女29歳、借金してまでビジネスクラスに乗ったが、地獄のトランジットが待ち受けていた件

telling，の人気連載「“親指レディ”OLサム子」の作者でテレビ東京社員の真船佳奈さん（29）。女1人でNYを味わい尽くす、NYぼっち旅に出かけた様子をレポーとします。

借金してまで乗ったビジネスクラスで「ここは天国か」と至福の時を味わいしたが、直後に地獄のトランジットが待ち受けていて…。

一気にADに戻った
さて、はるばる韓国にやってきたわけだが、次のフライトまで12時間ある。仁川空港で一時出国をする手もあったが、手続きがめんどくさいのでそのまま空港泊をすることにした。

（まあ、天国のラウンジさんもあるし、航空内ホテルもあるらしいからなんとかなるやろ）と思ったのが運の尽き、地獄のスタートだった。

仁川空港はマンモス空港で、空港内にはリクライニングチェアや、ふかふかのフラットソファーなどが多数あり、空港泊に優しい空港として知られている。

まず空港内のカプセルホテルへ。当然のことながら同じ考えの人はたくさんおり、満室だった。仕方なく空港のラウンジに行くも、

「明日のフライトの方は朝5時まで使えない」と告げられる。じゃあリクライニングチェアで寝ようかな、と空港泊コーナーに足を踏み入れた私が目にしたのは、床まで埋め尽くされた人いきれと、免税品輸送スタッフがその間を縫ってせわしなく移動している絶望的光景であった。

そんなわけで、本日の宿はこちらに決定した。めちゃくちゃ普通の椅子である。明らかに座るために作られている。

さっきまで（いやあ私も偉くなったもんだなあ）と思いながらシャンパンを飲んでいたのに、一気にADに戻った。

察しの良い方はお気づきだろうが、NYと韓国は逆方向にある。

つまり、激安航空券であるがために、わざわざ一回逆方向の韓国に行って、椅子に寝て、また日本を経由してNYに向かうのである。

（これもネタになるよ！）と言い聞かせたが、明るいわ寒いわうるさいわで全く眠れない。さらにぼっちのため、荷物を守ってくれる人もいない。頭の下にパソコンの入ったカバンを敷いて寝ているので痛くて仕方ない。

最終的に耳にイヤホン、目に蒸気でほっとアイマスク、首から財布を下げrう家なき子スタイルで寝た。顔が寒かったのでマスクで保護した。

天国と地獄は隣り合わせにある。

天国と地獄　行ったり来たり
地獄のような一夜を終え、朝がやってきた。ラウンジがオープンすると同時に逃げ込み、一心不乱にジャムパンをむしり食った。ちなみに韓国の航空会社だけあって辛ラーメンが常備してある。

予約制でシャワーも浴びられる。鍵をかけ忘れたせいで間違えて入ってきた日本人男性にすっぽんぽんを見られ、その上悲鳴を上げられるという悲しいハプニングもあったが、傷ついた心をマッサージ椅子で癒すことができた。

まさに天国と地獄を行ったり来たりする人生である。その後、14時間の長時間フライトもそれはそれは優雅に過ごすことができた。

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190103-00010000-telling-life