【新次元の中国経済】中国で始まる「くたばれGDP」→発表される経済数値がどれだけ本当か？

28年ぶり低成長に衝撃
2019年1月21日に発表された中国の国内総生産（GDP）統計がグローバル市場に衝撃を与えている。中国国家統計局によると、2018年の実質GDP成長率は前年比6．6％増と、17年実績（同6．8％増）を下回っただけでなく、1990年以来28年ぶりの低水準にとどまった。

四半期ベースでみると、18年1～3月期が前年同期比6．8％増、4～6月期が6．7％増、7～9月期が6．5％増、10～12月期が6．4％増と、下期以降、中国景気の減速基調が一段と鮮明化したことが見て取れる。

しかし、28年ぶりの低さとはいえ、6．6％という成長率は、インドやフィリピンなどの発展途上国ならともかく、米国や日本などの先進国から見れば夢のような高さだ。いうまでもなく成長率の高低を議論する際には、各国の発展段階が異なるため、他国と比べるのではなく自国の潜在成長率から判断すべきだろう。

昨年3月に開催された中国の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）では、中国政府は6．5％前後という成長率目標を打ち出しており、6．6％は決して悪い数字ではないはずだ。

にもかかわらず、グローバル市場はなぜ落胆するのか。6．6％という成長率の正確性を疑問視する声が再び強まってきたためだ。

1月22日の記者会見で、国家発展改革委員会のスポークスマンは、18年の成長率が実際は4．1％増にすぎないとした海外報道について「何の根拠もない」と反論した。

同スポークスマンは、電力使用量が8．5％増、貨物輸送量が約7％増といった18年の各指標を挙げて、6．6％増という成長率の正当性を改めて擁護した。

中国経済に詳しい読者なら、電力使用量や貨物輸送量に銀行融資を加えれば、数年前に流行した景気判断の目安である「李克強指数」だとすぐ感づくだろう。

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00010001-jij-cn

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