妊娠以前と変わらない睡眠時間をとっていたとしても、これまでにくらべて「寝過ぎてしまった」と思ったり睡眠時間が「少ない」と思ったりする妊婦さんがおります。

妊婦からすれば理想の睡眠時間は一体いくらくらいだと思いますか。こちらでは、妊娠中の睡眠時間が妊娠以前と全く異なるみたいに思ってしまう原因だったり対処法や、妊婦の睡眠時間が赤ちゃんやライフスタイルに影響を及ぼす可能性に関してお伝えしていきます。

目次

妊娠中は以前と一緒の睡眠時間でも眠気を感じる人もいる


「妊娠以前と一緒くらいの睡眠時間を確保していても眠い」と思うママはけっこう多いと思います。妊娠中というのは女性ホルモンを含むたくさんの変化によって、妊娠期間中は眠気がもたらされるタイミングがかなり増える人がおります。

妊娠初期にに関してはちょっと安心できなくなってしまうくらい眠気が生じる人もいれば、妊娠中期が過ぎたら大きくなったお腹の重さだったり腰痛で夜間なかなか眠りに入れないといった人もおります。

眠気に関しての感覚の違いによって、「睡眠時間が足りないかもしれない」「妊娠中かと言って寝過ぎているかも」って心配している人もいらっしゃると思われます。十分だと体感できる睡眠時間には人それぞれ変わってきます。

「7時間睡眠をとった」「12時間も睡眠をとってしまった」というように時間で決め付けることはせず、昼の間に眠くなってしまったり体調不良が生じたりしないかというポイントから、ご自身の睡眠時間は足りているのかを考えたら問題ないでしょう。

必要な睡眠時間はひとによって違う 睡眠不足の判断

日本人の平均睡眠時間というのは、6時間~7時間辺りと考えられています。これに対して睡眠を求める時間には人それぞれ違っていて、4時間くらいのちょっとの睡眠でも疲労感が無くなったという人や、5時間から7時間くらいの睡眠で十分な方もいますし、10時間くらい寝ないと生活に悪影響が出るといった方もいらっしゃいます。

加えて、年齢の影響でも睡眠時間の状況は変わってしまうといわれています。10代の頃と比べて、30代や、40代と歳を積み重ねるにつれて必要な睡眠時間は減っていくと考えられています。肉体的な変化も存在しますが、20代から30代になったら仕事や育児によって睡眠時間が短くなってしまうように、環境の変化も影響を及ぼしていると思われます。

妊娠中の睡眠時間が十分か足りないかの判断


妊娠中は眠気がもたらされるタイミングが多数あり、「妊婦において十分な睡眠時間はどれだけ必要なのか」と心もとない人もいると思います。妊娠中においても、欠かせない睡眠時間は個人個人で異なってきます。

それが原因で寝過ぎているイメージが見られるケースでも、睡眠時間が少ない、または不足していると思っているケースでも、日々の生活に悪影響が出るくらいの眠気を昼間に感じ取れないくらいでしたら大したことない傾向が強いみたいです。

昼の間の生活を無理なく過ごすことが可能ならば、「自分にピッタリの睡眠時間が取れている」と言えると考えられます。ですが日常生活に不自由さが生じているのであれば、睡眠時間よりは睡眠習慣だったり睡眠環境を向上させる必要が出てくる場合もございます。

妊娠中にしょっちゅう眠くなってしまう原因

妊娠期間によって、たくさんの原因から眠気がもたらされることになるでしょう。仕事が終える時間が遅く睡眠時間が不足しているといった場合も見られることもありますが、妊娠が原因の変化によって睡眠が足りていないママもいると思います。

女性ホルモンの変化

妊娠初期から後期にわたって、「プロゲステロン」という名の女性ホルモンの分泌量が上昇します。プロゲステロンが原因で、妊娠中に強力な眠気が生じることになるママは少なくありません。生理前にもどんどん増えるホルモンですので、妊娠前にも共通する眠気を感じたことがある方は結構いるかもしれません。

妊娠が影響の身体の変化

段階を経て大きくなるお腹が原因の圧迫感だったり腰痛などが影響を及ぼして、安易には眠りにつけなかったり、寝ても途中で目を覚ましたりする方もいるはずです。妊娠が原因の身体の変化が影響を及ぼして、妊娠後期から臨月にわたって十分な睡眠時間が入手できず、昼間に眠気が生じる妊婦さんは少なくありません。

妊娠によるストレスや不安

出産に関してのぼんやりとした不安だったり焦りでしっかりと眠れず、十分に寝れない方もいらっしゃると思われます。ストレスだったり不安によって睡眠が浅くなってしまって、夜間に何回も目覚めてしまったり、横たわっても簡単には寝つけなかったりする方もいるのです。

睡眠の質の問題かも

妊娠以前と一緒くらいの睡眠時間をキープして過ごしても眠気がもたらされるならば、質のいい睡眠がとれていないことが考えられます。睡眠時間をキープしている気持ちでも、睡眠をとっている途中に頻尿だったり腰痛によって目を覚ましてしまったり、なんとなく不安でなかなか寝付けないといった方もいらっしゃることでしょう。

どうもぐっすり眠れない、細切れでバラバラな睡眠となっている、というような状態の人もいると考えられますね。こういったふうに睡眠の質がひどく、深い眠りにつけている時間が少ないせいで、寝ているつもりなのにに疲労感がとれないといった人もいるはずです。

妊娠中の睡眠時間は赤ちゃんに影響がある?


