◆失って初めて実感した愛情

配偶者は「空気のような存在」と称する人もいるが、実際に夫を失って初めて、「空気なんかじゃない。かけがえのない存在だった」と実感している女性がいる。可もなく不可もなかった結婚生活が、実はとても大切なものだった、と彼女は言う。

◆夫の急逝
何が起こったのかわからなかったと、カホリさん(45歳)は重い口を開いた。1年前、3歳年上の夫が急逝したのだ。朝、出勤していって夕方には病院で息もしなくなっていた。

「脳梗塞でした。本人としては何か前兆があったんじゃないでしょうか。でもふだん丈夫な人だからそれを見逃していた。

朝、会社の最寄り駅のホームで倒れてそれきり意識を取り戻しませんでした。私はパート先で連絡を受けて、すぐ病院に駆けつけました。とにかく何がどうなっているのかわからなくて……」

当時、結婚して13年、子どもは11歳と9歳。すぐに近所の人が病院に連れてきてくれたが、ふたりともひと言も発しなかったという。

「お通夜、お葬式の間も自分が何を考えていたのか覚えていない。ようやく泣けたのは四十九日の納骨のときでした」

その数日後、ひとりの女性が訪ねてきた。夫と仕事でつながりがあったという。

「彼女はもともと会社で夫の後輩だったそうです。結婚して退職したものの、結婚生活がうまくいかなくなって別居、離婚した。

そのとき夫が相談に乗り、仕事まで世話したとか。夫と彼女がどういう関係だったのかはわかりません。

ただ、彼女は夫を『誰にでも優しかった。とことん親身になる人だった。人として尊敬している』と言ったんです。外で人の世話ばかり焼いていたんですね。うちではごろごろしてばかりいましたけど、それだけ家がリラックスできる場だったのかなとも思いました」

夫婦仲は悪くはなかったが、よかったと言えるほどでもないとカホリさんは感じていた。その彼女が夫とどういう関係にあったにせよ、夫を尊敬してくれる人にお線香をあげてもらえてよかったとカホリさんは思うことにした。

ネットの反応

1.
空気との認識とは 悲しい
2.
付き合って8年で結婚、それから丸12年。
もぅ、生きてきた半分を旦那と一緒にいます。子供も2人産まれて、ほんとに何気なく毎日を過ごしていますが、その毎日がほんとに幸せなんですよね(^^)
今まで一緒に生きてきた20年の間には色んな事があったけど、出来ればこの何気ない幸せをいつまでも過ごしたいですね(^^)
たまには腹立つ時もあるけれど(^^)

3.
お悲しみのこととは思いますが、素敵な旦那様に巡りあえて良かったですね…言いたいことも我慢したことがない、頭ごなしに非難されたことがないって。それが「空気みたい」に当たり前に思っていられたほど、幸せなご家庭なのだなぁと感じました。我が家は、子育ても終わり、今はおちついているけれど、自己中心的で、一旦荒れるとひどい人格否定や、裏切り行為をしてきた夫に対しては、人として尊敬や信頼するに値しない思う感情を常に抱き続けています。夫が急逝したら自分がどう思うのか…自分でも分かりませんね。

生活の心配なら容易に思い浮かびますが。端から見たらウォーキング等に一緒に出掛けて仲良さげに見えていると思いますが人の心の中には色々な思いがあるものです。

4.
空気は当たり前に存在するけどなくなったら死ぬから、そもそも空気のような存在と言うものはそんなに軽いものではないんじゃない?
5.
金ずるでした
6.
テレビなどで夫婦間の内容やインタビュー
世間一般的夫婦間の風潮を目に耳にします。
結婚てなんだろう?夫婦に代わりはいないのに雑な接し方が日本の風潮になってると結婚する意味ってあるの?
と思います。
この記事の当事者に聞きたいです。
結婚する意味は何ですか?

