平均視聴率13.9%と “ロケット” スタートを切った初回に続き、第2話の放送でも平均視聴率12.4%をマークした注目の秋ドラマが、日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)だ。
本作は大ヒットした2013年の日曜劇場『半沢直樹』以来、5作目となる池井戸潤氏の原作ドラマ。過去の池井戸氏原作の日曜劇場同様、今回もTBSドラマのエースコンビ、伊與田英徳プロデューサーと福澤克維監督が製作を手掛けている。
テレビウォッチャーで漫画家のカトリーヌあやこ氏は、池井戸氏と日曜劇場のタッグを「TBSが掘り起こしたすごい金脈」と評する。
「日曜劇場は本来サラリーマンものが多かった老舗のドラマ枠です。2000年代初めごろには、若返りを図った作品でヒットが出ましたが、そのブームも落ち着き、少し迷走していたように感じられました。
その迷走が、2013年の『半沢直樹』で初心に帰ったような感覚。職業もので、主人公のサラリーマンを描き、でも家に帰れば普通のお父さんというのが、本来の『日曜劇場』らしいですね。
日曜日の21時という時間帯で、『明日から仕事か』と考えるタイミングで、視聴者の気分が高揚するようなドラマが用意されているのかなと思います」
池井戸氏原作の日曜劇場は、巧みなキャスティングにも毎回注目が集まる。
「2015年の『下町ロケット』から配役もいろいろと変わって、新たな出演者たちとどのように関わっていくかを楽しみに鑑賞しています。
池井戸作品って、男性キャストの顔面の圧力が半端ない。今回主演の阿部寛さんや安田顕さん……みんな顔の圧で選んでいるんじゃないかと思うほどです。
画面に “溜め” が入ることも、池井戸作品の魅力だと思うんですが、その溜めの長さをもたせるには、顔に圧のあるキャストが必要なんですよね。
そういう意味でも、重厚な顔立ちをしている男性キャストが際立ちます。たとえるならば、“ラーメン二郎” みたいな濃さ。
だから脇役に、素人っぽい配役をするのではないでしょうか。『陸王』では阿川佐和子さんが、今回は古舘伊知郎さんが “黒ウーロン茶” の役割を果たしてくれています」
カトリーヌ氏が、これからの日曜劇場に期待することとは。
「撮影方法や作り方がパターン化されている部分はありますが、『偉大なるマンネリ』という言葉もあるとおり、日曜劇場はそれでもいいのかなって思います。
まさか『下町ロケット』で続編を製作するとは意外でした。私は、できればこれからもいろいろな人の涙を日曜劇場で見たいと思います。大河ドラマのような感じで、毎年さまざまな俳優を掘り起こしてほしい。
『池井戸作品の日曜劇場』そのものが、テレビ朝日の『相棒』などに対抗しうるシリーズだと思いますね」
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181022-00010003-flash-ent
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