安易には朝早く起床することが出来なかったり、仕事している間の眠気が気になっていたりする妊婦に関しては、「睡眠時間が足りない可能性もある」と気になっているかもしれません。

仕事だったり日常生活に不具合が生じているとしたら、睡眠時間だけに限らず睡眠習慣だったり環境を向上させてみるのも求められます。睡眠時間には個人個人で差が見られるため、寝過ぎたから、または睡眠時間がそんなにとれなかったからといって、重大な影響がお腹の赤ちゃんに生じる恐れは高くないでしょう。

しかし睡眠時間の長さとは関係なしに、日頃の生活に悪影響が出るくらいの眠気が見られるケースでは、不注意が原因の転倒なんかによる赤ちゃんに対する影響はイメージできます。寝不足が原因となって妊婦の免疫力が下がってしまい、体調不良になってしまうことも考えられるため、油断はしないように精進したいところです。

妊婦の睡眠時間による日常生活や仕事に対する影響

良く知られている平均睡眠時間は6時間くらいと考えられますが、6時間寝てもすっきりしないといった方は多いものです。ほかにも妊娠中というのは妊娠前と比べると、身体や心の変化一つで眠気を感じ易くなる方もございます。睡眠時間の長さみたいなこととは違って「お昼の間に悪影響を及ぼすくらいの眠気じゃないか」を前提に考えたほうが良いでしょう。

妊娠中の眠気のせいで、まわりへの注意力が悪くなったり、仕事でミスが継続したりする方もいると思います。安易な失敗でも、車の運転中だったら大規模な事故になってしまうことも想定されます。

転倒だったら、直にお腹の赤ちゃんに影響を及ぼすかも知れません。「たかが睡眠」と軽く考えず、状況が許す限り仮眠をとったり睡眠環境の修正をしたり、対応をするように努力したいですね。

妊娠中にしっかりと満足できる睡眠をとる方法

自分に合った睡眠時間の発見

何時間睡眠しているかに執着せず、「昼の間に眠気が生じる傾向が見られるかどうか」をとにかく思い返してみましょう。

個人個人で必要不可欠な睡眠時間は違っているため、ちょっと長く寝てみたりとかちょっと早い時間に起きてみたりすることによって、あなた自身にベストな睡眠時間を見つけ出してみてください。睡眠時間帯にとらわれず、昼寝を試すことも良いと思います。

睡眠習慣の改善

眠りにつく前にベッドの中で、スマホを長い時間目にしていらっしゃる人もいると考えられます。十分な睡眠を獲得するためには、就寝する前の習慣を良くすることも求められます。眠りに就く前にリラックスできるように、妊婦も飲めるハーブティーだったりホットミルクを試してみるのも良いと思います。

睡眠環境の改善

部屋の明るさだったり室温・湿度や、枕など、睡眠環境にも睡眠をしっかりととることが出来ない原因があることも考えられます。お腹の重さが気掛かりなママだったら、抱き枕の使用を考えてみるのも悪くはないでしょう。

医師に相談してみる

とんでもなく悪質な不眠に苦悩しているケースでは、睡眠時間に関係なく問題がある可能性もあります。妊婦健診時に医師に相談してみるのも重要です。睡眠をさまたげている原因によっては、妊婦でも飲むことが可能な薬を出してくれることもございます。自分の判断で睡眠薬を体に取り込むことは、間違ってもしないようにしてください。

妊婦の寝る体勢はシムスの体位が完璧


妊娠前だとすれば仰向け・うつぶせなど自由な体勢で睡眠をとることができていたけれども、妊娠してからは寝る際にお腹が気に掛かってしまって、寝易い体勢が見つけられないという方もいるかと思います。妊娠中に寝苦しさが生じるケースでは、「シムスの体位」という名の寝方をおすすめします。

シムスの体位というのは左向きで横になって右足を曲げて左足を伸ばす姿勢でございます。抱き枕を活用してシムスの体位で寝ることが楽だという妊婦もけっこう多いはずです。眠りにつく体勢には好みがございますが、興味があるのならぜひ検証してみて下さい。

妊娠中は睡眠時間ではなく睡眠の質を向上させよう

眠気が生じるタイミングが増加する妊婦は多いので、「どうしようもないことだ」と無理をしてしまう方もいらっしゃるようです。睡眠問題がストレスとなったり、不注意から事故に繋がったりすることも考えられます。

寝過ぎた、睡眠時間が少ない、という風に睡眠時間に一点集中するだけに限らず、睡眠をとる前の習慣や枕などのような環境にも意識を向け、改善してみることがポイントだと言えそうで。

腰痛だったり胸焼けというような体調不良が継続していく妊婦もいらっしゃるので、よく眠れていないと感じ取る原因はたくさんないとはいえないかもしれません。眠りにつけないと感じている原因を一つひとつ確かめ、原因にマッチした対処法をご検討ください。