夫婦の幸せは何ですか?
家族の幸せは何ですか?
空気がなくなってからでは遅いのです。

恥ずかしい、一般的な夫婦はこんなものなんて感情は要らないと思います。
喧嘩しようがそのあとは感謝の気持ちと手をいつでも繋いでいて欲しいものです。
突然どのようになるかわかりません。

そんなときに幸せを感じられる夫婦の形がこれからの人たちに教えてあげられるのではないでしょうか?
大きな後悔をしないような夫婦生活がこれからを光らせることになるかもしれませんね。

7.
こういうコメント欄、いいですね。
ネット上にはいつも結婚に対する不満や失望ばかりだけど
ここにはいろんな愛の形が溢れてる。こういうのをもっと発信していってほしい。

8.
間違いなく不倫相手の女性だと思いますね。祖父の葬儀を思い出しました。
祖父の葬儀で、泣き崩れている女性がいたのを子供ながらに覚えています。
親族の席にもいなかったので、誰だろうと幼心に思いました。

大人になってから聞いた話しですが、祖父は
警察官だったのですが、飲む打つ買うとやりたい放題の人だったようです。その為いつも女性の影がありました。

祖母は、祖父が亡くなった事を中々受け入れる事が出来なかったので、葬儀の時に祖母にその女性の存在を気づかせないようにするのに、大変だったと父が言ってました。

いつの時代も変わらないのかなと思いました。

9.
いい意味で妻の空気の様な存在になりたいです。なってるかなぁ?頑張ります。
10.
そういう人と出会えた事、一緒に過ごせた事、幸せです。寂しいけれど、人生の宝物です。
11.
あいつは寂しがり屋だから、俺が見送ってあげないと、、、と思って、タバコは止めた。もう20年前の話。
12.
自分が急逝したら妻はどう思うのかな。
自分自身の接し方を考えさせられました。あすは家事を手伝い、二人で出かけようかな

13.
空気が無くなったら窒息してしまいます
14.
いや空気のような存在の方が長く続くらしいで?。浮気夫の方は嫁の存在がストレスで脳梗塞で若くして亡くなったんやな。
15.
こわい。

16.
ボツイチどこで言われている
言葉か知らないが

なんでも、縮めればいいもんじゃない

17.
不倫女が槍珍男に逃げられた直後から
激怒してる夫や彼氏に「違うの違うんだってば」を連呼するのも同じようなもんなのかな
18.
結局は独身者最強ですね!無敵
19.
人はいつか死なねばならないものなら、不謹慎だけどこういう感じがいいかな・・・とか思ってしまう。
20.
私は妻と離婚しましたが、この文章の様な気持ちは愛犬だった柴ちゃんに対してかな…
21.
今、夫と大喧嘩してて、子供にも迷惑かけてて、酷い状態なんだけど、このままどちらかが死んだらさぞかし後悔するんだろうな。。。
早く仲直りしたい。
22.
何を青臭いこと言ってるの。
亭主が死んでメソメソするなんて女らしく
ないです。
“亭主元気で留守がいい”
“亭主死んで遺産が入れば尚よろしい”
亭主なんていない方がいいはず。
未亡人として人生を謳歌しましょうね。
23.
空気がなきゃ息ができないものね。私は出会った30年前からずっと夫が大好きなので失うことがとても怖い。夫が笑っていると嬉しい、夫が悲しんでいると苦しい、夫が元気だと私も元気になる。できれば同じ日に死にたい。

24.
妻と子どものために長生きしようとおもう。
25.
私も空気扱いされているので家内から何を言われても空気だから聞こえないと言って交わしています
26.
うちの夫婦関係に似ている。付き合ってるときからお互いベタベタするわけでもないし、二人ともドライ。一人の時間もお互い大事にするしケンカもするからラブラブなんてほど遠い。喪ったら喪失感あるのかな、喪わないと分からないんだろうな。この人がそうだったように。

27.
失ってから気付くのは遅いですね。
うちは去年夫(45)が心筋梗塞で倒れて奇跡的に無事でしたが、私にはもう夫しかいないので常にいなくなった時どうなるのか不安しか無いですね。なので毎日夫に幸せを感じてもらえる様に何事も一緒に考えたり一緒に行動してます。

普段から私が先に逝くと言ってあるので体調管理も私任せじゃなく自分でも考えてくれてると思います。
夫が空気と表現するのは会話も無いんですかねー?

28.
読んでるだけで涙出る・・・
旦那が突然いなくなるなんて考えられない(TT)長生きしてほしい。
29.
自分もそう思われるのかな?今でいうと、とてもそんな風には思えない。。。

30.
空気は目にも見えないし存在もあんまりはっきりしなきもんだけどなければ生きて行けない大切なものだからね。本当に役にたたない例えよりもう自分と別つことも出来ないほど混ざりあった存在ってことなんだろうね。