台風19号による土砂災害の被害が出た日航ジャンボ機墜落事故現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村楢原)に8日、上毛新聞取材班は足を踏み入れた。

最も多くの墓標が並ぶスゲノ沢。一部の斜面はえぐられたように土砂が流出し、沢に巨大な岩や樹木が転がっていた。

そこにあったはずの複数の墓標が、見当たらなかった。登山道や尾根へ向かう舗装道路の崩落箇所も多く、想像以上の惨状に言葉を失った。

◎「特別な場所」「復旧を」 日航機遺族や地元関係者
複数の墓標が被害を受けたことに、遺族や地元関係者は衝撃を受けている。

「御巣鷹の尾根は特別な場所。山全体に主人が眠っている。気持ちのよりどころでもある」。夫の小沢孝之さん=当時(29)=を亡くした妻の紀美さん(63)=大阪府豊中市=は毎年、息子夫婦と慰霊登山する。「大変心を痛めている。(命日の)8月12日に復旧が間に合うか」と心配した。

遺族でつくる「8・12連絡会」の事務局長で、事故で次男の健君=当時(9)=を亡くした美谷島邦子さん(72)は「被害はとても残念。ただ、まずは(被災した)村の復旧が最優先。尾根の復旧へ対応して下さる日航や村の方々の安全もお祈りしたい」と強調。

今後は遺族で連絡を取り合い「墓標は時間をかけて立て直したい」と話した。

学生と登山道整備などに励む高崎商科大の松元一明准教授は「歯がゆい。早期復旧を願っている」。子どもらの慰霊登山を企画する藤岡青年会議所の阿野剛士理事長は「遺族にとって大切な場所。できることがあれば協力したい」と話した。

ネットの反応

1.
地元が近いんですが、他の事故は置いとくとして、この事故については(グロくて申し訳ないけど)「飛び散っていた」と事故に関わった爺様たちが、お盆のたびにいまだに語っております。

あの場所で故人の一部が土にかえっていると思うと、やっぱり特別な場所、であると思います。

2.
誰の金でやるのですか?国ですか?
国の衰退を招くのは政府のせいでなく人任せな国民。
3.
墜落現場に想いが残ってたら成仏できないじゃん。
交通事故現場に花飾る感覚でしょ。

いつまでもやってちゃいけないと思う。

4.
慰霊の園があるのだから、御巣鷹の尾根はいいんじゃないかな。
そこがあるから遺族は登山をするし、日本航空も登山しなければならなかったり。日本航空は十分に責任を果たしたんじゃないかな。そもそもはボーイングの修理ミスだけど。
5.
自然の力は怖い。人間への情けなんて関係ない。津波も地震も台風も容赦なし。だからこそ地球を敬い、自然の神に祈る。
6.
此処に行けば分かる、時間を掛けて直して行きましょ。
7.
遺族の方々も歳を取ることで、登ることも出来なくなる。
いつかは線を引く日が来ます。

管理とは別に、もうそろそろ麓に祈りを捧げる場所を移動させても良いのではと思います。

事故の歴史を伝えることは祈りの場を設けること以外に
違う方法で出来るようにすることを考えても良いのではと思う。

8.
毎年追悼の日にキャビンアテンダント就職志望の女子大生が、現地で追悼に来る遺族や日航関係者に飲み物等を無償提供ボランティアをしていますが、

この方達は日航やANAに無地キャビンアテンダントとして就職出来たら、この活動は終わりでしょうか?それとも社員なっても継続しているのでしょうか?この追悼日には日航の現役幹部もお参拝に来るので、彼女らの就職活動のパフォーマンスの一環なのでしょうか?

9.
場所がどうとかは、故人と遺族の問題であり我々がどうこう言う必要は無いと思う…
10.
慰霊に訪れる遺族も高齢になり年々少なくなっているとの報道も聞いた事がある
復旧してもまた土砂災害にあう可能性もあるのでは
11.
K機長逆噴射事故と並んでこの頃衝撃的な航空機アクシデントが多かった気がする…。
12.
遺族の方にとっては残念な事ではあるが、自然にとっては人間の都合に配慮するわけはなく、人間の為に自然が存在するわけでもない為、あるがままを受け入れるしかないと思う。

考え方を変えて、犠牲者が「もう来なくて良い」と伝えてくれたと受け止めるとかね。

慰霊の場を形として残すのも良いけれど、その場所に固執する事なく、どこか違う場所に移すか、考え方そのものを変えて地球そのものが墓標であるとし一切形に拘らないようにするのもありだと思う。

