韓国と日本の化粧品最大手であるアモーレパシフィックと資生堂の株価が交錯している。今年に入りアモーレパシフィックの株価が30%以上落ちる間に資生堂は40%以上上がった。
両社は中国市場をめぐり激しい競争を展開しているが、中国人観光客の日本人気が明確になり資生堂が反射利益を享受しているという分析が出ている。
アモーレパシフィックは10日の有価証券市場で1万1000ウォン(4.93%)下落の21万2000ウォンで取引を終えた。今月に入り18.8%急落した。
株安の1次原因は7-9月期の業績への懸念だ。サムスン証券は同社の7-9月期営業利益が1244億ウォンで市場の期待値より17%低くなると予想した。
アモーレパシフィックが過去のように中国で爆発的な成長を見せることができないのも株価に負担を与えている。
アモーレパシフィックは最近の株価急落にも株価収益率(PER)が39倍に達する。毎年利益が20~30%ずつ増加してこそ正当化できる株価水準だ。だがサムスン証券は7-9月期に同社の海外営業利益が5%減ると予想した。
アモーレパシフィックの昨年の売り上げで中国事業が占めた割合は30~40%に達した。サムスン証券のパク・ウンギョン研究員は、
「中国の高級化された消費性向について行くことができずシェアを失っている。短期間に成長性を回復するのは容易でないだろう」と分析した。
目標株価はこれまでの31万ウォンから25万ウォンに19.4%下げ、投資意見を「買い(buy)」から「保有(hold)」に変えた。今月に入り6社の証券会社が目標株価を引き下げた。
ライバルである資生堂の株価は反対に高止まりしている。今年に入り東京株式市場で43.9%上がった。時価総額の格差も大きく広がった。
資生堂の時価総額は3兆1400万円(約31兆ウォン)でアモーレパシフィック(13兆6000億ウォン)の2倍を超える。2016年に中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復が始まる前までアモーレパシフィックの方が多かったが、
中国人観光客の足が日本に向かい逆転した。今年上半期に日本を訪問した中国人観光客は405万人で韓国を訪れた中国人訪問客の217万人より2倍近く多い。
東京の商業中心地である銀座は過去のソウル・明洞(ミョンドン)のように中国人観光客で賑わっている。
化粧品代表銘柄であるアモーレパシフィックの急落は他の化粧品銘柄の株安につながっている。この日韓国化粧品(6.98%)、コスマックス(6.69%)、新世界インターナショナル(5.56%)、韓国コルマー(3.63%)なども値を下げた。
ハナ金融投資のパク・ジョンデ研究員は「中国政府による中国人担ぎ屋規制強化も悪材」と話した。
※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00000015-cnippou-kr
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