(CNN) 米海軍が中国への警告として、大規模な示威行動を展開する案を策定したことが4日までに分かった。複数の米軍当局者が明らかにした。中国による軍事行動を抑止し、これに対抗する狙いもあるという。
海軍の試案では、11月の1週間に太平洋軍による複数の作戦を実施するよう勧告している。
目的は米軍の艦船や戦闘用航空機、部隊などを投入して集中的に演習を実施することで、複数の前線で迅速に敵に対抗できる米国の能力を見せつける狙いがある。
計画では、「航行の自由作戦」の一環として南シナ海や台湾海峡の中国領海付近で艦船や航空機を展開し、公海内における自由通行の権利を誇示することを提案。その場合、米軍の艦船や航空機は中国軍の近くで活動することになる。
国防当局者は、中国側と戦闘に入る意図はないと強調した。
米軍は1年を通じてこうした作戦を行っているが、今回の提案では、わずか数日のうちに複数の任務を実施するよう求めている。
当局者の1人はこの計画について「一案に過ぎない」としているが、すでに相当程度進行しており、機密指定の作戦名も付けられている。いずれの当局者も作戦名については明らかにしなかった。
中国が多くの場合こうした作戦を挑発とみなすことは当局者も認めており、中国側の反応に関して情報機関が懸念を示す可能性もあるという。
この提案は軍主導で進められているものだが、米中間選挙のある11月に米軍が中国から抵抗を受ければ、トランプ政権にとっても政治的影響が及ぶ可能性がある。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-35126536-cnn-int
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