2018年のプロ野球は開催中の日本シリーズを残すのみとなったが、レギュラーシーズン終盤からポストシーズンの期間は、戦力外通告の期間でもある。第1次通告期間はすでに10月1日~12日までで終わり、現在は第2次通告期間中。
今年は一時代を築いた選手の引退が多いが、戦力外通告を受けた選手の中にも、かつては主力として活躍した選手も数多い。ここで、1シーズンでも規定打席・規定投球回に達したことがありながら、戦力外通告を受けた選手を見てみよう。
◯聖澤諒(楽天)
2007年大学・社会人ドラフト4巡目で楽天に入団。全盛期は、チャンスメーカーとして不可欠な選手で、1、2番の上位はもちろん、下位打線でも他球団にとってはうるさい存在だった。
◯細川亨(楽天)
2001年自由獲得枠で西武に入団。強肩好打の捕手として活躍した。松坂大輔らが活躍した時代の西武投手陣を巧みなリードで支え、バッティングでも、打率は高くなかったが、
バントの構えからのヒッティングなど意表を突くしぶとい打撃を持ち味とし、07年、08年と規定打席に到達。08年にはキャリアハイの16本塁打をマークするなど、パンチ力もあった。
◯西岡剛(阪神)
02年ドラフト1巡目でロッテに入団。2年目の04年から頭角を現し、2005年には41盗塁をマークしてパ・リーグ最年少記録の21歳で盗塁王を獲得した。
以来、06年には2年連続盗塁王を獲得、10年には.346で首位打者を獲得。ロッテ在籍中の05年~10年までと、MLBツインズから国内へ復帰し阪神へ移籍した13年の7シーズンで規定打席に到達し、06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と08年北京五輪で日本代表としてもプレーした。
◯大松尚逸(ヤクルト)
04年、ドラフト5巡目でロッテに入団。06年から頭角を現し、08年からはクリーンアップの一角を占めて.262、24本塁打、91打点の成績を残した。以降、10年まで3年連続で規定打席をクリアし、3年間で59本塁打を放ってロッテ屈指のスラッガーとして活躍。
ところが11年から打撃不振に陥り、角中らの台頭で出場機会を失った。一塁手へのコンバートも行われたが、外国人選手や、MLBから国内復帰した井口(現監督)らとのポジション争いに敗れて出場機会が得られず、16年には右アキレス腱を断裂。球団からコーチ就任を打診されたが、オフに退団してヤクルトに移籍した。
◯荒波翔(DeNA)
2010年ドラフト3位で横浜(現DeNA)に入団。12年には開幕でスタメン出場して以降、主に1番打者として141試合出場で打率.268、135安打、24盗塁をマーク。
翌13年も2年連続で規定打席をクリアし、.258、115安打、19盗塁の数字を残し、守備でもセ・リーグトップの16補殺を記録する強肩ぶりを見せた。
しかし、その後は打撃不振に悩み、出場機会は年々減少。今季は11試合、11打数ノーヒットに終わっていた。
◯田中浩康(DeNA)
04年、自由獲得枠でヤクルト入団。プロ2年目の06年から二塁や遊撃のバックアップとして1軍に定着し、07年には二塁のレギュラーとなって早大時代の先輩・青木と1、2番コンビを組む。07年から12年までの6年間、規定打席をクリア。
10年には打率.300で自身初の3割をマークするが、13年以降は山田哲人の台頭でポジションを奪われ、16年には出場31試合と激減。指導者転向の打診を断り退団、DeNAに移籍した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181031-00239883-fullcount-base
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