◆夫を「憎い」と思う妻たち
プレ更年期なのか夫へのストレスなのか、40代で心身共に絶不調と嘆く女性たちは少なくない。リカさん(42歳)もそう訴える。「ひとり息子が高校生になって、生き生き元気にやっているのを見てほっとする半面、私は空っぽな感じが続いているんです。
2歳年上の夫は仕事が忙しくて家庭を顧みない。もちろん、私の不調もあまり気にしていないようで、『具合が悪いなら医者に行ってくればいいじゃん』と軽く言うだけ。
今になって、結婚してからのことをあれこれ思い出しては、私がこんなふうになったのは全部、夫のせいじゃないかと考えてしまって……」
本当は出産後も働いていたかった。だが、夫が「子どもが小さいうちは家にいてほしい」と懇願したのだ。共働きの家に育った夫は、自分で鍵を開ける小学生時代がひどくせつなかったという。 だから仕事を辞めた。結果、家事も育児もひとりでやるしかなくなった。
「子どもが夜泣きすると、『明日は朝から忙しいんだよ、泣かせるなよ』と言われる。私が泣かせているわけじゃないのにね。それでも自分のせいだと思って、子どもを抱いて外へ出たこともあります」
深夜に子どもの具合が悪くなったときも、ひとりで救急車を呼んで病院につれていった。応急手当をして子どもを連れて帰宅すると、夫は高いびきだった。 「子どもがどうなってもいいのか、と針の先くらいの憎悪が生まれた」 リカさんはそう言う。
中学生にもなると息子には息子の世界ができてくる。リカさんは時間を持て余したが、好きなことができるほど経済的な余裕はない。そこでパートに出た。
「一生懸命働いても、月に10万にも満たない。あのまま仕事を辞めなければ、夫より稼げたかもしれないと思うようになりました。
やめたのは自分の決断でしょと友人に言われたけど、あのときはそれ以外の選択肢がなかったんです」
「後悔ばかりの人生を数え上げれば、すべて夫のせいだと思えてくる。心に生まれた憎悪の芽を必死にかき消そうと日々を過ごす」とリカさんは言った。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00012983-nallabout-life
みんなのコメント