受け入れられなかった突然の死
平成5年(1994年)12月6日。
米国ワシントンDCに赴任して5年が過ぎ、僕はまもなく帰国することになっていた。

湾岸戦争を開始
29歳で入社以来2度目の外信部勤務となり、中国の天安門事件、東欧革命などを取材した後、ワシントン駐在になった。
どの仕事も面白く、夢中になって働いた。

91年1月米軍と多国籍軍は空爆を開始、さらに2月には地上戦に突入し、100時間後にはあっさりクウエートを解放した。

初めて戦争というものを取材して、2つ忘れられないことがある。
1つはワシントンポスト紙の「ニンテンドーの戦争」というタイトルの社説。
当時、任天堂のゲームは世界を席巻し、ニンテンドーはコンピューターゲームの代名詞だった。

社説は、「政府もメディアも、戦争を任天堂のゲームのように面白く伝えるが、戦争というのはあなたの息子の手がちぎれ、足がなくなり、そして命を失うものだ」という淡々としているが、ドキッとする内容だった。

もう一つは軍のトップだった、パウエル統合参謀本部議長。
地上戦突入の会見で、軍人だからさぞかし威勢のいいことを言うだろうと思っていたら、冒頭にいきなり「私はイラクに派遣する兵士を全員生きて返したい」と言ったことだった。

世界の警察として思うがままにふるまっている米国だが、みんな死ぬのは怖いんだなとその時つくづく思った。

人の命は簡単に終わる。
あっという間に死ぬのだ。
それは特派員として世界各地を取材してわかったことだった。

さらに今回米国に来て新たに知ったのは、革命の現場に行かなくても、軍というのはしょっちゅう事故が起きて、兵士が死んでいるという事実だった。

僕はどんどん臆病になっていった。
ただ、湾岸戦争では米国政府の対応と外交交渉が担当だったので、戦争の現場に行くことはあまりなかった。


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ネットの反応

1.
スゴく説得力が有り、考えさせられる記事だね!
2.
本当の理由は、米国の若者を戦争で殺し続けることに、米国自身が耐えられなくなったからではないだろうか
→一見、憶測のようだけど、核心を突いた主張だと思う。
実際、アメリカをはじめ先進国では基本的人権の尊重が確立したことから、「命の重さ」が顧みられる社会になっている。
それ故、米国民は、「アメリカ自身のためならまだしも、いくら同盟国とは言え他国のために、(軍人である)家族が死ぬのは納得できない」と考え始めている。
その考えを批判する事は、他国の人々に人身御供しろと要求する事と同じであり、許されるべきものではない。
だが、人類は未だ戦争をなくすには至っていない。自分達の意図を強制させたいと考える者の集団が存在するのが、現実の世界である以上、軍事に関する事を知らなければ、戦争がなくなるものでもない。
戦争を理解し備える事で戦争を抑止するしかないと思う。哀しい逆説だけど。
3.
人類史とは戦争の歴史である。
4.
先日、近所の中学生の男の子が、
玄関出た所で車にひかれて亡くなりました。

母親に小言をブツブツ言われて、腹がたって家から飛び出したら、車にぶつかったそうです。

5.
米国は米国兵士が海外で死ぬことを厭い始めており、日米同盟に期待してもいざとなった時に日本の為の戦争には躊躇するだろうし、手を引くかもしれない。
そういうリスクも踏まえて安全保障政策を考えなければならないのに日本の政治家指導者は意識して不都合なリスクには目を瞑り、希望的判断に流れる。この結果が常に国民に不幸な結末をもたらす。
6.
はい!
可愛そうビジネスの始まり始まり!
7.
後方分析型で良かったと思います。人は簡単に亡くなりますが命は大事です。
8.
入江さんはよくスーパータイムの取材で出てたよね。戦争が激化してて毎日テレビに出てた印象が強かったし訃報を聞いた時は『嘘だろ…』とショックを受けたな。
9.
入江さん、覚えています。
胸の中の熱い感じが伝わってくる、なぜだか印象に残る方でした。
突然亡くなったというニュースを見た時は、少なからずショックを受けましたよ。
10.
平井氏の最大の弱点は、いつも安全な場所からの視点、強いものからの視点でしか、論評しないこと、できないこと。
米兵が300名亡くなった湾岸戦争で、イラク兵、イラクの民間人が何万も死に、その後も米軍が大量に(これは、米国がフセインになすりつけた大量化学兵器の比ではなく、本物)使用した劣化ウラン弾による被曝で、
障害を持った子供たちが何万人も生まれ、今もなお苦しんでいるという事実を知らないのだろうか?
 米兵の命もイラク人の命も、人の命という点においては同じである。悲しむ人がいるのもまた、同じである。被害者はまた、一方においては加害者である。だから、戦争はやってはいけないのだ。
平井氏に欠けるのは、人類が抱える普遍的な問題である、戦争、紛争に対する冷静な視点である。
ジャーナリストに値しない残念な人だ。
11.
明日は我が身かもしれない。
12.
冷静に考えたら 入江さんが亡くなったのは飛行機のトラブルからくる不慮の事故であって戦争に巻き込まれたのではないのと、オバマ政権で話が終わってその後のことが書かれていない。
個人的な思い出話止まりで まとめ方が中途半端。
13.
だからこそ、僕は毎年靖国に参拝する
14.
戦争の反対は平和でも
平和の反対は戦争ではない

