昨年9月にドラマ撮影時の自転車事故で脊髄損傷の大ケガを負い、闘病中の俳優・滝川英治(39)が20日に放送されたBSスカパー!
のドキュメンタリー番組「それでも、前へ」(後9・00)に出演。現在の心境、苦悩や葛藤などを涙ながらにテレビ初告白した。
事故から3カ月が経った昨年12月8日にブログを更新して以降、自身の思いを発信してきた滝川だが、テレビの取材に応じて心境などを語るのは初。
滝川は昨年9月15日、山梨県笛吹市の県道でドラマ「弱虫ペダルSeason2」の撮影中に自転車で縁石に衝突して転倒。事故後、ドクターヘリで現場から搬送され、すぐに手術。脊髄損傷と診断された。
滝川自ら「もう一度、オレにカメラを向けてくれませんか?」「今のオレを撮ってくれませんか?」と同局に取材を依頼。今年7月中旬から密着が始まり、9月下旬の退院まで、リハビリに苦闘する姿などが包み隠さず映し出された。
番組の取材に対して、会話は問題なし。完全とは言えないが、左手は動かすことができ、外の移動は電動車イス。
事故はクランクアップの前日だった。事故の瞬間は「体がちぎれたんじゃないか」と思ったといい、駆け付けたスタッフに「オレ、足ある?」と聞いたと振り返った。
自分の声を出して会話が可能になったのは11月8日。それまでは「あいうえお表」を使い、まばたきの回数でコミュニケーションを取った。
事故後最初に更新したブログの反響や今年3月3日に口を使ってブログを書いていることを打ち明けた心境などを振り返り、番組開始20分。
「(周囲が)言うんですよ。『体が良くなったら、仕事したらいいじゃん』とか。(とはいえ)じゃあ、オレが車イスにちゃんと乗れるようになったら、良くなったなのか。手足が自由に動いたら、良くなったなのか。
じゃあ、それが何年後に良くなったの?3年後に良くなるんですか?5年後に良くなるんですか?というのが、いつも自分の中で思っていて。
会話もできて、ごはんもああいう形(補助器具を使って)ですけど自分の手で口から食べられてみたいな。全然、僕は恵まれているなって思うんですよね。
だから、そういう気持ちが、僕を…」と言うと、涙がこみ上げ、絶句。カメラの前で初めて弱さをあらわにした。
「本当に芝居しかしていない20年ぐらいだったから、それが一気に遮断されて。じゃあ、次、何やろうかなんて、そんなすぐには考えられるはずはなくて。
正直ちょっとジェラシーを感じている自分もいるんですよ。やっぱり自分もお芝居がしたいし。そういうことを考えちゃいけないんだけど、やっぱり、うらやましですよ」
1週間後、心境に変化。小学生ぐらいの女の子が楽しそうにリハビリに励んでいる姿に触発され「上向いて頑張っている人ばかり。考え方がすごい変わります。
弱いオレはもう撮れたでしょ?」と笑顔。「僕は堂々と今の自分を伝えたい」。その後は1人暮らしをしようとバリアフリー住宅を内見したり、1年ぶりの外食に出掛けるなど、前向きな姿を披露した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000176-spnannex-ent
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