今夏の甲子園大会で準優勝した秋田・金足農高の吉田輝星投手(3年)は24日、取材対応がなく静かに運命の日を待った。
同大会で優勝した大阪桐蔭高勢を上回る注目を集めたドラフト1位候補に対し、この日までに指名を公表する球団は現れなかった。
一方で、吉田を高く評価するDeNAは情報漏れを防ぐため、アレックス・ラミレス監督(44)にも当日まで指名選手を伝えない徹底ぶり。“一本釣り”の気配を漂わせる。
嵐の前の静けさか-。吉田はこの日、取材対応がなく、公の場に姿を見せることはなかった。今夏の甲子園大会で話題を独占した右腕に対し、最終的に1位指名を公表する球団も現れず、ここにきて1巡目での指名がない可能性が出てきた。
甲子園大会直後には、好きな球団に巨人を挙げ「行きたい」と公言した吉田だが、巨人は大阪桐蔭高・根尾の指名を公表。地元・東北の楽天も1位指名候補を野手に絞った。これだけの注目選手としては異例なほど明確な方向性が定まらないまま、ドラフト当日を迎えることになった。
その中で、独自の動きを見せるのがDeNAだ。スカウト会議を開いて最終調整する他球団をよそに、この日は編成トップを務める高田繁ゼネラルマネジャー(GM、73)が横浜市内の球団事務所に姿を見せることすらなかった。
「きょうは何もありませんよ。話すこともありません」とは三原一晃球団代表(50)。1位指名は前日23日のスカウト会議後、三原代表、高田GM、吉田スカウト部長の3人だけで決定。ラミレス監督にもドラフト当日に伝える徹底した態勢で情報漏れを防ぐ。
一方で、高田GMは吉田について「高校生では間違いなくナンバーワン」とし、指名選手について「競合するでしょう」とも話している。
吉田のほか、日体大・松本、東洋大・上茶谷がリストアップされており、二遊間を固定できていないチーム事情から根尾にも熱視線。直前まで他球団の動向を探り、検討を続ける。
山崎、今永、浜口、東と“密室会議”で決めた1位指名選手が活躍を続けるDeNA。南場オーナーが“初参戦”する今年も、ドラフト巧者の一手が注目される。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181025-00000015-sanspo-base
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