当時10歳の子供(よその)に言っても理解してなさげだったけど
今じゃどう思ってるかな

15.
そんな米国の戦争で、自国民を殺したくなくなったオバマが考えついたのが『戦争をやめよう』ではなくて

「特殊部隊が訓練した他国民他民族に死んでもらおう」
「無人飛行機作戦で市民が巻き込まれようが構うもんか」
「自衛隊も中東に巻き込もう。法律をかえさせりゃいい。」
「難民が何千万人発生しようが知らん。途中で死人が出ようが知らん。米国は悪くない、リビアはちょっとうまく行かなかった」

であり、ネオコンどもが「最低でも後方支援で自衛隊を出せ。さもなきゃ日本は2流の国になるぞ」と恫喝して来た事も書かなきゃ駄目でしょ。

何綺麗に締めてるの?
別に人命尊重に転換した訳じゃないよオバマ政権は。最低最悪のクズ政権だ。


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16.
これ系の記事大キライ。

簡単に死ぬなんて誰でもわかってる。
だから賢い人は行かない。

目立ちたくて、稼ぎたかったんでしょ?
そこにリスクがあるのは当たり前です。

報道を支えてる自負とか
ほんと勘違い甚だしい。

情報は買えば良いが、
どうしても自分で行きたいなら
人に迷惑かけず黙って死んで欲しい。

かっこよくも可哀想でも
全くありませんので。

17.
戦争屋さんに仕掛けられて戦争だからね。イランも財政的には黒字で安定した国、借金もなく健全な国なのに何故かアメリカに戦争を仕掛けられる?
中央銀行が開放されていないからか?日本もアメリカも借金が大きいロシアもフランスもドイツもそんなに財政的が言い訳ではない。中国の方が遥かに良い。
18.
カミナンテイナイ
19.
近年の日本の報道は、出来事を偏向する事なく、真実を国民へと伝える事が出来るのでしょうか?
20.
フジは入江さんや平井さんの頃までは、アイドル女子アナの陰でアクティブな紛争地特派員記者が沢山いたんだよな。安藤優子さんまでもが、命の危険ばかりの現場に行っていたくらいで。

アメリカだけでなくフジもまた然り、人を失うのが怖くて、きっぱり紛争地報道をやめたんだろうね。

21.
入江さんの事はよく覚えています。
いつも実直で一生懸命なお人柄が伝わるリポートをされていました。
入江さんの乗った飛行機が墜落したとの速報がテレビで流れた時は、事故の情報が間違いであって欲しいと強く思いました。

入江さんとは何の関わりもない一視聴者ですが、テレビに映る入江さんの姿と、入江さんが亡くなられてしまったと知った時の悲しみは何年経っても忘れる事が出来ません。

入江さんの仕事に向き合う姿勢は素晴らしかった…
改めて、心からご冥福をお祈りいたします。

22.
戦争して沢山の人が亡くなって、原爆落とされて更に人が亡くなって、戦争に負けて貧しくなって。。。そんな国に生まれたはずなのに他国の戦争で命の大切さを感じる
なんかそれじゃ駄目だなと反省した
23.
死んでしまっては、なんの意味もない
24.
美談だが駄文。
25.
うう、重い記事。
でも考えさせられる。
26.
戦争に正解も不正解もない 永遠に答えが出ることのないものだと思う
27.
戦争の怖さを伝えるのが報道ならば、戦争を煽るのも報道だ。戦争の恐ろしさ虚しさをこれからもしっかりと伝えて欲しい
28.
「後方分析型」が適わないってことはないんですよ。むしろ後方分析型が正しい分析を行えば、事実照合に際しての混乱や情報欠損を検証するための事実採取の方策が執りえる。それが適わないと言うのは分析を行う人が「ボンクラ」だからですww
29.
写真見て、この風貌そういえば見覚えあると
少しハスキーな声だったような・・・記憶違いかな
亡くなられていたのですね・・・
30.
タイトルや前半の書き出しを見て戦火に巻き込まれての事故かと思ったら、欠陥だったのか操縦ミスだったのかわららないが単にバランスを崩しての飛行機事故とのこと、関係性が希薄な戦争を絡めて語る必要があるのだろうか?


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