13.
今回は山からのメッセージと思います。
もう、参らなくても亡くなった方は大丈夫ですよ。って。あれからかなりの月日が経ちました。JALに頼らず、遺族の方達で何かを建てたければ建てても良いと思います。
14.
亡くなった方達のお人柄を知る人は、本当に当人が税金を使って性急に御巣鷹の墓標を直して欲しいと望むのか考えてみて欲しいです。

確かに痛ましい事故ではあるし、自分も交通事故で祖父を亡くした身だから何年経っても辛いご遺族の気持ちはわずかながら理解できます。

でも、今を生きる台風被害に遭った小さい子供や赤ちゃんが親御さんと寒さをしのぐ仮設住宅や各種支援の優先を
墓標や慰霊登山道の復旧作業よりも亡くなられた皆さんは望まれるのではないでしょうか。

障害者支援にも尽力されていた坂本九さんなんかは特にそう願っているのではないかと思います。

15.
全ての遺体が完全体で見つかってないから、本人がここにまだいると思うのかもしれないね。
実際この場所で体の一部が地球に還った人も居ると思うし。

でも遺族も高齢になって登山を辞めた方も沢山いる訳で、若い人にとっては見たことない人の墓参りがめっちゃ険しいとかそんな感じだったりするのかなと。

もういいじゃんとは思わないけど、区切りにする1つの手段かもしれない。

16.
お前みたいな赤の他人には関係ないことだし、他人の気持ちをわかったような口をきくな
17.
賛否両論いろいろあるとは思うけどこればかりはご遺族の方々の気持ちしだい。
慰霊の場は遺された人の心の支えの場なのです。

もう何年経ったからとかの時間じゃない。
建て直すにしても自然に帰すにしてもご遺族の方が納得できるような方法を焦らずゆっくりと見つけて欲しいと願います。

18.
自然災害で破壊されたと言うことは、何度も同じ事があるかもしれないと言う事。災害に見舞われない場所に移すのも1つの手段かもしれない。

慰霊で登るのに怪我をするようではいけないと思う。当事者では無いので気持ち的なとこまでは分からないが、苦労して行くよりも何時でも気軽に行ける所に移設するのも良いではないかと思う。

19.
墜落直前、失速して急降下し始めた機体を立て直そうとフルスロットルで加速していた。機体は速度を上げて揚力を得たので上昇し始めたものの、右に傾斜していた機体の右第4エンジンが樹木に当たって脱落。同時にスピンするように機体が弾き飛ばされ、ほぼ宙返り状態で機首から山向かいの御巣鷹の尾根に衝突、分解しながら滑落した。

もう少し高度があればエンジンが当たらず再上昇出来ていたかもしれないが、当時の状態ではどのみち墜落してしまう。北に飛べば山奥に入っていってしまうが、西に飛べばもう少し集落に近いところに落ちて救助が早まった可能性はある。

ただあの条件だったからこそ4人が助かったというのも事実だし、考えてもどうにもならない。超ベテランのパイロット達であったからこそ飛び続ける事が出来た訳で、そうでなければ翼が折れた時点で墜落してる。結果としては残念だったが、コクピットの奮闘には頭が下がる。

20.
人為的に破壊されたのかと思ったが、これは自然がやったことだから、もう土に返していいんじゃないかとも思う。遺族は納得できないこともあるだろうが、他のコメントにもあるように亡くなった人たちはこの現場に縛られるよりも、家に連れて帰ってもらいたいだろう。
21.
風化させてはいけないが、麓には慰霊碑があるので、山の中の墓標にこだわることはないのではないでしょうか・・・
22.
サンマさんは遅れて搭乗できなかった。坂本九さんは(今日は雲の流れが早いな~。)とラジオで聞いた。
23.
そこに過去そういう事実があったことは、風化したり忘れられたりはしてはいけないと
24.
JALが悪い
25.
もうかなり時間も経過したし復旧は要らないと思う
26.
これを気にここを自然に返したら?
いつまでここに拘るのか?
27.
慰霊碑一個でいいよ。山は山に返そう。
28.
そこにはいないと思いたい。
もうみんなよい場所にいってるはず。

でもそこは遺族にとっては祈りの場所…
どうか元どおりになりますように。

そこは忘れてはいけない場所だから…

29.
はやくも35年の月日が流れたということだ。その間には色々な事が起きるだろう。そしてこれからも。この場所は、事故を思い出させる象徴である。だからどうしても後世に残して行かなければならない場所なのだ。
30.
慰霊登山を続ける意義はある。ご遺族にとって重要な事だ。しかし高齢化も進み、どこかで区切りを付けなければいけない。一つの転換期として、今回の災害を考える事は出来ないだろうか。