痛みやかゆみなどの自覚症状に加え、患者の外見の変化や異常により周囲からの見方に大きな影響を与えてしまう病気は少なくない。
全身の皮膚に大きな赤い斑点(紅斑)ができ、盛り上がってから白く乾燥し、かさぶたのようになった皮膚表面(表皮)が次々にふけのように落ちるのが特徴である乾癬(かんせん)もその一つだ。この病気に対する認知度は低く、社会の偏見が患者を苦しめている。
乾癬は、皮膚の状態が感染性の疾患のように見える。しかし、自己免疫の異常による皮膚の慢性炎症が起きる疾患で他人に感染することはない。皮膚の斑点や落屑が不快感や「感染するのではないか」という気持ちを周囲に抱かせる。
これにより、対人関係が消極的になるにとどまらず、不登校や引きこもりになったり、うつ病を発症したりする患者もいる。
専門医や患者会は「患者の治療だけでなく、周囲に正しい知識をもってもらうことが重要だ」として、10月29日の「世界乾癬デー」を機に、疾患の啓発イベントに積極的に取り組んでいる。
◇症状はほぼ消える
「言葉の響きとして『乾癬イコール感染』と捉えられてしまい、病名の変更を願う患者もいる。昔は原因不明とされていたが、最近の研究で免疫異常による非感染性の慢性疾患であることが分かった。治療法が大きく進歩した現在では、
治療を続ければ皮膚症状はほぼ消える寛解(かんかい)まではいける。それでも偏見を恐れて家族や職場に隠してしまい、治療を受けない患者も少なくない。適切な治療を受けるためにも、社会的に正しく病気について知ってもらうことが重要になる」
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181104-00010002-jij-sctch
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