く、新生井岡でがんばりゃいいんだよ。
アウェイでもテクニック、気持ちの強さは十分伝わった。あとは望めるならパンチ力のアップ。
日本にこだわる必要はないんじゃないかと。
井岡の強さは十分証明出来たと思うし、パワー不足に関しては前からだし、そこまで危惧することじゃないんじゃないかなぁ。
今回は、エニテスはWBO内ではビッグネームだし、スプリットだったし、なんせ顔がどちらも汚れてないのをみると、どっちもクリーンヒットが無かったからWBOの試合をし慣れてるエニテスに上手くポイントを取られた印象。
これがもしWBAの試合だったら井岡が勝ってたかもしれないし、ボクシングってほんと難しいよね。
階級上げてから、パワーが感じなくなったのは事実。
というより言い方悪いが、ビビっているのか踏み込んだパンチが撃てていない。
期待しているだけにもう一皮剥けてほしい
sf時の井上と比べたらわざわざ時間割いて見る価値なかったなと。所詮ロマゴンや比嘉から逃げ回って、井上の席に座ろうとしただけのヘタレチャンプどろ。しかもJBCにすじもとうさない、ファンを馬鹿にしたような引退撤回。ネリ同様コイツも日本永久追放するべきだろ
亀田とは事情が少し違うからね。勘当しているわけでもない親子間のトラブルは所詮内輪揉め。
完全決着しないでも、いくつかの問題を棚上げして別に協議しながら、移籍だけは認めるというのもありなはず。
9回以降は若干、粗さと疲れの見えたニエテスに対して緻密さを増した井岡という印象を受けた。4階級制覇はかなり難しいこと。2階級目はイージーだった。苦労して獲るから複数階級制覇は価値があるんだと思う。
判定は僅差かなぁ
相手はWBOの常連で井岡はWBO新参者
審判は人間だからね
井上と戦っても上手く立ち回れるぐらいの上手さを感じるけどな
井上で目が肥えたのか途中で観るのやめた