「マツモトキヨシでお買い物♪」――。
このメロディに聞き覚えのある人は、マツモトキヨシ(以下、マツキヨ)が最も元気だった90年代を知っている人だろう。
当時のマツキヨは首都圏を中心に展開していたので、関西に住んでいた記者は「どんなところなんだろう? とんがった薬局なんだろうなあ」などと想像していた。
SNSの反響で、売り上げは10倍に
土肥: 若い男性にたくさん来てもらうために、エナジードリンクを開発することになったわけですが、売れ行きはどうだったのでしょうか?乙幡: エナジードリンクにはたくさんの種類がありますが、次から次に新しいモノが登場するので、「これを飲んでみよう」「あれも飲んでみよう」といった感じで、トライする人が多いのではないかと仮説を立てました。また、PBは広告宣伝費がものすごく少ないので、消費者に知ってもらうためには「SNS」が武器になるのではと考えました。
エナジードリンクの熱狂的なファンはどこにいるのか。早稲田大学に「早稲田エナジードリンク研究会」があって、研究会の公式Twitterのフォロワーは2万人ほど。SNSでさまざまなエナジードリンクを紹介していて、2月20日に当社の商品もツイートしていただき大きな反響がありました。
土肥: どれどれ(調べる)。リツイート数は4万7000件を超え、いいね!数は8万を突破している。10月11日にも新商品が紹介されていて、ここでもリツイート数は5万件を超え、いいね!数は9万を突破している。これだけ拡散されると、売り上げが伸びたのでは?
乙幡: ツイートしていただいた2月20日の翌日には、棚から商品が消えました。前日比で10倍ほど売れたんですよね。SNSで話題になってもその後の売り上げは下がっていく傾向があるのですが、この商品は違う。
話題になってからも好調に推移していて、NBのエナジードリンクを抑えて、販売個数・売上高ともに1位をキープしているんです。
土肥: その後も、第二、第三の商品を投入していて、いずれも好調のようですね。黄色のパッケージからパープルの液色が出てきたり、紫色のパッケージからピンクの液色が出てきたり。グラスに注ぐと、確かにびっくりする。SNSを見ていると、「これはエグい。見たことがない」「飲んでみたい、なにあの色」といった感じで、興味を示すコメントが多いですよね。
ですが、ちょっと厳しい言い方をすると、人間は飽きる動物でもあるので、「次はこの色」「その次はこの色」と展開しても、消費者は「はいはい、その色ね。もういいよ」となって、“エナジー離れ”が起きるかもしれません。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181017-00000025-zdn_mkt-bus_all&p=1
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